尾瀬アヤメ平
- GPS
- 07:40
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 945m
- 下り
- 929m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 7:34
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スキー場から林道を経てアヤメ平までスキーで移動可能。雪質は最悪。昨日までに降ったと思われる新雪があった。スキーをはいて常時すね程度のラッセル。朝は気温が上がるまではサラサラしていたが、今日の高温と日射で大量に水分を含み、滑らない、曲がらない、止まらない雪質に変身。下りの滑りは修行以外の何者でもなかった。 |
写真
感想
どピーカンの土曜日に尾瀬のアヤメ平をスキーで往復してきた。良かったのは天気と展望だけ。道中ラッセルはきつくて雪質は最悪だった。以下に詳細。
尾瀬戸倉のスキー場は暗いうちに到着。早朝だが既にクルマ多数。今日は途中で食事を済ませてきたので準備のみして出発。気温はクルマの温度計でマイナス6℃とこの時期らしい。数分歩いてスキー場のゲレンデに着き、シール歩行を開始。スキー場を右手に見つつ林道を目指す。早朝なので当然ながらゲレンデには人の姿はなかった。林道を進むと最近のトレースとシュプールが。昨日あたりにスキーで入山したのだろうか。しばらくはトレースを利用させてもらいつつ進む。気温は低くて歩き始めは手先がインナーグローブをしていてもかじかんだが、林道は樹林帯で無風だったのでじきに暖かく。駐車場から1時間ほどで無雪期の駐車場に到着。駐車場は有料がデフォルトの尾瀬にあって、この駐車場は無料だが、ここから尾瀬まで歩くとなると結構かかるので利用者は少ないと思う。以前水芭蕉が終わったくらいの時期に一度利用したが、その時は帰りのことを考えて自転車を使った。今日林道は完全に雪の下で、その時歩いた面影はほぼなかった。ここから先は林道がクネクネ曲がっていて、所々でカットしながら登れるが、先が分からないので、あまり大胆なカットはせずに登る。先行者のトレースも参照する。しばらくして田代原に到着。夏期はどうなっているか分からないが、雪のあるときは、樹林帯にぽっかり開いた広場のようだった。写真を撮りつつ、しばし休憩。ここで休んでいると後続のスキーヤーが見えた。先に行ってもらおうかと思ったが、なんだかんだで自分が先行することに。この先どう行こうかと思ったが、取りあえず林道歩きを再開。人によっては林道の西側にある尾根に乗ってしまうようだが、先が崖マークになっていて、登れなかったらどうしようと自分は考え、林道を進むことに。後でこの心配は杞憂だと分かった。林道の傾斜は緩くて、普通に歩く分には苦ではないだろうし、6月にここを使ったときも特に難儀した覚えはない。しかし今日は途中からは新雪のラッセルになり、常時すねくらいまで潜る。しかも時間の経過と共に新雪は高温と日射のために水気を含むようになり、とにかく重い雪になった。こんなに長時間ラッセルを続けたのは久し振りだし、こんな重い雪のラッセルも久々だ。途中富士見小屋手前付近まで来ると大きな斜面が現れて、ここを滑ったら気持ち良さそうだと思ったが、斜面の上部にはもれなく雪庇ができていて、ちょっとここは滑れそうになかった。それに小屋手前付近は、ラッセルは続くし雪は重いしで、きつかった。しかも林道は樹木に遮られていて風がなく全くの無風。そのうえピーカンの好天なので雪面からの照り返しも強く、ラッセルの運動量も伴って暑くて暑くて仕方ない。もう春だと実感。途中後発のスプリットボードの単独男性と一時先頭を変わり2番手を歩いたが、2番手の楽さに感動してしまうほどだった。しかし途中からペースが落ちたので結局自分が小屋までラッセルすることに。斜度がほぼない林道だからできたことだろう。普通の傾斜の斜面をこれだけラッセルして、しかも激重の新雪だったら、途中で敗退していたと思う。10時過ぎに小屋に到着。出発から4時間もかかってしまった。小屋もトレイもほぼ雪の下だった。この先しばらくすれば湿原が広がるはずだったが、相も変わらず重い湿雪のラッセルが続くので、さっさと先には進めない。もう今日はあちこち筋肉痛が確定だな、と思った。小屋をあとにし西の方に進むといくつかの雪原が現れる。これが見たかった。今日は快晴無風、雲一つない青空なので、雪原もきれいだ。もう少し体力的に余裕を持ってきたかったが、こればかりは致し方ない。歩いてきた方向を振り向くと、白く化粧した燧ヶ岳が見えた。以外に近くに見えるので驚く。燧ヶ岳は残雪期に何度かスキーで登って滑って降りてきたが、起点は遠い遠い御池。燧ヶ岳はここからでも歩いて行けそうなくらいの距離に見えるが、実際歩いたらとんでもないことになるのだろう。更に進むと前方にやはり真っ白の至仏山が見える。多分今日はこの山にはスキーヤーが入っているだろう。自分も4月になったら自転車で行くつもり。あちこち見とれながら、写真を撮りながら進む。湿原は風が吹き雪が着きにくいのか、これまでのようなすねラッセルからは解放されたものの、それでもスキーなしでは潜って歩けなかっただろう。10:50頃にアヤメ平到着。場所を示す道標などもないが、開けて見晴がいいところがそれだと思われた。風はほとんどなくて、寒さは感じない。見晴の良いところに座って休憩。西の方には特徴的な武尊山も見えた。というか、今日は春なのに霞もなく、遠くも近くも周囲の山は全て見えた。休憩を終えてどこから滑ろうか思案していたところ、後続の男性が到着。ラッセルの礼を重ねて言われ、恐縮する。下りは雪庇のない所から尾根伝いに降りて行けそうなのでそれにしたのだが、、、。斜度や樹木の配置は適当で、雪さえ当たりなら楽しいスキーだったろうが、今日は新雪が湿雪になっていて、全く手に負えない状態になっていた。滑らない、曲がらない、止まらない。もう手も足も出ない。適当な斜面で快適なターンは数回程度ではなかったか。それ以外はとにかく下るだけ。それも斜度がなくなると下りラッセル状態になり、スキー板に湿雪がべっとりまとわりついて、重くて仕方ない。下りでこんなに難儀するなんていつ以来だろうか。今日は雪質に泣かされた。次回来るときのために林道をどの当たりで捨てれば適当か考えながら下っていると、別のパーティが使ったトレースを発見。それを利用しつつ下る。傾斜の緩いところでは、登りのトレースを利用しないと全く先に進めないことさえあった。もう湿雪は本当に勘弁。這々の体でくだりつつ、田代原付近で自分の登りのトレースに合流。これで次回来るときの参考とできるだろう。あとは林道を自動操縦で進む、といいたいところだが、林道もやはり雪が重くなっていて進みは悪い。それでも山陰や日陰の斜面では板が走ることもあり、快適なところもあった。最後スキー場のリフトの脇を滑って行動終了。アヤメ平を出発してから、下山に2時間近くかかった。
次回来るならもう少し時期を考えて来たい。ザラメの時期が良さそう。もう新雪が湿雪になったときは勘弁。
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