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Yamareco

記録ID: 180883
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雪山ハイキング
近畿

まだしっかり冬山ですが、大事なことを教わりました  赤坂山

2012年04月08日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 福井県 滋賀県
 - 拍手
GPS
09:12
距離
19.8km
登り
1,138m
下り
1,135m

コースタイム

マキノピックランド6:48 - 7:37マキノ高原キャンプ場 - 7:47登山口 -
8:28調子ヶ滝 - 9:32483P - 10:23粟柄越10:30 - 10:43赤坂山山頂10:55 -
11:10粟柄越 - 12:38寒風 - 13:00600ポイント13:30 - 14:58西谷林道出合 -
16:00マキノピックランド
天候 朝から下山時までほぼ快晴。
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
有名なメタセコイヤの並木沿いにあるマキノピックランドに駐車(無料)
登山口のあるマキノ高原キャンプ場にも駐車場はあります。
コース状況/
危険箇所等
マキノ高原キャンプ場に登山口があり、登山ポストもそこにあります。
調子ヶ滝への分岐を越えてから雪道になっていきますが、赤坂山まではトレースがしっかりついていて迷うことはありません。
粟柄越から大谷山に向かってはトレース、赤テープともにありません。
ルートファインディングの訓練のつもりで地図読み勝負です。
近畿最大級というカタクリの自生地を見たかったのですが、残念ながら見つかりませんでした。
到着前の車窓から

申し分ない天気です。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/8 18:33
到着前の車窓から

申し分ない天気です。
マキノピックランドに停められます。

ただしキャンプ場の登山口までは徒歩1時間。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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マキノピックランドに停められます。

ただしキャンプ場の登山口までは徒歩1時間。
珍しいファミリーがお出迎えしてくれました。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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珍しいファミリーがお出迎えしてくれました。
メタセコイアの並木道。
この道を最後まで歩きます。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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メタセコイアの並木道。
この道を最後まで歩きます。
青空にくっきり。

夏や秋の表情も見てみたいですね。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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青空にくっきり。

夏や秋の表情も見てみたいですね。
散歩しながら日向ぼっこによさそう・・・
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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散歩しながら日向ぼっこによさそう・・・
湖北の山並み。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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湖北の山並み。
どこから見ても冬山なんですが・・・
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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どこから見ても冬山なんですが・・・
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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マキノ高原キャンプ場

春キャンプのテントが並びます。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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マキノ高原キャンプ場

春キャンプのテントが並びます。
冬はもちろんスキー場です。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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冬はもちろんスキー場です。
登山口が見えてきました。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山口が見えてきました。
赤坂山歩道の案内
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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赤坂山歩道の案内
ここが登山口。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここが登山口。
さっそく寄り道。
1.1km先の調子ヶ滝へ。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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さっそく寄り道。
1.1km先の調子ヶ滝へ。
解いてあげたいけど、ここまで絡み合っているなんて・・・
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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解いてあげたいけど、ここまで絡み合っているなんて・・・
セラピーロードと名がついています。

この辺までは散歩コースかな。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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セラピーロードと名がついています。

この辺までは散歩コースかな。
調子ヶ滝

こじんまりとした滝。
水のきれいさが印象的です。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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調子ヶ滝

こじんまりとした滝。
水のきれいさが印象的です。
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苔の中にシダの子供が顔を出していますよ。
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苔の中にシダの子供が顔を出していますよ。
バイカオウレン?

目立たずにつつましく咲いていました。
季節の使者ですね。
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バイカオウレン?

目立たずにつつましく咲いていました。
季節の使者ですね。
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気温が高く、雪は湿り気を含んでいます。
踏み抜く状況ではないのでアイゼン・ワカンともまだ使わず。
結局ツボ足のまま歩き切りました。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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気温が高く、雪は湿り気を含んでいます。
踏み抜く状況ではないのでアイゼン・ワカンともまだ使わず。
結局ツボ足のまま歩き切りました。
わざわざこんな道標に「行き止まり」の表示(笑)
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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わざわざこんな道標に「行き止まり」の表示(笑)
道が広くなりました。
雪道から・・・
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道が広くなりました。
雪道から・・・
突然雪が消えていたりします。
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突然雪が消えていたりします。
左手を見上げるとこれから歩く稜線。
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左手を見上げるとこれから歩く稜線。
480mの小ピークに東屋が。
数人のハイカーと出会います。
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480mの小ピークに東屋が。
数人のハイカーと出会います。
水辺の雪はまだまだ深くて静かです。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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水辺の雪はまだまだ深くて静かです。
少し前ならこの林は樹氷の美しい景色だったんでしょうね。
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少し前ならこの林は樹氷の美しい景色だったんでしょうね。
粟柄越に到着しました。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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粟柄越に到着しました。
白くない木がいいアクセントです。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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白くない木がいいアクセントです。
え、もう? というあっけなさで赤坂山山頂が見えました。
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え、もう? というあっけなさで赤坂山山頂が見えました。
誰もいないのがもったいない今日の山頂です。
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誰もいないのがもったいない今日の山頂です。
絶景!
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絶景!
北隣の三国山
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北隣の三国山
鉄塔の向こうの稜線を歩きます。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鉄塔の向こうの稜線を歩きます。
マキノから湖北の風景。
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マキノから湖北の風景。
アウターのジャケットはいりません。
景色と体感温度が大きくずれています(笑)
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アウターのジャケットはいりません。
景色と体感温度が大きくずれています(笑)
霞んでいますが正面に伊吹山と左手に金糞岳。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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霞んでいますが正面に伊吹山と左手に金糞岳。
再びスタート。
粟柄越を過ぎるとトレースのない新雪の稜線。
正直言うと、さっき山頂で別れたペアと一緒にピストンで下山すればよかったと思っていました。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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再びスタート。
粟柄越を過ぎるとトレースのない新雪の稜線。
正直言うと、さっき山頂で別れたペアと一緒にピストンで下山すればよかったと思っていました。
勇気を出して前に進みます!

もう湿った雪ではありません。
ツボ足でも一定のペースは保てます。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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勇気を出して前に進みます!

もう湿った雪ではありません。
ツボ足でも一定のペースは保てます。
まずの目標ポイントは正面のピーク。
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まずの目標ポイントは正面のピーク。
誰の足跡もない!
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誰の足跡もない!
振り返ると私のトレースが。

これ以上何を望む?
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振り返ると私のトレースが。

これ以上何を望む?
朝歩いたメタセコイヤの並木道が見下ろせます。
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朝歩いたメタセコイヤの並木道が見下ろせます。
伊吹山と金糞岳がはっきり見えてきました。
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伊吹山と金糞岳がはっきり見えてきました。
「寒風」はピークの名称です。
大谷山まではもう少しですが、下山路の明瞭さを予想して尾根筋を下りることにしました。
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「寒風」はピークの名称です。
大谷山まではもう少しですが、下山路の明瞭さを予想して尾根筋を下りることにしました。
ここから向こう側に尾根が続いています。
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ここから向こう側に尾根が続いています。
途中で場所を見つけてランチタイムに。
すっかり定番になった餅です。
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途中で場所を見つけてランチタイムに。
すっかり定番になった餅です。
今日は醤油と韓国海苔持参で焼餅です。
あとはインスタントの味噌汁・・・ではなくポタージュでした。(ミスマッチ!)
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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今日は醤油と韓国海苔持参で焼餅です。
あとはインスタントの味噌汁・・・ではなくポタージュでした。(ミスマッチ!)
登山口のあったキャンプ場が足元に見えています。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山口のあったキャンプ場が足元に見えています。
不思議と今日はほとんど出逢わなかったテープ。
ないと不安じゃないか!
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不思議と今日はほとんど出逢わなかったテープ。
ないと不安じゃないか!
雪が解けたあとには倒れた木や崩れた地面が顔を出して大変な状態です。
「自然」に帰ろうとしているのを私たちが手を加えて「登山道」を残しています。
せめて謙虚でありたいと思います。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪が解けたあとには倒れた木や崩れた地面が顔を出して大変な状態です。
「自然」に帰ろうとしているのを私たちが手を加えて「登山道」を残しています。
せめて謙虚でありたいと思います。
雪解け水で潤った地面からは命がたくさん顔を出していますよ。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪解け水で潤った地面からは命がたくさん顔を出していますよ。
外の世界をこわごわ見上げているような・・・
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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外の世界をこわごわ見上げているような・・・
こんな手のひらほどの小さな風景ですが躍動感を感じます。
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こんな手のひらほどの小さな風景ですが躍動感を感じます。
林道に合流しました。
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林道に合流しました。
ヤドリギ
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ヤドリギ
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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やまおやじ
クヌギの木は薪や炭用に伐採されるたびに新しく芽を出して伸びていきます。
根元が太く残った様子を見た写真家が「やまおやじ」と名づけたそうです。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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やまおやじ
クヌギの木は薪や炭用に伐採されるたびに新しく芽を出して伸びていきます。
根元が太く残った様子を見た写真家が「やまおやじ」と名づけたそうです。
歩いた山を振り返ります。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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歩いた山を振り返ります。
帰り道
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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帰り道
春の小さい命がいろいろです。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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春の小さい命がいろいろです。
これはなんだろう?
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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これはなんだろう?
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花たちに目があったらこんな景色を見ていそうです。
2012年04月08日 18:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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花たちに目があったらこんな景色を見ていそうです。

感想

素晴らしい山に出逢いましたよ!

遅い春といいながら、そろそろ衣替えの準備くらいはしているだろうと計画したのは滋賀・福井県境の赤坂山。

山麓の雑木林に自生しているというカタクリを目当てでもあったのですが、暖かい日が続いたこともあってのんびり春山ハイクなんてイメージしてみたわけです。

滋賀県最北部のマキノにはさすがにあまり訪れる機会はなかったのですが、地図で見る限り自然公園のような環境に名所が点在していて山でなくても時間を過ごしたくなるいいところです。

赤坂山は今まで注目することも少なかったのですが、ルートの見当をつけてとりあえず出かけてみましょう。

麓の里にあるメタセコイアの並木道。
日本の並木道100選だそうで、そこを歩くことから始めます。
マキノ高原キャンプ場から登るルートで稜線を辿って大谷山から下山。
念のためにアイゼン・ワカンは車に積んでおこう。

湖北を走って驚いたのが見える山の白さです!
まるっきりの雪山です。
歩くペースが保てないときのエスケープルートは設定できます。
積んできたアイゼンなどをザックにつめて車をあとにします。

並木道は期待以上の絵になる風景でした。
わざわざ登山口まで1時間歩く意味がありましたよ!
最初に林道や里を長く歩くパターンは多いのですが、私は好きです。

冬はスキー場を営業しているキャンプ場ですが、着いてみると何張りものテントが並んでもうオン・シーズンの様相です。
昔オートキャンプに凝っていた頃を思い出しながら通り過ぎます。

登山口からの道ははっきりしていて変な緊張感はありません。
登る人をほとんど見ないことに驚きました。
都市部から距離があるせいか人が少ないですね。

おかげであれこれ気を散らさずに、歩きながらいろんなことに気付くことができたようです。
(一般にその状態を「気が散っている」といいます。)

雪に埋もれている木の細い枝が雪を跳ね上げて空を向く瞬間。
体を通そうと枝を押すと、一旦しなった枝がムチのように手を打つ痛み。
木たちが春に成長を始めるための力を溜め込んでいるようです。

雪はあまり人に踏まれてもいないようで、まるで新雪のようにさくさくいっています。
時々足が潜りますがそれもひざ下くらいで止まり、ワカンの必要までは感じません。
登りだしてしばらくして稜線を雲が覆いかけましたが、そう大きくもならずに消えたようです。
この状況も幸いして予想外の雪山にも不安を感じないのはちょっと成長したってことでしょう(殴)

山頂で京都から来られたペアのハイカーと出逢いました。
今日の絶景を前に気持ちが高まっているので会話も弾みます。
雪が消えて花の季節に本当にまた歩きたいルートですね。

しばらくの休息の後お二人はピストンして下山されるとのことで、私は計画通り大谷山への稜線歩きに向かいます。
粟柄越から登り返して振り返るとさっきの二人が下りていくのが見えました。

一緒に下りればよかった・・・と一瞬頭をよぎった弱気の虫。
なだらかで特徴のない地形に道はなく、トレースもない・・・年末の霊仙山を思い出してしまいました(汗)
まだ時間の余裕があることを頼りに気持ちを立て直し、気合を入れてスタートします。
動き出してみると心が前を向くのを感じ、地図を読む余裕も出てきました。
広い雪の稜線上に私ひとりが立っています。
目の前はゴルフコースのようなうねった地形に雪が被さり道は見えません。
私が決めて踏む地面がルートになります。
後ろを振り返るとそうして歩いてきた足跡が長い線を描いています。

こんな贅沢が許されるんですよ!

寒風という名のついたピークに着きました。
もうしばらくで大谷山です。
ただそこからの下山ルートは地形図に表示がなく、山と高原地図の赤線では地形との照合がし難いために不安が残ります。
このピークからは基本尾根を下りるルートなのでまだリスクは少なそうです。
「ま、いいか!」程度のノリでルート変更。
なだらかな尾根なのでコンパスで方向をチェックしながら下ります。

途中の木陰で食事休憩。
焼餅とコーンポタージュなんてありえないメニューです(笑)
この餅という偉大なファストフードを日本人はもっと世界に誇っていいと思うんですが・・・

食事を終えて準備も済ませ、元の道を下ります。
その歩き出しに油断があったのか、尾根を下りる角度が少しずれていました。
傾斜はかなり険しくて梯子を下りているような地形ですが、尖った尾根ではなかったので気付くのが遅いままに沢に突き当たってしまいました。
地形図ではこの沢を下っていくと林道に出逢うのですが、ここはまだそのはるか上流で沢沿いに下るリスクは大きいと判断しました。
この斜面を登り返して(汗)さっきの昼食場所近くまで戻り、地形を見直してルートを定めます。

相変わらずの道間違いですが、トラブル予防はまだまだできなくても対処能力は少しずつ上がっているつもりです・・・(?)

その先はなんとか無事に通過できて雪も融けてきました。
雪の下から現れた道の様子は倒木や木の枝が積み重なり、とても通れない箇所が続きます。
苦労してそこを抜けながら、実は森が自然に時を過ごすってのはこういうことなんだろうと考えていました。
太古からの森の営みの1シーンを見て、荒れているからきれいにしようとか、倒れた木をゴミのように処分しようと考えるのはどうなんだろう・・・
そうして造られた「道」を歩いて自然に触れた気になっている私たちは、本物の自然と向き合うのには弱すぎるんでしょう。
だとしたら、いくらか「造られた」自然に近いものを覗くことで、本物の自然を意識したり尊敬したり共感したり・・・いろいろさせてもらおう!
山は、木は、花は、虫は何を見て何を思っているんでしょう?
山で春を一緒に感じられたら少しは仲間に入れてもらえるでしょうか?

訪問者、傍観者の立場から「共感者」になれたら素晴らしいことですよね!

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コメント

monsieurさん、こんばんは
焼餅、ハマってますね  しかも今回は東と西のコラボ。うちは四角ですが monsieurさんのところは丸なんですよね、その境はどこでしょうか?

monsieurさんの何気無い写真も好きですよ〜。それと「やまおやじ」は知りませんでした、良い事教わりました、メモメモ。

「共感者」・・素晴らしいですconfident
2012/4/10 23:55
おぉ、赤坂山行かれましたか
いいですよね、どこと無く北陸の山って感じがして素敵な山です

トレースの無い道…
ホントに贅沢です
自分が歩いたトコが道になる…そりゃ気持ちいいに決まってます

雪山だと単純に尾根辿れば下りるのに、解けてきちゃうと進めなくなったり…
なんか、我が家が歩いたときより状況は難しそうですね

それにしてもなんて素敵な天気
ホントに羨ましいっす
2012/4/11 0:24
rei715さん、こんばんは!
普通の市販の餅は関西でも四角の切り餅ですよ
ただ雑煮の餅はこちらでは手で丸めた餅なんです。
だから入っている餅が四角いと違和感を感じてしまうんですよ

「何気ない」写真・・・そうなんですよね
もっとテーマを絞れば存在感のある写真になるのかな・・・
存在感の薄さが自分らしいのかも・・・?
突き詰めることもないですか

rei715さんのプロフィールのネコに共感してます
2012/4/11 16:52
utaotoさん、こんばんは!
この日に家でサボっていたら一生後悔していたでしょうね
たぶんどの山に登っていても、「今日ここに来て良かった」と思えるような一日でしたね

utaotoさんのご一行はますますパワーアップしてますよね
も羨ましいですよ
2012/4/11 16:58
まだまだ
たっぷり雪ありますね。
先週末、鈴鹿霊仙山行きがポシャったので、
赤坂山は?と思ったのですが、4/7に山麓まで雪が降ったようで断念しました(ウーハハの雪山装備ばないので・・・)

テント
テントの見本市?をやっていたみたいです。
ナンガのアウトレットもあったようなので、おニューのシュラフ欲しいのでちょっと興味がありました

カタクリ
同じ日、京都洛北でカタクリにあってきました
近畿最大の自生地?ってのピクニックランドの中のカタクリ園のことですか?
今年は休園みたいですが、花は咲くのでいけば見れると思います。
5月頭になれば赤坂山で咲きますが、今年は遅れそうですね

マキノ奥の在原集落周辺でも咲きます。
2012/4/11 17:21
カタクリは・・・
まだ出逢うタイミングではないのかもしれません。

教えていただいたように来月あたりもう一度行ってみようとは思いますが、出逢えたら嬉しいものの 追いかけてあちらこちらってのはちょっと違う気がします。

私もやっとテントを手に入れました

今週末あたりはデビューさせようと準備中です
2012/4/11 19:59
こんばんは
そういえば関西と関東では桜餅が全く違うものであったりします

テント泊 準備を含めワクワク遠足気分で楽しみですね
3日も続くと次第に畳の上が恋しくなったりしますけど

monsieurさんの嬉しそうな姿を想起して私もそろそろ テントを持って出掛けようかなぁと思います

カタクリ見れると良いですね
2012/4/11 21:24
お見通しですか・・・
買ってきたテントはその日から部屋の中で張っています。
店でも立てさせてもらって家でも・・・本番で現地に行ってから立ち往生はしたくないですから

ツェルトも一緒に買ったんですが、これも使いこなしたいので最初はこちらを使ってみようかと思案中です
2012/4/12 15:24
雪山、楽しんでみえますね〜☆
カタクリはまだまだ雪の下みたいですが、
素晴らしい雪景色です。
今後はテント装備で、ますます
楽しみが増えますね。

山での気合の入れ方、見習いたいです。
2012/4/12 23:13
明日はテントデビューです♪
komakiさん、こんばんは

やっと連休を取れて、明日はテン泊の予定です
天気は良くなさそうですが、訓練のつもりで行ってみますよ

ツェルトも張ってみて感覚を掴んでおこうと思っています。
いざというときに使えなければ無駄な荷物ですもんね

気合と言っていただけると救われますが、いつも心のどこかが子供でいたいと言っているだけです。
おもちゃをみつけると喜んで走っていくようなものですよ
2012/4/13 21:00
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