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Yamareco

記録ID: 163609
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥武蔵

蕨山・有馬山

2006年12月23日(土) [日帰り]
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GPS
05:05
距離
15.3km
登り
1,263m
下り
1,046m

コースタイム

さわらびの湯 08:45
金比羅神社跡 09:20
大ヨケノ頭  09:55-10:00
蕨山(展望台) 10:45-10:50
橋小屋ノ頭  11:15-11:20
有馬山    11:40-11:50  (タタラノ頭)
橋小屋ノ頭  12:05-12:10
鳥首峠    12:55-13:00
浦山大日堂  13:50
天候 快晴。朝の冷え込みが一転して、日中は陽射しが強く気温も高めとなったため、行動中は寒さを感じることがほとんどありませんでした。
過去天気図(気象庁) 2006年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
飯能駅 08:00-(国際興業バス)-08:42 さわらびの湯バス停
(帰り)
浦山大日堂バス停 14:20-(西武鉄道観光バス)-14:44 西武秩父駅入口バス停
コース状況/
危険箇所等
さわらびの湯から、蕨山を経て橋小屋ノ頭までの間と、橋小屋ノ頭とタタラノ頭の間は、問題なく歩ける区間です。橋小屋ノ頭の手前で急登が続きますが、特に危険はありません。

橋小屋ノ頭から鳥首峠までの間は、鳥首峠の手前にあるザレた斜面の急降下が要注意箇所でした。

鳥首峠と浦山大日堂を結ぶ道は、歩く人が少ないらしく荒れ始めています。ルートが不明瞭になりつつあるほか、通過に注意を要する箇所もありました。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です

感想

さわらびの湯から登り始めると、最初はやや急な箇所が見られるものの、コンクリートの土台のみが残る金比羅神社跡を過ぎれば、なだらかな道に変わります。
地形図でも登山地図でもピークを踏んでいる金比羅山は南面を巻いてしまいましたが、巻いた後で山頂から下りてきた踏み跡が合わさってきたので、もしかすると手前にも山頂への踏み跡が分かれていたのかもしれません。

717mピークの小ヨケノ頭は、広い平らな頂上でピークらしい感じがなく、標識も何もなかったので、多くの人は意識することなく通り過ぎていそうです。
そしてその先で林道を横切ると、しばらくはその林道に登山道脇を併走されることになります。その林道は、その後も度々登山道近くに現れるので興醒めも甚だしいのでした。

大ヨケノ頭から先は陽当たりの良い道になります。引き続き緩やかに登っていくと、藤棚山の手前からは傾斜が増してきて、それを登りきると頂上です。
藤棚山の頂上にはベンチが置かれていて、ひと息入れるには良い場所でしたが、展望は樹林越しなのでパッとしませんでした。

その後、さらに傾斜の増した道を登ると、次のピークは蕨山です。展望図のある展望台に立つと、どの方角もスッキリと開けていて、なかでも北側は赤城山まで見渡せていました。
一般的にはこの展望台の地点が頂上とされているようですが、蕨山の最高点は、もう少し先のひっそりとした場所になります。
一度下って名郷への分岐を分け、左に登り返していくと、左手の木立の中へとピンクテープが示す踏み跡が延びていて、それを追って行った先にありました。

蕨山の先で林道と合わさる鞍部まで下った所が逆川乗越で、ベンチと休憩舎がありました。
そこから橋小屋ノ頭へは、距離的には指呼の間なのですが、目の前に高く聳えていて急登の連続になります。2段構えとなっている急登は、中間部でひと息入れつつ登っても、かなり辛く感じました。
なんとか登り詰めると、頂上にあった標識は「有馬山(橋小屋の頭)」となっていました。ただ、有馬山というのはこの一帯を総称する名称らしく、有馬山の最高点は少し南に離れたタタラノ頭らしいので、そこまでを往復することにします。

橋小屋ノ頭とタタラノ頭の間は、地形図では小さなコブをいくつか越える程度の印象だったのですが、ヤマケイの「埼玉県の山」が「急登降は激しい」としているのが気になっていました。
そしていざ歩いてみて、その記述が決して大袈裟ではなかったことを思い知らされました。
文章通りの急なアップダウンが繰り返されます。どれも短いものなのですが、それが何度も連続するので精神的に凹みますし、ここに至るまでの疲労もあって、タタラノ頭に着いた頃には結構消耗していました。

橋小屋ノ頭に戻った後は、鳥首峠へと向かいます。
この先は下り主体に変わって楽になると思っていたのですが、それは考えが甘かったようで、まだ越えるべきピークはいくつも残されていました。
特に、最初に越えるヤシンタイノ頭への登り返しがそこそこ急で長く、お気楽気分を一気に粉砕するだけのインパクトがありました。

そのあとで、ショウジクボの頭や滝入ノ頭といった、地形図に名前のない小ピークをいくつか越えていくと、突然の急降下が始まります。
急降下は2度あって、1度目は木の根を階段代わりに降りられる程度のものでしたが、2度目のほうはトラロープが下がるザレ気味の急斜面で、要注意箇所でした。
慎重に急坂を下って、送電線の下をくぐれば、その先で鳥首峠に出ます。

鳥首峠から冠岩を経て浦山へと下る道は、使う人が少ないと見えて結構荒れていました。
冠岩までの間は、要所にはピンクテープも見られますが、ジグザグを描く登山道の屈曲点が不明瞭で、直進して道を外してしまうこともありました。
そうしたミストレースのほかに、送電線巡視路が絡んだ分岐もあって、そのいくつかは、逆ルートで登る方向に歩く場合には分かりにくいだろうと感じています。
さらに、ザレた斜面上をトラバースする箇所の中には、崩壊に近い状況の箇所もあって、滑り落ちないよう注意して歩く必要があります。
道の傾斜は終始緩やかですし、大きな段差や露岩などの危険要素もなく、本来はとても歩きやすく足に優しい道のはずなので、これらの点はちょっと残念に感じました。

いくつかの廃屋が残されている冠岩まで下りてきて、集落跡を過ぎると林道に迎えられます。
浦山川に出たところを右に折れて県道に入っても、車の通行はほとんどありませんでした。

浦山大日堂のバス停脇ににあるきれいな公衆トイレは、この時期は凍結対策として使用禁止となっており、施錠されて中には入れませんでした。
バスの時間までには30分ほどあるので、浦山大日堂に寄って行くことにします。

そこへのバス路線があるくらいなので、浦山大日堂には参拝の人出があるのだろうと思っていたのですが、周囲には人の気配が一切なく、全くの静寂に包まれています。
山の斜面に開いた狭い平地に、お堂の建物だけがポツンとある大日堂で、1人静かに参拝していきます。
お堂以外の見所は近くに何もないらしく、1軒だけ見掛けた商店もすでに廃業後。あたりはすっかり寂れた雰囲気で、バスが来るまでの間、ほかに人の姿を見ることはありませんでした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2006_10_12/mt2006_10_12.html#20061223

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