栗駒山
- GPS
- 03:18
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 766m
- 下り
- 759m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:19
天候 | 晴れ、強風、ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪量が少ないことと、気温が高めに推移していたこともあり、歩くのにはよくしまった雪で快適だ。 しかし、スキーには難儀な雪であり、まだまだスキー山行にはおすすめできない。 今後の降雪に期待したい。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、ハイルザーム栗駒やくりこま荘へ。 くりこま荘は、平日だとお休みの場合もあるので要確認です。 |
写真
感想
各地のライブカメラを見ていると、岩手山は綺麗に見えているが、栗駒山は山頂付近がガスガスのようだ。
我が家の窓から禿岳はとても綺麗に見えているけれど、栗駒山は確かに雲に包まれていた。
当初から栗駒山に行くつもりでいたが、この天気でどうしようかと悩んだ。
しかし、同行する若者の訓練も兼ねて、あえて天候が下り坂の栗駒山を目指してみることにした。
今シーズンから本格的にSKIMOに挑戦する彼は、まだまだスキーテクニックも雪山山行技術も経験にも乏しい。
いつもよいコンディションの中を連れて歩いていて、過酷な環境の中を連れて歩いたことはない。
厳しいコンディションの中、自分ができること、できないことを知ってもらい、自分が行っても平気なコンディション、ダメなコンディションの見極めに役立てばよいなと思った。
標高1,300mくらいまでは、風もガスもさほど気にはならなかったが、それを超えると風は強く吹き荒れ、ガスも濃くなってきた。
完全にホワイトアウトになり、体感温度も-20℃はあろうかと思われるほどのコンディションになった。
通常であれば、ここで引き返す判断を下すのが賢明であり、当然である。
本人の気力を確認したうえで、もう少しこの環境を楽しむことにした。
過信ではなく、このくらいの状況でなら自分自身は正確に山頂を目指し、到達する自信はあるが、若者を連れていることを考慮すると、山頂からのドロップインは難しいと判断した。
中央コースと東栗駒コースとの合流点を目安に引き返す判断をし、滑走へ移る。
シュカブラが発達した斜面で、視界も不明瞭極まりない中、背中に着いてくるよう指示をして滑り出す。
視界が3m程度であり、樹木も雪に埋もれているため、起伏、傾斜も相当分かりづらい状況の中、正確に新湯沢が蛇行するポイントにたどり着いた時、若者は安堵し、その行動に感心したようだ。
このくらいの事ができないならば雪山に安易に入ってはいけない。
そして、こうした事ができるからといって慢心して雪山に入ってもいけない。
だからこそ、普段は天気の悪い日にはできる限り雪山に入らないようにしている。
こうしたコンディションでの失敗は許されないため、確かな装備、知識、技量に基づいたうえで、このようなコンディションでの山行を避けるべきだと思う。
とはいえ、こうしたコンディションでこそ養えるメンタルもあるし、自分に足りない装備、知識、技術に考えが及ぶようになると思う。
本来ならば新湯沢の右岸を滑ってくると迷いにくく、イワカガミ平まで滑り下りて来られる。
ただ、視界が乏しい中で積雪量が足りていない新湯沢の右岸を滑るには、若者の技量が心配であったので、普段はあまり進路をとらない中央コースよりに滑って帰ってきた。
大好きなクロベの森の中、ツリーランを楽しんでいたら目の前に大地森があるではないか。
中央コースの尾根を通り越してしまった。
少々ミスをした。
登り返してイワカガミ平へ。
快適とは言いがたいその後のツリーランをこなしてツアーを終了する。
風に吹かれ、冷えた身体をくりこま荘の温泉で温めた。
スキーも山登りもよく晴れた穏やかな日にしたいものだ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する