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Yamareco

記録ID: 166167
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無雪期ピークハント/縦走
東北

荒海(太郎)山

2011年08月13日(土) [日帰り]
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コースタイム

下記の記録参照のこと
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
下記の記録参照のこと
コース状況/
危険箇所等
荒海山(太郎岳)(1580.4)


2011年8月13日(土)登山。

 南会津町の南端、福島と栃木の県境にある山。栃木県側では太郎岳(もしくは太郎山)

と呼ばれているとのこと。とくに印象に残るほどのものはなかったが、周辺の山に比べる

とひときわ大きく(とくに岩場や危険箇所があるわけでもない)威厳を保っているような

感じがした。

 山頂からの展望は一部遮られているので240度位の展望。晴れてはいたのだが遠くの山

々は霞んであまり見えなかったのが残念だった。



 登山道は1本だけで福島県側の八総(やそう)鉱山跡からの往復のみ。鉱山跡からは

沢通しに歩くこと約1時間20分で稜線に達し、ここから尾根伝いにアップダウンを繰り

返しながら上ること2時間10分で山頂に達した。あまり登られていないためか、登山道

はほとんど手入れされておらず、とくに前半の沢沿いの道は草花で隠れていた。


 自家用車だと往時には2000人以上が働いていたという八総鉱山跡まで入れる。鉛や

亜鉛などを産出していたが、昭和44年度に閉山され現在は見る影もないが、鉱山・選鉱

所・社宅・学校などがあり、かなり栄えていたとのこと。

 未舗装の道路脇に車を置いて川沿いの林道(車走行可であるが、途中石がゴロゴロする

所があったのでやめておいた)を15分ばかり歩くと登山カードを入れるポストがあり、

どうやらここが登山口のようだった。

 登山口からいきなり小さな堰堤上に流れる川を渡る。すると草花の茂みに変わり、踏み

跡が見えず一瞬慌てる。よく見ると草花に隠れていたのである。おかげで下半身は朝露に

濡れてびっしょり。始め左岸を歩いてそのうち右岸に渡り、登山口から20分足らず沢は

二分し下流から見て右手の枝沢に沿って上る。そのうち堰堤に出くわし、再び沢沿いに上

る。堰堤より10分位歩いたところで沢から離れ、右手(左岸)の急斜に取っ付く。いき

なり古いロープが現れ、急斜を直登したり巻きながら上る。道幅も狭く足元が不安定なの

で注意しよう。その後再び枝沢に接し、枝沢に沿って上ったり沢の中に入って上る。する

と沢の中に小規模の岩場が現れ、長いロープを使って上る。そのうち沢が消えると稜線上

の鞍部に向かってロープを使って一気に上る。

 
 鞍部は砂地になっており一休みしたいところだ。ここで左に折れて荒海山の山頂までは

所々巻き道はあるもののほとんど尾根伝い。何回かのアップダウンを繰り返しながら上る

が、次々に見えるピークが皆荒海山に見える。ところが途中、遠くに大きな山が見えて、

ひょっとするとあの山こそ荒海山かと改めて思い知らされると気が重くなった。

 尾根伝いの道には急登や巨岩の下のトラバースなどで3ヶ所ほどロープが張られていた

が、それより先の露岩帯の上りの方にあったほうがよいのではないかと思ったが、ロープ

が足りなかったのか残念ながらなかった。最後の露岩帯を乗り越すと山頂は目の前かと思

っていたらまだまだ先でまたしても気が重くなる。尾根は今までよりも狭くやせてくるが

両側は樹木が茂っているので心配するには及ばない。そのうち左手の茂みの中に小屋が見

えて来るとクマザサやシャクナゲなどのトンネルに変わり、これをくぐり抜けると目の前

は山頂だった


 山頂は大きな山にもかかわらず意外狭かった。展望は一部遮られていたので240度位。

周りの山々も見えることとは見えたのだが、残念ながら霞んではっきり見ることは出来な

かった。




 山頂からの展望は、霞んでさえなければ素晴らしかったのではないかと思ったが、登山

道の状況(もう少し整備する必要があるのではないか)とか植生(とくに惹きつけるよな

ものは見あたらなかった)などから判断すると果たして300名山に選ばれるだけの山なの

か疑問を抱かざるをえなかった。


 (参考タイム)

  上り 八総鉱山跡(0.15)登山口(1.05)尾根に出る(稜線鞍部)(2.10)荒海山

下り 荒海山(1.50)稜線鞍部(0.45)登山口(0.15)

     従って 八総鉱山跡から 上り 約3時間30分
下り 約3時間
 

  登山者カードを入れるポスト(ここが登山口らしい)まで車で入れないことはないが

途中石ころがゴロゴロしているところがあるので入らない方が車のためにも無難。例え

入っても駐車は道路脇で2〜3ヶ所駐車スペースはあるが、鉱山跡から歩いても15分程

度。
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