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Yamareco

記録ID: 1795881
全員に公開
山滑走
栗駒・早池峰

栗駒山中腹・世界谷地BCX

2019年04月16日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:02
距離
6.9km
登り
354m
下り
355m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:02
休憩
0:00
合計
2:02
距離 6.9km 登り 354m 下り 356m
9:35
122
スタート地点
11:37
ゴール地点
概ね2時間くらいの活動を考えていたので、ちょうどそのくらいにおさまった。
天候 晴れ、風強し
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
世界谷地駐車場まで除雪済み。
トイレはまだ使用できない。
コース状況/
危険箇所等
日一日と融雪が進むので、今日の状態がどうであれ明日は違った様子になっている。
湿原の雪はだいぶ薄くなってきている。
その他周辺情報 日帰り入浴は、新湯温泉くりこま荘が断然おすすめ(500円)
世界谷地駐車場
二日前と比べて20cmくらい雪が沈んだ。
世界谷地駐車場
二日前と比べて20cmくらい雪が沈んだ。
今日はBCクロカンにシールをつけて歩いてみる。
ちなみに、このシールは山岳スキーレース用のシールで張り流しタイプである。
スキーのプロポーションにはまずまずあっているので、センター55mm程度のスキーならサイズはなんとかあう。
問題はトップフィックスの形状で、使ううえで工夫か努力か我慢が必要だ。
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今日はBCクロカンにシールをつけて歩いてみる。
ちなみに、このシールは山岳スキーレース用のシールで張り流しタイプである。
スキーのプロポーションにはまずまずあっているので、センター55mm程度のスキーならサイズはなんとかあう。
問題はトップフィックスの形状で、使ううえで工夫か努力か我慢が必要だ。
夏道の入り口をそのまま使うが、せっかくシールで登るのですぐに左手の斜面にとりついた。
夏道の入り口をそのまま使うが、せっかくシールで登るのですぐに左手の斜面にとりついた。
ブナの二次林を登る。
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ブナの二次林を登る。
ほどなくして夏道に出る。
ここから右手のブナ林に入っていく。
細かいことを言うと、右手のブナ林は途中から私有地となる。
ほどなくして夏道に出る。
ここから右手のブナ林に入っていく。
細かいことを言うと、右手のブナ林は途中から私有地となる。
ほどよい樹間のブナ林を進む。
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ほどよい樹間のブナ林を進む。
根空け
春が来たなと喜びを実感するとともに、消えゆく雪を残念に思う。
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根空け
春が来たなと喜びを実感するとともに、消えゆく雪を残念に思う。
適当に登ったところで滑走を開始する。
適当に登ったところで滑走を開始する。
時々伐採を免れた太いブナがあり、この山の本来の姿を垣間見ることができる。
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時々伐採を免れた太いブナがあり、この山の本来の姿を垣間見ることができる。
予定通りの湿った重い雪をテレマークターンで滑る。
ずらしにくい雪なので、バランスを崩しやい。
予定通りの湿った重い雪をテレマークターンで滑る。
ずらしにくい雪なので、バランスを崩しやい。
適当なところから登り返す。
見えているのは秣森(まぐさもり)778mのピークだ。
左手の尾根はまだまだ使えそうだが、右手に見えている、つまり真東は融雪が進んで使えなさそうだ。
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適当なところから登り返す。
見えているのは秣森(まぐさもり)778mのピークだ。
左手の尾根はまだまだ使えそうだが、右手に見えている、つまり真東は融雪が進んで使えなさそうだ。
登り返しながらブナの大木に見惚れる。
3
登り返しながらブナの大木に見惚れる。
今日のような春の陽気を感じる日に、新湯温泉くりこま荘の家族みんなとスキーツアーに来たことを思い出した。
この場所は、先代社長との思い出の地でもある。
よく山の中で元気にスキーをしている姿を目にしていた。
時々宿でお茶をごちそうになりながら昔話をする。
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今日のような春の陽気を感じる日に、新湯温泉くりこま荘の家族みんなとスキーツアーに来たことを思い出した。
この場所は、先代社長との思い出の地でもある。
よく山の中で元気にスキーをしている姿を目にしていた。
時々宿でお茶をごちそうになりながら昔話をする。
やはり適当な場所から滑る。
この沢で生まれて初めて細板革靴でのテレマークスキーを経験した。
あの頃は、まともに滑ることもできなかったが、よい思い出だ。
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やはり適当な場所から滑る。
この沢で生まれて初めて細板革靴でのテレマークスキーを経験した。
あの頃は、まともに滑ることもできなかったが、よい思い出だ。
今ではダブルキャンバーのクロスカントリースキーでもテレマークターンができるようになった。
今ではダブルキャンバーのクロスカントリースキーでもテレマークターンができるようになった。
もう一息でいいザラメになりそうなのだが、気温が高いのでそうもいかない。
時々ずれない雪にあたり、おっとととなる。
もう一息でいいザラメになりそうなのだが、気温が高いのでそうもいかない。
時々ずれない雪にあたり、おっとととなる。
ブナの樹間をスイスイ滑る。
斜度はたいしてきつくはないので、細板でのテレマークターンが楽しい場所だ。
ATスキー初心者の練習にもいいかもしれない。
このくらいの湿った思い雪を練習しておくと、山ではきっと役に立つだろう。
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ブナの樹間をスイスイ滑る。
斜度はたいしてきつくはないので、細板でのテレマークターンが楽しい場所だ。
ATスキー初心者の練習にもいいかもしれない。
このくらいの湿った思い雪を練習しておくと、山ではきっと役に立つだろう。
尾根に上がり、世界谷地へと滑り下りる。
ここからはシールは一切使わずにステップソールのみで移動している。
登る、滑る、進むがシームレスにできるので、緩やかなアップダウンが続くシーンでは特に有効だ。
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尾根に上がり、世界谷地へと滑り下りる。
ここからはシールは一切使わずにステップソールのみで移動している。
登る、滑る、進むがシームレスにできるので、緩やかなアップダウンが続くシーンでは特に有効だ。
世界谷地第一湿原に着いた。
見えているのは揚石山(あぐろしやま)だ。
4
世界谷地第一湿原に着いた。
見えているのは揚石山(あぐろしやま)だ。
沢が大きく空いている。
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沢が大きく空いている。
スノーブリッジをいくつか越える。
スキーで渡る時はドキドキする。
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スノーブリッジをいくつか越える。
スキーで渡る時はドキドキする。
ドッキノ沢まで下りてみた。
どうどうと水が流れていた。
どうどうという地名がよくあり、百々などと書くことが多く、概ね百という漢字が使われる。
地名の成り立ちからすると、実は駄洒落に近いもので、なかなか愉快だ。
十十=とうとう 十×十=百 というような意味だと理解しておけばOKだ。
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ドッキノ沢まで下りてみた。
どうどうと水が流れていた。
どうどうという地名がよくあり、百々などと書くことが多く、概ね百という漢字が使われる。
地名の成り立ちからすると、実は駄洒落に近いもので、なかなか愉快だ。
十十=とうとう 十×十=百 というような意味だと理解しておけばOKだ。
熊も冬眠から目覚めた。
足跡のくっきりさから、今朝のものだろうと思う。
サイズはそれほど大きくはない。
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熊も冬眠から目覚めた。
足跡のくっきりさから、今朝のものだろうと思う。
サイズはそれほど大きくはない。
世界谷地第二湿原を目指す。
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世界谷地第二湿原を目指す。
この時間だけ栗駒山の山頂がきれいに見えていた。
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この時間だけ栗駒山の山頂がきれいに見えていた。
見えてはいるけれど、風がとても強く難しいコンディションだろう。
雪も滑りにくく、雪崩リスクも高いと思われる。
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見えてはいるけれど、風がとても強く難しいコンディションだろう。
雪も滑りにくく、雪崩リスクも高いと思われる。
世界谷地第二湿原に着いた。
木道はだいぶ露出している。
世界谷地第二湿原に着いた。
木道はだいぶ露出している。
もう雲がかかり、山頂は見えなくなってしまった。
夕焼けの頃は、この雲もすっかりとれて美しいシルエットを見ることができた。
我が家の窓からそのシルエットを見られる。
いいでしょー
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もう雲がかかり、山頂は見えなくなってしまった。
夕焼けの頃は、この雲もすっかりとれて美しいシルエットを見ることができた。
我が家の窓からそのシルエットを見られる。
いいでしょー
飛んでみた。
今日はポールを使ってズルをする。
9
飛んでみた。
今日はポールを使ってズルをする。
雪の隙間から木道の下を撮影してみた。
特別おもしろいわけでもない。
雪の隙間から木道の下を撮影してみた。
特別おもしろいわけでもない。
揚石山を目指すのか、世界谷地第一湿原を目指すのか、ともかく帰路に着く。
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揚石山を目指すのか、世界谷地第一湿原を目指すのか、ともかく帰路に着く。
世界谷地第一湿原に到着した頃も山頂は雲の中だった。
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世界谷地第一湿原に到着した頃も山頂は雲の中だった。
帰路の林道はそのまま行かずに、左手のブナ林を少しだけ登る。
帰路の林道はそのまま行かずに、左手のブナ林を少しだけ登る。
当然ながら、滑って帰るためだ。
当然ながら、滑って帰るためだ。
世界谷地駐車場に戻る。
笑いのネタに使って欲しい情報をひとつ。
栗駒山麓ジオパークが設置した世界谷地の看板の文章にたいへんおかしな文言がある。

「尾瀬や八幡平と並ぶ湿原である世界谷地では」
いつから並び称される存在になったのだろうか。
面積も知名度も植生も評価の高い湿原は東北各地にある。
少なくとも、福島の駒止湿原や八甲田の毛無岱にすら及ぶまい。
こうしたジオパークの看板設置に関する検討委員会でずいぶん意見を出し、文章の提案もしたものだが、結局は科学的根拠にも欠ける文章になってしまったことは甚だ残念である。
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世界谷地駐車場に戻る。
笑いのネタに使って欲しい情報をひとつ。
栗駒山麓ジオパークが設置した世界谷地の看板の文章にたいへんおかしな文言がある。

「尾瀬や八幡平と並ぶ湿原である世界谷地では」
いつから並び称される存在になったのだろうか。
面積も知名度も植生も評価の高い湿原は東北各地にある。
少なくとも、福島の駒止湿原や八甲田の毛無岱にすら及ぶまい。
こうしたジオパークの看板設置に関する検討委員会でずいぶん意見を出し、文章の提案もしたものだが、結局は科学的根拠にも欠ける文章になってしまったことは甚だ残念である。
春の花を探しに行ってきた。
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春の花を探しに行ってきた。
早春の雪は花の開花にも大きく影響したようだ。
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早春の雪は花の開花にも大きく影響したようだ。
広く分布しているような花であっても、そこに咲いているだけで嬉しくなるものだ。
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広く分布しているような花であっても、そこに咲いているだけで嬉しくなるものだ。
今後は雪も降ることなく、開花が進むだろうと思う。
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今後は雪も降ることなく、開花が進むだろうと思う。
春の花はいいね〜と口ずさむ。
初夏になっても、秋になっても似たようなことを口にするものだね。
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春の花はいいね〜と口ずさむ。
初夏になっても、秋になっても似たようなことを口にするものだね。

感想

風が強い予報であり、その予報通りに風が強かった。
焼石岳は見えるけれど、栗駒山は山頂が雲に隠れていた。
もともと世界谷地にクロスカントリースキーで行くつもりでいたので、高いところに行けないことへの未練はない。

4月に入り三度目の世界谷地は、当たり前だが訪れるたびに雪が減っている。
4/2に訪れた時は、4/1の降雪で駐車場に車で進入できないほどだった。
4/14に訪れた時に比べて、二日後の今日は15〜20cm程度雪が沈んでいた。
それでも4/7に訪れた長野県の栂池高原スキー場よりも雪は多い。
栂池高原スキー場のボトムと世界谷地駐車場の標高は同じくらいなので、緯度の違いは大きいなと思う。

このところ、湿った雪を上手に滑る練習を意識して山に入っている。
本来はザラメシーズンになっている頃なのだが、今シーズンはなかなかよいザラメにならない。
それでも雪はあるから、「その時の雪を楽しめるようにならなくてはいけないよ」と白馬のスキーガイドに諭された。
ちなみに、そのスキーガイドはハイシーズンのジュネス栗駒に訪れた時に、「あまりの楽しさに感動した」と言っていた。

世界谷地は、クロスカントリースキーで訪れるフィールドとしてとても気に入っている。
特に雪が減ってくるこの時期が最高の季節だ。
あまりフカフカの深い雪だと、クロスカントリースキーは潜ってしまい滑りも難しくなる。
今時期の湿ってはいても、いくぶん締まっている雪だと走るように滑ることができる。
水平移動もちょっとした登りも、そしてダウンヒルもこなせるクロスカントリースキーは世界谷地を移動するのにはとてもいいギアだ。
湿り雪は、シールが水を吸って重くなったり、粘着力が落ちたり、団子になったりと注意が必要な雪なのだが、ステップソールならそんなことはあまり気にしなくていい。
登ることも滑ることも何の切り替えなしにこなせてしまう。

フィールドやコンディションにあわせてどんなスキーを使うか選ぶことは大切なことだし、本来の姿だと思う。
手入れも増えて大変ではあるけれど、山の楽しみ方の幅はぐっと広がる。
来週にはさらに雪が減ってしまうだろうから、このフィールドも今日が滑りおさめになりそうだ。
こんな素晴らしいフィールドに40分くらいで行けてしまうことことを嬉しく思う。

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