摩耶山
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 742m
- 下り
- 730m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2009年9月20日。
鶴岡市の南側に位置する摩耶山に登ってきました。
摩耶山は東北百名山に数えられる一座です。
標高は1000mをわずかに超える程度ですが得意な岩峰を従え、渡渉あり、滝ありと変化に富んだ山歩きが出来るということで非常に楽しみにしていました。
国道345号から登山口までは未舗装の林道となりますが狭いことを除けば、フラットで走りやすい道なので普通車でも何の問題も無く通行できることでしょう。
小さな橋をわたると、やや道幅が広がった場所があり、そこが登山口となります。
山域の案内看板が右手に立っているので、これを見落とさなければ難なく発見できるものと思います。
問題なのは駐車スペースの狭さで、がんばって10台停められるかといったところ。
私は、この日4台目だったのですが、私の前に来ていた車のナンバーを見たところ「千葉」「春日部」など関東圏からも登山客が訪れる様子。人気がある山のようで、早めに行かないと駐車スペースが無く途方にくれることになるかも…。
登山道へと入ります。
薄暗い杉林を抜けると小国川の渓流にぶつかります。
深い谷間で、対岸には「ウノスノ倉」「カジ倉」という大断崖がそびえ入山早々迫力のある景観を楽しむことができます。
まもなく渡渉点があり木製の橋がかかっています。
ここの橋はオフシーズンは撤去されるそうで、今の季節は良いのですが早春や晩秋の山歩きの時は橋に頼らず渡渉しなくてはいけないようです。
渡渉点のすぐ上流に釣り人がいました。
この沢は魚影が望めるんですかね?
そっちの方面の知識はさっぱりなので、よくわかりませんが…。
渡渉点を過ぎた後も、登山道はしばらくのあいだこの沢に沿って登っていきます。
沢と道との距離が近い場所も多く、しかもかなり滑りやすいので緊張しながら歩いていきます。
登山口から30分。最初の分岐点である分岐点に到着します。
ちょっとした広場のようになった分岐点の直ぐ横には綺麗なナメ滝が流れ、ほっとする憩いの空間になっています。
ここの分岐点には「初心者コース」と「ベテランコース」と標記があります。
ベテランコースに…と言いたいところですが、初心者に毛が生えた程度たるヘロヘロ隊は迷わず右、すなわち初心者コースへ。
沢沿いの滑りやすい道ともここでお別れ。
今度は杉林の中、高度を稼ぎにかかります。
深くえぐれた谷間から、山の尾根を目指すので斜度は結構急です。
分岐2です。ここも初心者コースは右へ向かいます。
直進すると七滝という滝があるらしいですが、今回はガイドブックに従って、クセ穴経由、追分方面へ。
道はさらに斜度を増していきます。
木の根が縦横無尽にはい回り、下手に踏みつけると滑る滑る(^^;
そんな我々をあざ笑うように、なにか小動物が木から木へと素早く移動していきました。
ところで、ガイドブックには載っていなかったのですが、このコースの「クセ穴」って何なんでしょ?
なんかクセ虫(カメムシ)をいっぱい見かけたので「クセ虫がいっぱいいる穴、それでクセ穴じゃね?」とか想像してみたのですが、っていうか自分の想像で寒気がしたわけですが(^^;
真相を知っている方がいらっしゃいましたらお教えねがえればと思います。
追分分岐で、関川からの登山道と合流します。
関川からの登山道も立派なモノで、比較的多く利用されている道のようです。
ここは左折。
追分からは尾根歩きとなり、しばらく緩い傾斜の楽々登山道となります。
300m程歩くと「うがい清水」と呼ばれる水場へと出ます。
…が、ちょっと飲みたいとは思えないですね、この水場(^^;
現地の案内板によると、この清水のほとりに「茶屋」があったということです。
そういえば最初の分岐もなんだか小屋跡って書いてあった気がします。
摩耶山って茶屋とかが成り立つほどの観光地だったんでしょうか?
それとも、この尾根道は古くは街道であったとか?
背景がよくわからないだけに不思議な感じがします。
うがい清水の上には避難小屋が建っています。
泊まれるような小屋ではないですけど、一応、こういった施設があると、なにかあったときに安心できますよね。
避難小屋を過ぎると、最後の急坂である「鼻くくり坂」に差し掛かります。
ここは露岩の上や、深くえぐれて滑りやすくなった土の上を渡っていかなくてはならないのですが要所要所にロープが設置されているので、それを頼りに進みます。
距離的にはほんのわずかでした。
六体地蔵尊が登山者を迎えてくれます。
優しいお顔のお地蔵様ですね。
登山の無事を祈って手を合わせます。
六地蔵を過ぎると、いよいよ視界が広がってきます。
山頂からの眺望に期待が膨らみます。
10時、山頂に到着しました。
まぁ、若干標準コースタイムより速いかなといった感じのペース。
まずまず快調に登ってくることができました。
お、鳥海山が見えていますね。
写真だと分かりづらいですが…。
残念ながら、月山は雲に隠れて裾野しか見えません。
特徴的な鉾ヶ峰の威容を望む。
あの急峻な岩峰に倉沢口からの登山道が付いているんだそうです。
とても行ける気がしません(^^;
実際上級者コースということで、それ相応の技術と経験が必要とのこと。
うっかりヘロヘロ隊が入っていい場所ではないです。
広々とした景色を眺めながらラーメンなんかを作っていただきます。山頂には他にも4人ほど人がいて、あとから10人くらいが登ってきました。横浜から来たというグループは、明日は葉山、明後日は月山を登るということ。お〜、我々もですよ。またお会いするかもしれませんね〜、などと会話を交わします。
良い景色の中、昼食も美味しくいただき、下山します。
景色が良い日の下山は、毎度後ろ髪を引かれる思いなのですが下山後に温泉に入って、キャンプの準備もしなくては行けません。
下山路は弁財天滝コースへ下りることとします。
一応ガイドブックに従っているのですが、どうも見ていると弁財天滝コースから登って、クセ穴コースへ下りる人が圧倒的に多いような…。
山頂からすぐの脇道を、一直線に下ります。
写真じゃ伝わらないと思いますが、これ、ものすごい斜度です。
おまけに木の根や浮き石が多数あり、かなり滑りやすく危険な下りです。
う〜ん、ここを登れと言われるのも嫌ですが、下るのも大変だなぁ…。
実際、一度思いっきり転びましたからね〜。
久しぶりですよ、あんなにドテーンって転んだの。
途中、七滝からの道との分岐点が交差する以外は、本当にわき目もふらず一直線に沢へ下降していく道です。下から見た方が斜度が分かりやすいかな?
ちなみに、標識は垂直に立っています。
そうすると、後ろの斜面はどれほどの角度になるか…。
ね? すごい急な斜面でしょ?
いいかげん足がプルプルしてきた頃、弁財天滝にたどり着きました。
でも、この滝壺に下りるハシゴがまた怖い。
取り付き部こそ、斜め45°くらいですが、途中からほとんど垂直になってます。
高さは10mほどありますかねぇ?
滝壺に向かって下りていく感じなのでよけいに高度感があります。
ちょっと前の山行記録を読むと、このハシゴは「さび付いていて、いつ腐れて落ちるか不安にさせる」と書いてあったのですが、どうやら近年新しいモノに交換されたようです。それだけが救いです。
必死にハシゴにしがみつく私(^^;
ハイハイ、びびり〜とでも何とでも言ってください。
早池峰山のハシゴなんかとは比べモノにならないくらい怖かったですよ!
なんとか下りきって、下から見上げる弁財天滝。
こうして眺める分には、落差も大きく見応えのある滝ですね〜。
一時の安らぎの時間。心ゆくまで滝を堪能しました。
ここまで来れば、登山口までの道のりはわずかなのですが、
ここから先、一番最初の分岐点まで戻る区間もそれなりに大変でした。
たとえば、ここなんですが…赤テープありますよね?
で、手前にロープがありますよね?
でも、道が無いんです。左下は沢です。落ちたらドボンです。
このロープを頼りに、岩のくぼみに足をかけて突破するわけですが、もういっそ靴を濡らすのを覚悟で沢に下りたほうが安全なんじゃないかと(^^;
結局、下山にも登りと大差ない時間がかかってしまいました。
しかも、後から気が付いたのですが、手や足にいくつも擦り傷やら打ち身が…(^^;
下りの道は、我々にとってはちょっと難易度が高かったようです。
久々に無事に下山できてホッとした、という感覚を味わいました。
というわけで摩耶山ですが、標高のわりに実に登り応えがある山でした。
そして景色も良かったです。マイナーな山ですが、登に行く価値はあるかと。
ただ、割と簡単に登れるのはクセ穴コースと関川コースのみで、あとの登山道は上級者向けとの事なので、自分のレベルに合わせたコース選びが肝要かと。
あー、とにかくケガ無く下りてこれて本当に良かった♪
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