二子山クライミング任侠道・モダンラブ

過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
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写真
感想
2度目の二子フリー
結果
・day1
悪魔のエチュード 再
任侠道5.12d ×××
・day2
悪魔のエチュード 再
任侠道 ××××
・day3
任侠道 ××RP(day3 10go)
モダンラブ5.12a RP(day2 3go) モダン焼きパート敗退
前回ノースマウンテン5.12aを粘るだけ粘ってRPし、モダンラブを宿題としていた。
今週もモダンラブの宿題回収も兼ねてhiro-pさんがモダン焼きをやっているはずなので、そのまま一緒にやろうかとも考えたが、やはり二子山弓状と言えば任侠道5.12d(5.13aと言われる事も多々)
これまで5.13台を5本登ってきているが、どこからか「でも任侠道登れてないんでしょ?」って言われているような気がして、常に意識していたルートだった。
前回ノースであんなに苦戦している中で、イキナリ数段飛ばしての任侠。これは間違っているような気もしたけれど、とりあえず1便出すところから始めてみた。
今回は3日間の連続のトライという事で色々考えさせられた。
今後につなげる為にも詳細に記録を残そうと思う。
(もうすっかり忘れてるけど)
・任侠道1日目。気温は10℃前後 湿度35%
朝5時半に家を出たというのに到着は9時過ぎ、勤労感謝日だというのに、勤労者も多く、サンデードライバーの暴走が相まって事故渋滞が生じていた。
岩場に付く先週と同じくらい人が居て、そこそこの賑わい。
今回の同行者達はまだ到着していなかったが、ロックランズメンバーが数名居たのでアップのビレイをお願いする。
しかし舞い上がっているのか、悪魔のエチュードの下部はノース側から行ってしまうし、2ピン目のクリップを忘れるわで冷や冷やさせてしまった。。反省。
でも、ここ数日の減量の効果あってか体はそんなに重たくない。
ふと横を見ると安間佐千さんが登っていた。昇5.15aというルートを完成させて、今回はエンクラ。といって13台をオンサイトしまくってた。
さて、任侠道。
初日は6名ほど。唐獅子を取り付く人も居なくて全員任侠。
1便目。下部はガバガバだが程よく悪い。二子のイレブンを触ったことがないので尺度がわからないが、11b〜cくらいの難易度だと思われる。
とりあえず1便目で核心へ入るレストからのアンダー。左手カチ出しまでは行ったが、そこから右足をアンダーガバ?あたりにツッコむが、動けずにフォール。
2回くらいばらしてみたけど出来ない。
下部のムーブを固めて行かないと核心前で疲れてしまい、レストポイントも案外休めないので修正の必要がある。
2便目。相変わらず下部はバタバタ。余計な手順や迷いが重なり、レストでも回復しないまま核心へ突入。右足をツッコむという感覚がわからなくてフォール。
核心の練習をしてみると3回目くらいで核心の右手カチが止まった。
でもそこからが悪い!!
プルプルする手足で無理やり身体を上げて、めっちゃ危険なヌンチャク掴み。
気合でクリップしてテンションを入れ、少し休んでから最後のパートもやってみる。
ムーブの概要は人のを見ていたのでわかっていたが、足も悪くて案外繊細。
とりあえずばらしてトップアウト。
てか6ピン目のクリップ悪くね???
3便目。まだ下部が定まらない。一応RPトライのつもりだったが、核心が出来なくてフォール。体力を残す為に上部はバラさずに降りる。
う〜ん繋がれば終わるような気がするが、解決しなければならない事が多い。
一日目終了。
夜は星音の湯に入ってからわらじカツ丼を食う。美味かった。
二日目。気温は4℃〜10℃ 湿度30%程度
悪魔のエチュードでアップ。このエリアのアップルートとして慣らしておきたい。
でも何度かやってみてもよくわかんないところがある。岩がかなり冷たくて指先の感覚がなくなった。
任侠4便目。とりあえず下部の調整も兼ねてアップ便。下部はそこそこ形になってきたけれど少し迷いがある。レストも前腕に効かせる時と背中に効かせる時があり、シェイクも2振りくらいの一呼吸くらいにして手を切り替えないと逆に疲れる。
岩が冷たくて右手のレストホールドの感覚が曖昧。
核心へ入ったが、まだ身体が固くてフォール。
任侠5便目。そこそこ人が入ってきてその日は唐獅子も2名ほどはいって7名ほど。
人のムーブをよく見てイメージの中で調整していたが、ここも核心でフォール。
まだ岩が冷たい気がする。左手カチの感触が悪く、足の踏み感がないので、体が上がらない。
任侠6便目。意外と回転が早くて1時間くらいで回ってくる。
ここも核心でフォール。流石に核心の練習に必要性を感じて、呼吸を少し整えて、パンプが取り切れる前にアンダーからスタートしてみたら最後まで繋がった。
とりあえずワンテン。なるほどこれくらいのヨレ具合なら6ピン目のクリップも余裕を持って出来るのか。。。
任侠7便目。核心の右カチを捉えて左足を上げ、右足を滑りそうな水平部にあげて、左手ガストンを取ろうと思ったら手でヌンチャクを弾いてしまった。
取りたいホールドにヌンチャクがあって躊躇してしまった。上はバラさずに明日へと力を残す。
二日目終了。
夜はまた星音の湯。夕飯はカレー丼を食べた。美味かった。
夜の冷え込みがきつかった。
三日目。−1℃〜14℃
任侠8便目。アップも兼ねて下部確認。軽く焼石をして行ったが、焼きが甘くてすぐには指先が温まらない。アップもやっぱり足りなくて核心でフォール。
任侠9便目。朝は寒かったが、日が出てきてコンディションが良くなってきた。
焼石を焼いていたが、順番を違えて、一人挟んで待っているうちに少し冷めていたが、実際に登って核心手前まで来ると暑く、焼石が余計なものに思えて重く感じる。
核心でフォール。コンディションは良い。次がチャンス。
任侠10便目。3日連続トライで10便目という数字がどれほど自分を疲れさせているのかわからなかったが、日当たりが良くて暖かく気温は14℃ほど、しかし岩は程よく冷たいのでヌメらない。まさにベストコンディション。
初めての13aのカリスマをRPした便の事を思い出していた。
ムーブはすべて完成し、繋げるだけ。もはや確認するべき事はない。
後は気合の問題だ。そういえばその時もhiro-pさんのビレイだった。
いつも出だしは寒さと緊張で心拍数が少し上がりそれを整えてから一手出すのだが、温かいのでその必要はなく、リラックスして離陸。
まだ微妙に粗さがあるものの、下部はほぼ自動化し、レスト部まで来てもいくらか余力を感じられた。
レストも交互に3シェイクほど。これ以上は不要に感じて、いざ勝負。
(核心詳細)
よく磨かれた凹みに右足を上げ、左足もコルネの頭に上げて体勢を整え、右手アンダーは右端のヒレみたいなのが一番のガバ。
右手アンダーが持てると、左足上げにも余裕があり、レストに使うサイドガバカチに適当に当てておけば、左手アンダーが寄る。これは少し甘い。
右手を更にアンダーガバに上げ、左足をコルネの頭より一段下がった部分(ここも個々にあった踏み位置がありどれも磨かれてる)へ体を入れ替えて、それだけでは身体は上がらないので、右足を少し遠いトゲに置いて蹴る。
(右手アンダーは少し浅めに持つと手前に引けて多少身体がブレても余裕が出る)
取った左手カチは左端がインカット気味なので全力でカチる。
クロス気味に入れる核心のツッコむ右足は、スタンスが見えず、踏む面積も少ないので感触がないので、トゥで引いてみて空間を確認しながら、置き場所を整えて、左足を外に張り出す事で、身体が上がりデッド気味に右手カチが取れる。
(右足を信じて身体を左に持っていくと身体が上がる)
左足はその時点では立てる場所がないので、カチで引きつけてハイステップ気味にコルネの頭にある小指の先のような場所に踏み、乗り込むようにして立つと、クリップ出来るくらいに安定するが、ムーブを途切れさせ、消耗しそうだったので、右足をよく磨かれて少し外傾した水平の棚に足を上げ、フリクションを信じてスメアし、左手をガスまで上げる。が、ヌンチャクを避けようと思って少し身体に近い位置を経由して手を出したらメガネがずれた。
少し動揺するが、核心クリップしてからメガネを直すという一手(笑)を加えつつ、なるべく腕を消耗させない為に重心を落とし、滑らないように踏ん張り、右手が肩に触れるくらいにガストン。まだ安定しないので、すぐに左足を核心のカチまで上げる。
左手を一度シェイクしてから右足を切りつつ身体を左に寄せて、左手をコルネの左カンテにリーチギリギリで捉え、右足を核心の右カチまで上げ、そこからが実質の核心。
ガストンしていた右手を返してサイド気味に持ち、まだ身体は上がらないので、左足を細かい溝に張って、右手アンダー取り。これが2本指程度しかかからなくて悪いので、腰を入れてギリギリに体重を殺しつつ身体を上げる。
もうぎりぎりだったが、そこから小指の先ほどの左足を上げ、右足をガストンしていたホールドに上げると一瞬だけ安定するので、一気に左手をサイドガバカチへ。
サイドカチは持ち感は良いが、消耗が激しいので、動きを止めずに、右足をカウンター気味に上げ、左足はまたよく磨かれた穴に置いて少し甘い右手を取る。
一瞬安定するのでクリップしたくなるが、右手が悪いので一気に左手をサイドまでデッドし、右足を送って右手をガバまで飛びつくように寄せるとほぼ終了。
クリップをし、ニーバーを決めて後2手をこなす為に休む。
ここからの2手も完全にパンプしていると出来ない程度の10bの核心くらいの強度なのでしっかり休む。足も悪く嫌らしい。
甘い足で両足を立ち込み、甘い左手カチを取り、落ちたときのことなど考えずにガバに足をなんでもいいからぶっこんで終了点の右手サイドガバへ。それだけだとクリップするのに疲れるので、そのまま左手もガバまで上げると安定してクリップしてRP
(核心詳細終了)
レストからフレークガバまでの核心は14手。しかしその中でクリップは1回。ランナウトするが、どうせクリップしたくてもその余裕がないのでピン間は完璧。
音楽を奏でるように手順足順はテンポよく繋げる必要がある。
(強ければ強いほどその精度が低くても何とかなるけど)
核心パートは結局全トライ中で半分も触らなかったが、トライまでの待ち時間は、少し身体が温まるくらいに筋肉を動かしてイメージ出来るようになっていた。
悪いのは上部だが下部のムーブは多様で自分が一番楽なムーブによる最小限の消耗、そこからのレストの程度。フォールへの恐怖心をコントロールし、核心の精度を高め、パンプして指が開きかけてからの気合の一手が求められる。
さすが四つ星。国内有数の名ルート中の名ルートだと思った。
最後に1便分時間があまったので、先週宿題だったモダンラブをトライ。
あわよくばモダン焼きパートのホールド確認くらいしようかと思ったけれど、下部でボロボロやっぱりこれも難しくなんとかRP。
モダン焼きパートは好きな垂壁ムーブだったけれどリーチがギリギリで際どい。
ホールドも任侠みたいなガバホールドじゃなくて悪い。
12c〜13aくらいまではどれも難易度変わらないのでこれも同じくらい厳しそう。。。
モダン焼きパートは次回以降のお楽しみとした。
hiro-pさんのトライも最後まで本当に惜しかった!次回は登れそう。
幸せな三日間でした。
kaakakaさん、はじめまして!
任侠道RPおめでとうございます!僕も大昔、フリークライミングが今ほどメジャーになる前に二子に通っていて、いよいよ任侠道にトライというところで、子供が生まれたりでクライミングから遠ざかりそのまま宿題となっていました。。今となっては任侠道に辿り着くまでの技術、体力、気力を高めるモチベーションも上がらす、、永遠の宿題となりそうです。(>_<)
レコを読んで、あの頃のドキドキ、緊張感、気合い、思い出しました。レコありがとうございました!(^^)
いつかまたトライできる日が来た時のために、一応、核心の詳細は読まないようにしておきました。(^^;)
kazukspさん。はじめまして
ありがとうございます。
自分の拙い文章で大先輩の記憶を汚していないかと恐縮です
こうしてコメントを貰えるようなルートを登れて嬉しく思います。
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