まだしっかり冬山ですが、大事なことを教わりました 赤坂山


- GPS
- 09:12
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,138m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
8:28調子ヶ滝 - 9:32483P - 10:23粟柄越10:30 - 10:43赤坂山山頂10:55 -
11:10粟柄越 - 12:38寒風 - 13:00600ポイント13:30 - 14:58西谷林道出合 -
16:00マキノピックランド
天候 | 朝から下山時までほぼ快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口のあるマキノ高原キャンプ場にも駐車場はあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
マキノ高原キャンプ場に登山口があり、登山ポストもそこにあります。 調子ヶ滝への分岐を越えてから雪道になっていきますが、赤坂山まではトレースがしっかりついていて迷うことはありません。 粟柄越から大谷山に向かってはトレース、赤テープともにありません。 ルートファインディングの訓練のつもりで地図読み勝負です。 近畿最大級というカタクリの自生地を見たかったのですが、残念ながら見つかりませんでした。 |
写真
感想
素晴らしい山に出逢いましたよ!
遅い春といいながら、そろそろ衣替えの準備くらいはしているだろうと計画したのは滋賀・福井県境の赤坂山。
山麓の雑木林に自生しているというカタクリを目当てでもあったのですが、暖かい日が続いたこともあってのんびり春山ハイクなんてイメージしてみたわけです。
滋賀県最北部のマキノにはさすがにあまり訪れる機会はなかったのですが、地図で見る限り自然公園のような環境に名所が点在していて山でなくても時間を過ごしたくなるいいところです。
赤坂山は今まで注目することも少なかったのですが、ルートの見当をつけてとりあえず出かけてみましょう。
麓の里にあるメタセコイアの並木道。
日本の並木道100選だそうで、そこを歩くことから始めます。
マキノ高原キャンプ場から登るルートで稜線を辿って大谷山から下山。
念のためにアイゼン・ワカンは車に積んでおこう。
湖北を走って驚いたのが見える山の白さです!
まるっきりの雪山です。
歩くペースが保てないときのエスケープルートは設定できます。
積んできたアイゼンなどをザックにつめて車をあとにします。
並木道は期待以上の絵になる風景でした。
わざわざ登山口まで1時間歩く意味がありましたよ!
最初に林道や里を長く歩くパターンは多いのですが、私は好きです。
冬はスキー場を営業しているキャンプ場ですが、着いてみると何張りものテントが並んでもうオン・シーズンの様相です。
昔オートキャンプに凝っていた頃を思い出しながら通り過ぎます。
登山口からの道ははっきりしていて変な緊張感はありません。
登る人をほとんど見ないことに驚きました。
都市部から距離があるせいか人が少ないですね。
おかげであれこれ気を散らさずに、歩きながらいろんなことに気付くことができたようです。
(一般にその状態を「気が散っている」といいます。)
雪に埋もれている木の細い枝が雪を跳ね上げて空を向く瞬間。
体を通そうと枝を押すと、一旦しなった枝がムチのように手を打つ痛み。
木たちが春に成長を始めるための力を溜め込んでいるようです。
雪はあまり人に踏まれてもいないようで、まるで新雪のようにさくさくいっています。
時々足が潜りますがそれもひざ下くらいで止まり、ワカンの必要までは感じません。
登りだしてしばらくして稜線を雲が覆いかけましたが、そう大きくもならずに消えたようです。
この状況も幸いして予想外の雪山にも不安を感じないのはちょっと成長したってことでしょう(殴)
山頂で京都から来られたペアのハイカーと出逢いました。
今日の絶景を前に気持ちが高まっているので会話も弾みます。
雪が消えて花の季節に本当にまた歩きたいルートですね。
しばらくの休息の後お二人はピストンして下山されるとのことで、私は計画通り大谷山への稜線歩きに向かいます。
粟柄越から登り返して振り返るとさっきの二人が下りていくのが見えました。
一緒に下りればよかった・・・と一瞬頭をよぎった弱気の虫。
なだらかで特徴のない地形に道はなく、トレースもない・・・年末の霊仙山を思い出してしまいました(汗)
まだ時間の余裕があることを頼りに気持ちを立て直し、気合を入れてスタートします。
動き出してみると心が前を向くのを感じ、地図を読む余裕も出てきました。
広い雪の稜線上に私ひとりが立っています。
目の前はゴルフコースのようなうねった地形に雪が被さり道は見えません。
私が決めて踏む地面がルートになります。
後ろを振り返るとそうして歩いてきた足跡が長い線を描いています。
こんな贅沢が許されるんですよ!
寒風という名のついたピークに着きました。
もうしばらくで大谷山です。
ただそこからの下山ルートは地形図に表示がなく、山と高原地図の赤線では地形との照合がし難いために不安が残ります。
このピークからは基本尾根を下りるルートなのでまだリスクは少なそうです。
「ま、いいか!」程度のノリでルート変更。
なだらかな尾根なのでコンパスで方向をチェックしながら下ります。
途中の木陰で食事休憩。
焼餅とコーンポタージュなんてありえないメニューです(笑)
この餅という偉大なファストフードを日本人はもっと世界に誇っていいと思うんですが・・・
食事を終えて準備も済ませ、元の道を下ります。
その歩き出しに油断があったのか、尾根を下りる角度が少しずれていました。
傾斜はかなり険しくて梯子を下りているような地形ですが、尖った尾根ではなかったので気付くのが遅いままに沢に突き当たってしまいました。
地形図ではこの沢を下っていくと林道に出逢うのですが、ここはまだそのはるか上流で沢沿いに下るリスクは大きいと判断しました。
この斜面を登り返して(汗)さっきの昼食場所近くまで戻り、地形を見直してルートを定めます。
相変わらずの道間違いですが、トラブル予防はまだまだできなくても対処能力は少しずつ上がっているつもりです・・・(?)
その先はなんとか無事に通過できて雪も融けてきました。
雪の下から現れた道の様子は倒木や木の枝が積み重なり、とても通れない箇所が続きます。
苦労してそこを抜けながら、実は森が自然に時を過ごすってのはこういうことなんだろうと考えていました。
太古からの森の営みの1シーンを見て、荒れているからきれいにしようとか、倒れた木をゴミのように処分しようと考えるのはどうなんだろう・・・
そうして造られた「道」を歩いて自然に触れた気になっている私たちは、本物の自然と向き合うのには弱すぎるんでしょう。
だとしたら、いくらか「造られた」自然に近いものを覗くことで、本物の自然を意識したり尊敬したり共感したり・・・いろいろさせてもらおう!
山は、木は、花は、虫は何を見て何を思っているんでしょう?
山で春を一緒に感じられたら少しは仲間に入れてもらえるでしょうか?
訪問者、傍観者の立場から「共感者」になれたら素晴らしいことですよね!
焼餅、ハマってますね
monsieurさんの何気無い写真も好きですよ〜。それと「やまおやじ」は知りませんでした、良い事教わりました、メモメモ。
「共感者」・・素晴らしいです
いいですよね、どこと無く北陸の山って感じがして素敵な山です
トレースの無い道…
ホントに贅沢です
自分が歩いたトコが道になる…そりゃ気持ちいいに決まってます
雪山だと単純に尾根辿れば下りるのに、解けてきちゃうと進めなくなったり…
なんか、我が家が歩いたときより状況は難しそうですね
それにしてもなんて素敵な天気
ホントに羨ましいっす
普通の市販の餅は関西でも四角の切り餅ですよ
ただ雑煮の餅はこちらでは手で丸めた餅なんです。
だから入っている餅が四角いと違和感を感じてしまうんですよ
「何気ない」写真・・・そうなんですよね
もっとテーマを絞れば存在感のある写真になるのかな・・・
存在感の薄さが自分らしいのかも・・・?
突き詰めることもないですか
rei715さんのプロフィールのネコに共感してます
この日に家でサボっていたら一生後悔していたでしょうね
たぶんどの山に登っていても、「今日ここに来て良かった」と思えるような一日でしたね
utaotoさんのご一行はますますパワーアップしてますよね
たっぷり雪ありますね。
先週末、鈴鹿霊仙山行きがポシャった
赤坂山は?と思ったのですが、4/7に山麓まで雪が降ったようで断念しました(ウーハハの雪山装備ばないので・・・)
テント
テントの見本市?をやっていたみたいです。
ナンガのアウトレットもあったようなので、おニューのシュラフ欲しいのでちょっと興味がありました
カタクリ
同じ日、京都洛北でカタクリにあってきました
近畿最大の自生地?ってのピクニックランドの中のカタクリ園のことですか?
今年は休園みたいですが、花は咲くのでいけば見れると思います。
5月頭になれば赤坂山で咲きますが、今年は遅れそうですね
マキノ奥の在原集落周辺でも咲きます。
まだ出逢うタイミングではないのかもしれません。
教えていただいたように来月あたりもう一度行ってみようとは思いますが、出逢えたら嬉しいものの
私もやっとテントを手に入れました
今週末あたりはデビューさせようと準備中です
そういえば関西と関東では桜餅が全く違うものであったりします
テント泊 準備を含めワクワク遠足気分で楽しみですね
3日も続くと次第に畳の上が恋しくなったりしますけど
monsieurさんの嬉しそうな姿を想起して私もそろそろ
カタクリ見れると良いですね
買ってきたテントはその日から部屋の中で張っています。
店でも立てさせてもらって家でも・・・本番で現地に行ってから立ち往生はしたくないですから
ツェルトも一緒に買ったんですが、これも使いこなしたいので最初はこちらを使ってみようかと思案中です
カタクリはまだまだ雪の下みたいですが、
素晴らしい雪景色です。
今後はテント装備で、ますます
楽しみが増えますね。
山での気合の入れ方、見習いたいです。
komakiさん、こんばんは
やっと連休を取れて、明日はテン泊の予定です
天気は良くなさそうですが、訓練のつもりで行ってみますよ
ツェルトも張ってみて感覚を掴んでおこうと思っています。
いざというときに使えなければ無駄な荷物ですもんね
気合と言っていただけると救われますが、いつも心のどこかが子供でいたいと言っているだけです。
おもちゃをみつけると喜んで走っていくようなものですよ
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