BC SKI@八甲田山
コースタイム
day2 0800八甲田山荘-0900八甲田ロープウェイ
day3 1455八甲田リゾート-1530青森空港1710-1730羽田空港
天候 | day1 雪 day2 曇りのち雨 day3 曇り(強風) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
3日間しかいませんでしたが、天気によって、雪だったり雨だったり風だったりとコンディションが毎日めまぐるしく変化しました。 ツアー参加の前日、初心者ですが明日はどのコースに行く予定ですか?と聞いたら、当日ロープウェイで上がってみないとわからない、と言われました。ロープウェイでBCに出る人はほとんど、酸ヶ湯温泉か八甲田山荘か八甲田スキースクールのいずれかのツアーに所属しているようでした。ガイド代金が安いので、ローカルや常連さんも安全確実な方を選ぶんですかね。 八甲田山荘も八甲田リゾートも、レストランの食事が美味しく、山中なのに、ゲレ食なのに、がんばってるなあと感心しました。全て手作りの焼きたてパンや魚介のスープがおいしいラーメンに癒されました。ゲレンデで冷えても、すぐ寒水沢温泉であったまれるし、Wifiが飛んでるので暇つぶしできるし、青森空港からも30分ぐらいと近いし、手近な秘境?です。 |
写真
感想
ずっと憧れてました、冬の八甲田山。やるならスキーだろなって。
去年、新田次郎の『八甲田山』を読んで、まず残雪期にハイキングでルート偵察しました。たいした標高ではないのに、6月とはいえ、その雪深さにビックリ。とはいえ、まあロープウェイを使えばハイクアップはそんなになさそうだし、コースは地形が素直なのでガイドつけて道迷いさえしなければ何とか滑っては来られるかな。とはいえバックカントリー入門者としては慎重に、厳冬期は避けて、春先のパウダーを狙って3月初旬に赴いたのですが。
空港に降りついて降りしきる雪と市内ですらディープに積もった雪を見たとたん、ここは異国だとハッキリ認識しました。う〜ん、恐るべし青森。白馬とはケタが違いますな。東北とはいえほぼ北海道だということを忘れてた。
1日目はツアーに入らず、自己練の日としました。レンタルしたパウダー板の操作に慣れるため、まず八甲田ゲレンデを何本か滑ります。たったリフト1本でコース4本なのだけど、いずれもなかなか滑り応え十分の斜度です。日曜日なのに空いてるし。その後いよいよ観光客に混じってロープウェイで山頂へ。下は穏やかでも、上はものすごい強風で、ホワイトアウト。初めて見るスノーモンスター達のでかさ、太さにビックリ。これ本当に中身アオモリトドマツですか?!といいたいぐらい。
ちょっとビビリ気味の自分を落ち着かせるために、まずは頂上駅のレストランで腹ごしらえ。映画『八甲田山』の撮影風景パネル展示で高倉健が食べていた、ジンギスカンを私もいただきました。うめぇ〜。元気が出たところで、いよいよ吹雪の中へ。。。
一応、フォレストコースとダイレクトコースという2本はルートガイドされている管理区域のようです。1本目は、いかにも穏やかそうな名前が気に入ったフォレストコースを滑ることに。最初の数百メートルはずらりと並んだモンスターギャラリーで、滑るというより写真撮影大会(笑 気がつけば周りに誰もいない状況。コースになってるとはいえ、ロープが張られてる訳でもなく、次々降りしきる雪で、前の人のシュプールもとっくに埋もれている。一応番号順の標識が振ってあるのですが、容易に見過ごせるので。。。パウダー板は沈まないのがありがたいけど、小回りがきかないので操作をあやまると、アリ地獄のような木のウロに吸い込まれてそれこそ砂というかパウダーに埋もれて出れなくなる。。。
なんとか中腹ぐらいまで降りてくると、風はピタリとおさまり、楽しい樹林帯ツアールートが待っていました。基本、自己責任でどう滑っていいようなので、さらっさらの雪の中を飛んだりはねたりやりたい放題。ローカルの米軍基地から遊びにきた若い外人さんたちもはしゃぎまくってました。2本目はダイレクトコースを滑りましたが、その名の通り、フォレストに比べるとあっという間に終了してしまうような。。。ロープウェイ5回券を買ってあったけど、余力を残してあとはゲレンデで練習しました。
2日目、八甲田ガイドクラブで受付すると、なんと発信専用のビーコンだけを渡されました。プローブ、ショベルはむろん貸し出しなし。ナルホド、初心者の客に助けてもらうという発想がないわけだ、このガイドさんたちは。いやはや合理的!そして登る道具もレンタルしたい旨を伝えると、「今日は強風なので使うかどうかわからないので、貸すけど使わなかったらお金いらないよ」といってスノーシューとバックパックを渡してくれました。なんと正直で太っ腹なんだ!
月曜日なのに、超満員で始発のロープウェイに乗れず。。。八甲田は月曜と金曜が案外混むらしいです。次回からは週ナカに来るとしよう。ロープウェイ降りると、立っていられないような強風で、午後は多分ロープウェイが止まるだろうとガイドさん。本日のツアーには15,6人参加者がいたようですが、山頂でコンディションを見て3つにパーティが分けられ、常連さんは銅像コースへ、初心者ボーダーチームは横嶽方面へ、そして残された私はガイドさんとマンツーで!ちょっとだけハイクして横嶽方面へ降りてからフォレストコースへ合流するルートへ案内されました。この、板を履くのもやっと、というような風さえなければ、フワフワの浮遊感をずーーっと堪能していられるのに。樹林帯までくると、ガイドさんが自由自在にツリーランを楽しませてくれました。2本目はさらに風が強まってきたので、ダイレクトコースで降りて午前中終了。と同時にロープウェイが止まってしまいました。あろうことか、雪ではなく雨まで振り出し。悲しい。こんなことなら昨日の午後からツアーに出ておくべきでした(泣 お昼は銅像コースから戻ってきた常連さんたちと和やかなトークに混ぜてもらい、それはそれで楽しいひとときでしたが。午後はホテルに戻って温泉と読書とビールでまったり。後で本を読んで知ったことだけど、5年前に酸ヶ湯温泉ガイド率いるパーティが雪崩遭難事故にあっていて、たまたま居合わせたオーストラリア人客達が自国で雪山パトロールをしているようなエキスパートでレスキュー道具も持ち合わせていて数名の死者が出たけど大多数は助かったらしいですね。いやー雪崩怖い。
3日目。ゲレンデは雨も止み穏やかそうに見えたけど、ロープウェイは朝から運休。頂上付近では30mの台風並み強風で荒れているらしい。まああの小説で描写されるような世界なんだろな。大人しくゲレンデ内を滑ることに。リフト降りると、曇りながら遠くまで見晴らしがきいて、岩木山や陸奥湾、青森市街を見渡すことができたのがちょっと嬉しい。とはいえ、ガチガチに凍ったりボコボコに荒れたコブだらけの斜面にはかなりてこずり。昨晩、同宿で食事をご一緒させていただいた、東京から来ている八甲田26回めという常連さんチームに混ぜてもらい、半日基礎練習に励みました。当日、自衛隊が雪山訓練に大勢来ており、迷彩服があちらこちらで古めかしい山スキーでヨロヨロ滑っていました。んーこれもあの小説で弘前師団と競わされた青森師団の末裔?かと思うとそれはそれで感慨深いものがありました。
そんなこんなで、お天気に翻弄された初八甲田BCでした。結局、ロープウェイ回数券が1枚余ってしまったのが悔しくてならない。また、力をつけて来シーズンリベンジに行くしかないですな。
103が、かっこよかですぅ
楽しく拝見しました
113
内向きな記録に、コメントありがとうございます。
お恥ずかしいので精進します。。。。
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