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Yamareco

記録ID: 1762906
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無雪期ピークハント/縦走
東北

霞露ヶ岳

2008年04月06日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.1km
登り
562m
下り
560m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

4月6日、霞露ヶ岳に行ってきました。
この山は海のすぐそばにあるため、低山ながらすばらしい眺望を堪能できる山です。
噂には聞いていたのですが、今回その噂に違わぬ素晴らしい景色を拝んできました♪

船越を横断する山道を抜け、登山口がある漉磯海岸に抜けるとそこはすぐ海。
遮る物が何もない、大海原がすぐ目の前に拡がります。
今日はほとんど無風のおだやかな天気ですが、打ち寄せる波の音は意外なほど大きく
どっぱんどっぱんという音には、なにか圧力のようなものすら感じます。
やはり外洋は違いますな〜。

さて、入口の案内表記によると「浜を60m歩く」とあります。
どうやら登山口にたどり着くには浜辺を歩かなくてはいけないようです。

=== で、どこに道が? ===

いや! これ無理だから!
波、ざっぷんざっぷんいってますよ!
それとも何ですか、このコースは潮の干満の時刻を把握してこないと歩けないとでも!?

=== うそです(笑 ===

登山口はこちら。
浜を歩くだけで、波打ち際に行ってはいけませんよ。(←行ったヤツ)

…えー、いきなり間抜けな道間違いをしましたが、気を取り直して行ってみましょう。登山道はよく整備されていますが、いきなりかなりの急勾配が待っています。
松の葉が大量に落ちていて滑りやすいので足下には注意を要します。

歩き始めて10分くらいすると、木々の間から海が見え始めます。
見て下さい、この断崖絶壁!
高さは最大で350mもある大断崖だそうです。

350mってねぇ…。
今ひとつピンと来ませんが、東京タワーが333mですから、まぁとんでもなく高い崖だってことはわかります。

そういう崖の上を通る登山道ですので、遊歩道とはいえ足下がすぐ崖という場所もあちこちにあります。うっはっ、落ちたら、いちコロであります。

急勾配をヒーヒー言いながら30分くらい登ったでしょうか。海抜0メートルから始まった登山道は、もうこんな高さにまで登り詰めてきました。30分登っただけで、これほどの高度感を味わえる場所もなかなか無いのでは?

もちろん、それだけに道は急勾配に次ぐ急勾配で足取りは牛歩の歩みとなります。
ちょっとした平場から撮った写真ですが、こうして見るといかに急な坂道であるかがよくおわかりいただけるのではないでしょうか。

ただ不思議なことに、歩くのが楽しくてあまりキツイとか苦しいとかを感じません。
これよりも楽な道を歩いていても、歩くのが嫌で嫌でたまらない事とかがあるのですが何なんでしょうね?
道との相性がいいということでしょうか?

ひたすら急勾配を登りつめていくと、だんだん空が近くなってきた気配を感じます。登山口と山頂の中間点にあたる場所に標識が立っています。時間の方も、登山開始からちょうど1時間くらいになりました。ここで休憩をとります。

中間地点の標識のすぐそばに四等三角点の標柱があります。登山道からはほんの少しはずれていますので、漠然と歩いていると見過ごしてしまうかも知れません。

この地点からはトドヶ碕の灯台を見ることが出来ます。
今日はとても良い天気なので、ばっちり白亜の灯台を見ることが出来ました♪
灯台もさることながら、海面の遠さに自分が登ってきた高さを改めて実感できるポイントでもあります。

このあたりまで来ると登山道は緩やかな尾根歩きの道となります。枯れ木の間から差し込む日の光、厚く積もった落ち葉、なにもかも柔らかい雰囲気に包まれ、とても気持ちよく歩くことが出来ます。こんな気持ちの良い山行も久しぶりだなぁ♪

道は小さなアップダウンをくり返しながら頂上に向います。「頂上まで600m」の標柱を過ぎたあとにも、三回ほど小さなピークがあり、そのたびに「まだ頂上じゃないんかい!」と騙された気分になります。

まぁね、いくら気持ちの良い登山道でも帰りの時間の事もありますしね。どこかで終ってもらわないと(笑

そんなわけで、いつかは終る登山道。12時30分、山頂に到着。霞露ヶ岳登頂成功であります。標準コースタイムが1時間45分。遊歩道の看板にあった所要時間が2時間。で、我々の実際の所要時間が休憩を入れて1時間40分でした。すばらしい♪ 楽しく歩いてきたから時間を感じませんでした。

霞露ヶ岳山頂には立派な看板が立てられています。看板の前で記念写真はお約束ですが…正直、頂上からの眺めはあまりよくありませんね。まぁね、標高500mでは森林限界にはるかに及ばないわけですし。この山は登頂の達成感よりも、途中の景色や高度感などを楽しむところでしょうね。

休憩した後、山頂直下の神社にお参りしました。社こそ無いものの、鳥居に注連縄などがしっかりと管理されている様子をうかがわせます。無事の下山を祈願しておきましょう。
=== まぁ、祈願したものの帰り道で見事に転けたわけですが! ===
信心が足りなかったのか、{{{お賽銭を出さなかった}}}のがいけなかったのか…。
結論としては{{{神頼みではいけない!}}}ということで(違

さて、下山のコースですが周回コースをとるか、それとも往路を戻るか、少し悩んだのですが周回コースの場合、30分ほど舗装路を歩かなくてはならないようなので来た道を戻ることにしました。

帰り道は海に向かって突き進んでいくような感覚です。この「いつか海に向かって落ち込んでいく」という感覚の山道も新鮮な感じがします。たぶん今日の山行がやけに楽しく感じるのは、このお天気と「新鮮」と思える感覚が、そう思わせてくれるのではないかと思います。

わかってはいたことですが、例の中間点を過ぎると道は本当に急な下り坂となります。九十九折りの突端部分が海に面している場所もたくさんありますよ。遊歩道として整備されているので、本当にやばそうなところには柵が設置してあるとはいえ
{{{スピードの出しすぎには注意}}}です。

苦労して登ってきた坂道ですが、下るとなるとあっという間で登りに要した時間の半分もかからずに、ぐんぐん下っていきます。

…というわけで、霞露ヶ岳は、よく整備された登山道があり(ちょっと序盤の坂がキツイですが)所要時間も往復で3時間くらい(休憩除く)とファミリーハイクや足慣らしに良い山ではないでしょうか。なによりも、海を間近に見ながらの登山というのが珍しい体験ですし歩くのがお好きな方は、一度行ってみて損はないかとおもいますよ♪
頂上付近は落葉樹の林なので紅葉の季節も良いかもしれません。

=== また行ってみたい山リストに追加です♪ ===

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