Tongariro Northern Circuit(ニュージーランド)

- GPS
- 25:43
- 距離
- 45.5km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,687m
コースタイム
天候 | 12/28 晴れ(深夜は雨) 12/29 曇り→霧→晴れ 12/30 晴れ→霧→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
12/27 Turangi 宿泊 (レンタカーで移動) 12/28 Whakapapa Village(レンタカーで移動) Tongariro Northern CircuitなどのGreat Warkを歩くためには予約が必要。出発日、人数、宿泊数、泊まる小屋(またはテント泊)を選択する。 https://www.doc.govt.nz/tongarironortherncircuit ◆ 駐車場 Visitor Center近くの駐車場は観光客用かもしれない。そこから徒歩3分のハイカー用駐車場を案内された。両方とも無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆ コースについて どこも整備されているので危ない場所はない。ただし、Red Crater周辺の崖にはロープなどによる立ち入り禁止が示されていないので転落に注意が必要。 ◆ Hutについて 食料…販売なし 水…濾過または煮沸して飲む Mangatepopo Hutでは夜の座談会で自己紹介イベントが発動。英語力に乏しいdeporは急遽PPAPを披露して乗り切った。テント場からはMt.TongariroとMt.Ngauruhoeの展望が良い。 Oturere Hutはクリスマスが終わっているのに電飾に彩られていた。往復20分で行ける滝は見逃せない。テント場からはMt.NgauruhoeとMt.Ruapehuがよく見える。 Waihohonu Hutは立ち寄っただけだが大きくて綺麗な小屋だった。テント場は樹林帯なので展望はあまり良くない。 |
その他周辺情報 | ◆ ニュージーランドの道路事情 海外運転免許証が必要。 幹線道路は高速道路的扱いで、速度制限はほとんど100km/h(住宅街は70km/h)。 日本と同じく左側通行なので運転しやすいが、交差点周回による合流は右側からの車両が優先となるので注意。 ◆ ニュージーランドの買い物事情 通貨はニュージーランドドル(NZD)。念のため360NZDを現金で持っていったがほとんどクレジットカード払いが出来たので出番がなかった。 なお、この時期はBoxing Day Priceで安売りしている店が多く、MacpacのGenesis AzTec 85L Travel Packが\27,235で買えた。 |
写真
感想
ニュージーランド北島の中央にあるトンガリロ国立公園。ここはマオリ族の聖地ということから世界文化遺産、環太平洋火山帯最南端であり、その火山活動が活発であることから世界自然遺産、合わせて複合遺産に選定されている。
今回の旅はトンガリロ国立公園内にあるTongariro Northern Circuit。Mt.Ngauruhoeを中心とした周回コースを時計回りで楽しむ。
◆2018/12/28
Route : Whakapapa Village → Mangatepopo Hut
自分は天候運が悪いほうだと思っている。山で風景写真を撮影する者として致命的なのだが、Tongariro Northern Circuit初日は奇跡的に晴れた。富士山のような姿のMt.Ngauruhoe(2291m)がよく見える。
火山帯であるため標高1200mあたりでも背の高い樹木はほとんどなく、周囲は草が生い茂っている。自然環境は8月に歩いたアイスランドのロイガヴェーグルと似ているが、温帯に属するこちらのほうが植物が多いようだ。
およそ3時間ほどで初日の宿泊地であるMangatepopo Hutに到着。ここからはMt.Ngauruhoeの北にMt.Tongariro(1978m)を見ることができる。Mt.Ngauruhoeのような成層火山とは異なり横たわったような姿をしている。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の"滅びの山"のロケ地となった山だ。レンジャーのJammyからは噴火した際の注意が説明されたが、生き残れるかどうかは運次第だろう。
21時になってようやく空が暗くなる。明日はOturere Hutまで12kmの予定だ。
◆2018/12/29
Route : Mangatepopo Hut → Oturere Hut
深夜からの雨は朝には止んだ。天候は曇り。Mt.NgauruhoeもMt.Tongariroも今朝は姿を見せていない。
今日のコース前半は日帰りコースであるTongariro Alpine Clossingと同じため混んでいる。ミニザックやスニーカーといった軽装のハイカーに次から次へと追い抜かれるが、彼らは少し歩いて休憩するためだいたい同じくらいのペースとなる。Hello!やHi!といった挨拶を交わすのが心地よい。
サイドトリップのSoda Springs(滝)に立ち寄った先から少し傾斜が出てきて、ついでに出てきてほしくない霧が発生して視界を奪う。北西から吹き付ける冷たい風は体温を奪う。寒さで泣き叫ぶ子供とそれを励ます親。さすがにショートパンツと半袖シャツでは辛いだろう。
霧はなかなか去らず、見どころの一つであるRed Craterは残念ながらWhite Craterとなってしまったが、その先のEmerald Lakeは素晴らしい湖面を見せてくれた。その名の通りエメラルドのような緑色の水を湛えている。ここで日帰りハイカー達とはお別れ。Oturere Hutまで歩くのは1%に満たないだろう。
Mt.Ngauruhoeの東側に広がる荒野。そこは行ったことのないどこかの惑星のように感じられる。歩く場所はMt.Ngauruhoe外輪山の内側。日本に例えるなら草木のない浅間山のような感じ。砂礫を歩く自分たちの足音だけが聞こえる。こういった静かな山行が気に入っている。
しばらく下ってOturere Hutに到着。ずっと見えなかったMt.Ngauruhoeは日没前に姿を現した。深夜には雲が少なくなって星空が楽しめたが星座が分からず、南十字星が見えているのかさえ分からなかった。
◆2018/12/30
Route : Oturere Hut → Whakapapa Village
朝から快晴。3時間歩いた先にあるWaihohonu Hutでテントを張る予定だったが、食糧事情により1日早く下山することにした。
Mt.Ngauruhoeとが我々を見下ろしている。正面にはRaund the Mountain Trackの中央にそびえるMt.Ruapehu(2797m)が雪を纏っている。このトラックも歩いてみたいものだが、それは数年後になるだろう。砂礫に草が点在する双六岳のような荒野を歩いているうちに霧に覆われる。樹林帯に入り、Waihohonu Hutに着く頃には霧が晴れた。予約変更することをホワイトボードに記載して先に進む。
遮るもののない登山道は風が強い。Mt.Ngauruhoeからの吹きおろしは周囲の植物の背が高くなることを許さない。緩やかな登りと下りを繰り返し、途中で日帰りの観光ルートに合流。静かな旅もここまで。2時間ほど木道を歩いてWhakapapa Villageに下山。
とても充実した3日間だった。下山途中は次のトレッキングを考えながら歩いていた。ピレネー山脈縦走、スウェーデンにある王様の散歩道、アメリカのジョン・ミューア・トレイル辺りが候補。我々の旅は続く。
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