甲州道中4（吉野宿→大月宿）

2019年02月02日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 27.1km
• 登り: 690m
• 下り: 540m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:20
• 休憩: 0:00
• 合計: 11:20

6:40 吉野宿（藤野駅）
18:00 大月宿（大月駅）

天候

晴れ（13/‐4）

アクセス

利用交通機関：

電車

★行き
JR中央本線藤野駅

★帰り
JR中央本線大月駅

写真

2/2 6:43

6:40藤野駅を出発。寒いです。娘の新兵器2点、トレラン用の軽量リュックと三度笠。

2/2 6:56

陽が出て来たので徐々に暖かくなってきました。

2/2 7:01

関野宿の街並み。

2/2 7:20

境沢橋を渡り相模国から甲斐国へ。娘にとっては19カ国目。

2/2 7:59

疱瘡神社の裏にある塚場の一里塚。日本橋から十八里目。

2/2 8:14

上野原宿の街並み。名物の酒まんじゅうはどの店も開店前で買えず……。

2/2 8:17

上野原宿の本陣の門。

2/2 8:34

「旧甲州街道」の標識は右を指していますがそちらは明治の道。我々は左に。

2/2 8:47

この日1回目の藪漕ぎ。この季節じゃないと厳しいでしょうね。

2/2 9:19

鶴川宿。建物は脇本陣跡。

2/2 10:35

野田尻宿は右とのことですが、ここも標識に従わず直進します。

2/2 10:48

野田尻宿の街並み。明治の大火で江戸時代の建物は焼失したとのことですが、宿場らしい雰囲気があります。

2/2 10:58

西光寺。

2/2 11:44

座頭転がし付近の旧道。

2/2 11:49

蛇木新田の集落。尾張家の定宿だったという米山家。

2/2 12:06

甲州一揆の首謀者、犬目兵助の墓。

2/2 12:05

犬目兵助の墓から見た犬目宿の街並み。富士山も遠望できます。

2/2 12:34

君恋坂旧道の先の旧道。左に曲がらず右に行きます。

2/2 12:38

沢を越えて行くと白滝山不動明王塔のところで車道に合流します。

2/2 12:42

恋塚の一里塚。日本橋から二十一里目。南塚が残っています。

2/2 13:21

途中、ヘアピンカーブを通らないための旧道に突入。とんでもないところから車道に復帰し、ご夫婦の街道ウォーカーをビックリさせちゃいました。

2/2 13:50

下鳥沢宿。

2/2 14:26

明治43年（1910）に呉服屋として創業し、昭和30年から食堂を営んでいる浜田屋食堂さんで昼食。

2/2 14:57

上鳥沢宿。このセブンイレブンあたりが本陣跡だという説も。

2/2 15:25

袴着集落。こんなところから土道に入ります。

2/2 15:29

八ツ沢発電所施設の第三号水路橋。国の重要文化財。

2/2 15:40

宮谷橋の手前から桂川に（無理やり）下ります。

2/2 15:54

富士講の水垢離場であった「精進場」。富士講の人々はこの先の大月宿で甲州道中と別れ、富士山を目指しました。

2/2 15:57

精進場の石造物群。

2/2 16:09

猿橋手前の旧道。ガイドブックにも載っている道だけど、見落としそうになりました。

2/2 16:17

日本三大奇矯のひとつ、猿橋。街道はこの橋を渡ります。

2/2 16:21

両岸からせり出す刎ね木で支える刎橋（はねばし。跳ね橋とは別物）という、珍しい形式の橋です。

2/2 17:28

駒橋宿。日が暮れてきて寒くなってきました。

2/2 17:35

大月宿の手前。線路際の小道、畑の中の小道を歩きます。

2/2 17:53

陽が暮れてすっかり暗くなったなか大月宿着。明治37年（1904）創業の濱野屋さんで食事をして帰りました。

撮影機器：

AQUOS R SHV39 au シャープ

感想

musashinokoyu

　1月半ばに行く予定だったのが、娘が胃腸炎になったために延期していた甲州道中4回目を歩いてきました。吉野宿（藤野駅）→大月宿の約27キロになります。

　前回の小仏峠のような峠はないのですが、十数年前に歩いた際にはその存在さえ知らなかった旧道の痕跡が何カ所もあることがわかったので、それらにこだわって歩いてみました。詳しくは（詳しくもないけど）写真をご覧ください。

　時節がら藪が枯れているのでさほど苦労はしませんでしたが、それでも藪漕ぎは時間と体力を消費しますね。あまりこだわる必要もないと思いますが、君恋坂の先の旧道（突き当たりを右折）あたりは気軽に歩けると思います。

　宮谷橋から桂川に下ったところにある「精進場」は、かつて富士講の人々が水垢離を行った場所。今井金吾氏の『今昔三道中独案内』でも紹介されていない場所ですが、訪れる価値はあると思います。
　ただし、江戸側（上鳥沢宿側）からの下りは藪漕ぎになるため、季節を選ぶかも知れません。下諏訪側からは簡単に行けます。

　甲州道中の宿場はいずれも小さく、明治以降の大火で焼けてしまったところも多いとはいえ、宿場の風情を十分感じることができます。五街道のなかでも他の街道とは違った独特の雰囲気がありますね。

　できれば下初狩宿（初狩駅）まで行きたかったのですが、残雪の影響や数カ所の旧道探索で時間を費やしたこともあって、11時間以上歩いても大月宿（約27キロ）にたどり着くのがやっとでした。

　次回はいよいよ最大の難所、笹子峠を越えます。