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Yamareco

記録ID: 1711385
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

大山北東部 梅ノ木尾根(JMIA地図読み講習会)

2019年01月20日(日) [日帰り]
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kamog その他18人
GPS
--:--
距離
11.7km
登り
919m
下り
906m
天候 曇り時々晴れ(稜線は風強し)
過去天気図(気象庁) 2019年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
広沢寺温泉駐車場
・上下段に約30〜40台駐車可能
・トイレ、登山届ポスト(厚木警察管轄)あり
コース状況/
危険箇所等
■梅ノ木尾根

大山北東部、三峰山への途上893m矢草ノ頭(標識はなし)すぐ南の登山道標識
(梅ノ木尾根とかは書かれていない普通の登山道標識)脇から白ロープを跨ぐと
下降する踏み跡がある。
踏み跡があるとはいえど急なザレの下降なので滑落は許されない。
少し下れば地形図上の等高線を見てもわかる小さな痩せたコルと850m小ピークが
ある。これを越えてすぐに左手(北側)に踏み跡が一本北側の尾根に乗り換える
よう付けられている。
ここを見落として木の根がいっぱいに張った明瞭な尾根をそのまま下りてしまうと
屏風沢の700m二俣に出てしまうので注意が必要。
屏風沢は680〜630m区間に一般登山者では下れない8mほどの涸棚が2つ、その後
は3mCS棚があるので、万が一沢に下りたら疲れるであろうが絶対に登り返す。

850m小ピークから一本北側の正しい梅ノ木尾根に乗り換えたら、やや急な下りを
経て760mコル、そして高度差20m登り返して780m小ピーク。
ここから尾根は東北東に下って再びコル。そこから南東(右)に向きを変えて
登り詰めたピークが778m通称「鍵掛」となる。
ここはそのまま真っ直ぐに平らな尾根に行きそうになるが、森林作業者以外立入禁止
看板がある通称鍵掛尾根に入ってしまうので注意。鍵掛尾根に進んでしまうと植林
作業者用のモノレール軌道が出てくる。この尾根はモノレールにほぼ沿って下れば
日向林道終点に下りられはするが中間から下部はやや悪い。

さて778m鍵掛ピークから北東に下りる。尾根は右にカーブしながら続きコルとなり
15mほど登り返せば踏み跡の左手に小さな「大沢分岐」と書かれた杭がある。
正面の左手の明瞭な尾根は鐘撞山方面(次の715m小ピークで北側の急な尾根を下り
なければならないが)、右手に小ピークを巻くように南に向かう踏み跡が続いている
のでそちらに向かう。
少し下ると左手(東側の大沢川側)が断崖になった痩せ尾根区間が出てくる。
ここで足を滑らせたらまず一巻の終わりであろう。
痩せ尾根区間を過ぎれば2カ所ほど東に下りる支尾根(この尾根にもテープが巻かれ
ているがこれは植林作業者用である)を見送り、尾根方向が南東から南に変わる。
平坦の尾根を進んで高度差10mほど登り返したピークが二ノ沢ノ頭。(白杭に小さく
手書きで山名が記されている)

ここも南西に伸びる明瞭な植林尾根には進まず、東向きの緩やかな尾根を下る。
しばらく下れば右手が奥ノ院への分岐ですぐ先が510mコルとなる。
二ノ沢ノ頭からの区間で初めての登り返しとなり朽ち始めているベンチがある
525m小ピーク。
ここで尾根は東北東から南東へ向きすぐの小ピークが地形図にも記載されている
537mピーク。ここでそのまま南の支尾根に入らないこと。(進入しないようトラ
ロープも張ってある)
東北東の尾根を下れば515mの太った小ピーク。さらに下ると緑色凝灰岩の岩場が
右に見えるトラロープが張られたやや急なザレの踏み跡となる。体幹力の乏しい人
はこういう箇所で滑りがちなので普段から要トレーニングです。

平坦な尾根を進むと左手に弁天の森キャンプ場と書かれた標識があり土留めの径路
が斜め左に伸びているが、この径路は次第に狭くなり幾つもの植林作業径路が交差
するのであまり良くないしわかりにくい。
この標識はスルーして左手に貯水槽を見て登り返せば440mピーク。さらに東進して
木階段登山道を下ると345m天神峠に出る。(日向薬師方面の標識もある)
広沢寺温泉方面に戻るならば、この分岐を右手に戻るように付けられた土留めの
径路をトラバースして行く。途中に右下に下りる木階段の分岐があるが、これは
無視しトラバースを続けると正面方向が梅ノ木尾根と書かれた古い標識が出てくる
のでここは右下の大沢川に向かい少々崩れ気味の踏み跡を沢に下りる。
下りた大沢川は緑ネットが張られた堰堤の上流で、通常水溜り程度で水は伏流して
いるから容易に徒渉できる。
渡った先右手が大沢林道の終点で、あとは林道分岐を右に下るように行けば
20分程度でゲート(開けたら必ず上下閉めること)でそのまま広沢寺温泉へ
出られる。

■マウントファーム登山学校
 (地図読み、沢登り、クライミング、雪山などを通じ、連れて行ってもらうガイド
 的な登山ではなく参画する主体性を持った登山者の育成を行っています)
 http://mt-farm.info/

朝の広沢寺温泉駐車場は寒かった〜
2019年01月20日 09:08撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 9:08
朝の広沢寺温泉駐車場は寒かった〜
まずは不動尻に向けて出発します
2019年01月20日 09:08撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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まずは不動尻に向けて出発します
二ノ足林道ゲート
2019年01月20日 09:38撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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二ノ足林道ゲート
山神隧道
2019年01月20日 09:47撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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山神隧道
2019年01月20日 10:17撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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三峰山ルートとの分岐
三峰山への案内は小さく手書き・・・虐げられているなぁ^^
2019年01月20日 11:42撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 11:42
三峰山ルートとの分岐
三峰山への案内は小さく手書き・・・虐げられているなぁ^^
大山方面へ向かいます
唐沢峠
2019年01月20日 12:00撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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大山方面へ向かいます
唐沢峠
コルに架かった橋
2019年01月20日 12:10撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 12:10
コルに架かった橋
矢草ノ頭893mのすぐ南側にあるこの標識からロープ跨ぐのが梅ノ木尾根
2019年01月20日 12:32撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 12:32
矢草ノ頭893mのすぐ南側にあるこの標識からロープ跨ぐのが梅ノ木尾根
梅ノ木尾根は踏み跡はあるものの一般登山道ではありません
2019年01月20日 12:37撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 12:37
梅ノ木尾根は踏み跡はあるものの一般登山道ではありません
痩せた急下降
2019年01月20日 12:39撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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1/20 12:39
痩せた急下降
大人数の講習は久しぶりです
2019年01月20日 13:58撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
1/20 13:58
大人数の講習は久しぶりです
ほぼ予定通りでカムバック
お疲れ様でした
2019年01月20日 16:53撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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1/20 16:53
ほぼ予定通りでカムバック
お疲れ様でした

感想

1/20JMIA主催の道迷いを防ぐ地図読み講習会で大山北東部/梅ノ木尾根を歩いてきました。
安村さんご夫妻とガイド協会ガイドさん2名という助っ人さんにサポートされて事故もなく無事に終了できたのでホッとしています。

私の地形図作りは地形図上で「沢」と認識できるところはすべて細かく沢線をまず入れます。
尾根を歩くのになぜ沢?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、山は「尾根」と「沢」で構成されています。
そして道迷いされ連絡が途絶えた方はほぼ沢におられます。
一般登山者にとってどれだけ沢が危険であるかという認識を強く持ってもらい、より安全な尾根の選択をしてもらうためです。
尾根を下れば必ず分派します。この際に左右の尾根の方角だけでなく中間の沢(の源頭)の方角もメンバー全員で情報共有するのですが、これは長年試行錯誤のうえ自分で行き着いた手法でありほぼ道迷いすることはありません。
細かく沢線を入れた地形図で、下りたい尾根の両側の沢の流れ落ちる方角の法則を観察します。
(ただ悪場を下降できるスキル面は別物ですが)

最近も白紙の地形図に沢線を書いていただくことがありましたが、尾根と沢の区分ができない方が結構いらっしゃいます。
たとえGPSを携行しようが、地形図で尾根と沢の区別ができないのではいけませんね。
GPSやココヘリなどは活用すべきですが、まずは地形図をもっと見慣れてもらい、コンパスの指す方角(東西南北とか北東とか南南西とか)はさらっと言えるようにしていただきたいなと思います。

今回いらっしゃった方々もおそらく見慣れていない方、使ってはいるけれどここまで細かくは行わない方など温度差があったと思いますが、山は、行けば初心者にもベテランにも平等に接してくるものです。

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