記録ID: 1837309
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ハイキング
九州・沖縄
石炭で繁栄の町を往く・長崎街道2（黒��宿→直方城下→飯塚宿）
2019年05月03日(金) [日帰り]
yaonyaosuke2
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 10:47
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 104m
- 下り
- 91m
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日帰り
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:47
6:50
95分
スタート地点
8:25
8:25
140分
小嶺インター
10:45
11:00
49分
木屋瀬宿記念館（見学）
11:49
11:49
54分
感田駅
12:43
12:55
118分
直方城下（昼食）
14:53
14:53
90分
小竹駅
16:23
16:45
52分
伊藤伝右衛門邸（見学）
17:37
ゴール地点
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
★スタート地点 JR鹿児島本線黒��駅 徒歩10分 ★ゴール地点 JR筑豊本線新飯塚駅 徒歩10分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
長崎街道は江戸時代に整備された脇街道の一つで 鎖国政策の下で外国との交易を行う港である長崎に通じる街道として重視され 九州の諸大名の参勤交代のほか、長崎奉行や西国筋郡代の交代、 さらには外国人の江戸参府や交易・献上品の運搬にも用いられています。 今回は筑豊盆地を抜ける区間です。 全般的に平坦で歩きやすい道中なっています。 ただ、川沿いの堤防を歩く区間が多めになっているので 日差しなど遮るものはなく季節によっては注意が必要です。 また、こういった場所は歩道がない場合があるので車に注意しましょう。 飲食関係は特に問題はないでしょう。 参考文献・長崎街道／大里・小倉と筑前六宿 (九州文化図録撰書) |
写真
乱橋よりスタート。ホタルの群舞が橋に邪魔されて乱れ飛ぶ様子から乱橋となった説があります。
曲里の松並木。黒��から木屋瀬にかけて昭和20年ごろまでは多くの松があったといいますが江戸期からの松は現在2本しか残っていません。
1
5/3 6:54
曲里の松並木。黒��から木屋瀬にかけて昭和20年ごろまでは多くの松があったといいますが江戸期からの松は現在2本しか残っていません。
そのまま国道を進みます。左は中世までの長崎街道のルートになります。
国道沿いにある菅原神社。境内にあった大きな松の下で旅人が休息したので「涼み松」と呼ばれ神社も「涼天満宮」と呼ばれるようになっています。
5/3 7:48
国道沿いにある菅原神社。境内にあった大きな松の下で旅人が休息したので「涼み松」と呼ばれ神社も「涼天満宮」と呼ばれるようになっています。
若干アップダウンがある道筋なのでこういった休憩ポイントはありがたいですね。
町上津役地区。道の整備などを受け持たされた地区で当時の用水路は今でも歩道下に流れているといいます。
藤の季節。横には1802年の絵図にも描かれている地蔵様が祀られています。
地蔵川に架かる橋。昭和初期のもので味わい深いです。ここに橋が初めて架かったのは1804年のこと。それ以前は徒歩渡りでした。
諸大名や長崎奉行らも休憩した「御小休所」で通称「立場茶屋銀杏屋」。茶屋を挟んでの前後は難所だったのですが黒��側は昔の面影がほとんどありません。
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5/3 8:40
諸大名や長崎奉行らも休憩した「御小休所」で通称「立場茶屋銀杏屋」。茶屋を挟んでの前後は難所だったのですが黒��側は昔の面影がほとんどありません。
石坂の急坂。あまりにも急だったので大名でさえも籠から下りて歩いたという話があります。
茶屋の原一里塚跡。この手前の一里塚は小峰にあったのですが距離間が一里もないのは難所を考慮したものと言われています。
木屋瀬宿は赤間道（唐津街道）との分岐もあり街道と遠賀川の水運で栄えていきます。この付近に東溝口がありました。
長崎街道ゆかりの像の鏝絵。江戸時代の絵と思ったら15年ぐらい前のものだそうです。
木屋瀬宿の資料館は街道資料が豊富です。街道歩き途中で是非とも寄っておきたい場所です。
西溝口跡。木屋瀬宿のものは道路と直角に石垣を積んでその上に塀を築いたものとされています。扉はなかったそうです。石垣はその痕跡です。
5/3 11:13
西溝口跡。木屋瀬宿のものは道路と直角に石垣を積んでその上に塀を築いたものとされています。扉はなかったそうです。石垣はその痕跡です。
追分道標。レプリカですが赤間道、飯塚道と書かれています。赤間道は赤間を経て福岡への唐津街道に至る道筋で遠賀川を渡しで渡っていました。
5/3 11:13
追分道標。レプリカですが赤間道、飯塚道と書かれています。赤間道は赤間を経て福岡への唐津街道に至る道筋で遠賀川を渡しで渡っていました。
長崎街道は飯塚道方向へ進みます。やがて遠賀川の堤防上を進みます。
堤防上の道路には歩道がありません。堤防整備によって旧道はほぼ消滅しています。
ここを左。資料によっては少し先で左とあるのですが藪が酷く道の存在すらわかりませんでした。
感田駅付近。この左手の細い道が旧道と示すのもあるのですが資料によってまちまちです。付近は遠賀川の流域ということもあり時代によってルート変化があったのかもしれません。
5/3 11:43
感田駅付近。この左手の細い道が旧道と示すのもあるのですが資料によってまちまちです。付近は遠賀川の流域ということもあり時代によってルート変化があったのかもしれません。
橋を渡って再び遠賀川の堤防上へ。この手前にも弧を描くような旧道があったようですが痕跡すらない状態でした。
直方市街地を展望。旧街道はこのまま真っすぐ方向に現在の河川敷を突っ切っていたようです。橋のある場所で直方藩時代の長崎街道（当時は遠賀川沿いを進んでいました。直方市街地経由になるのは岩鼻が開削された1736）と直方市街への道（＝1736以降の長崎街道）の四辻となっていました。ルート変更は直方藩廃藩によって町が廃れるのを防ぐ意味で行われています。
5/3 11:54
直方市街地を展望。旧街道はこのまま真っすぐ方向に現在の河川敷を突っ切っていたようです。橋のある場所で直方藩時代の長崎街道（当時は遠賀川沿いを進んでいました。直方市街地経由になるのは岩鼻が開削された1736）と直方市街への道（＝1736以降の長崎街道）の四辻となっていました。ルート変更は直方藩廃藩によって町が廃れるのを防ぐ意味で行われています。
遠賀川流域は冬場に川霧が濃いことから目印として銀杏の木が多かったそうです。
当時の様子。ここは頓野口と呼ばれる城下の出入口の一つ。この絵図が書かれた直方藩時代（1623〜1720）はそのまま直進した道筋になっています（ただし当時は遠賀川沿いの道だったので長崎街道ではない）後年に書かれた伊能図では一旦右側に折れて大通りを進むという道筋になっているので長崎街道と定義するならば直進は間違いであることがわかります。
5/3 12:10
当時の様子。ここは頓野口と呼ばれる城下の出入口の一つ。この絵図が書かれた直方藩時代（1623〜1720）はそのまま直進した道筋になっています（ただし当時は遠賀川沿いの道だったので長崎街道ではない）後年に書かれた伊能図では一旦右側に折れて大通りを進むという道筋になっているので長崎街道と定義するならば直進は間違いであることがわかります。
伊能図にある頓野口の道筋。どちらも商店街の中に入っていきます。左へ。
直方城下の道筋。右の図の赤線は直方藩時代のルート（当ルートは長崎街道ではなく脇道）が示されています。
ここを右へ。直方藩時代の長崎方面に抜ける道筋は左になります。ちなみに左手すぐの商店街の中にあるお好み焼き屋でお昼にしました。
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5/3 12:41
ここを右へ。直方藩時代の長崎方面に抜ける道筋は左になります。ちなみに左手すぐの商店街の中にあるお好み焼き屋でお昼にしました。
直方藩時代以降は多賀神社を霞めるルートに変更になっています。おそらく旅人や参拝者の便宜を図ったものと思われます。ここを左へ。
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5/3 12:59
直方藩時代以降は多賀神社を霞めるルートに変更になっています。おそらく旅人や参拝者の便宜を図ったものと思われます。ここを左へ。
複々線になっている筑豊本線。かつての石炭輸送の凄さが想像できます。
踏切を渡って右へ。この付近が岩鼻です。長崎街道の直方市街地を通るルート変更は岩鼻の開削がキモになっています。
堤防上の道を進みます。日差しを避けるすべがないので事前に対策はしておいたほうがいいでしょう。
江戸時代での象の道中では小竹で小休止したことが文書に残っています。飯塚泊→小竹小休止→木屋瀬泊。
旧伊藤伝右衛門邸。見学ができます。入場は16：30まで。筑豊の著名な炭鉱経営者であった伊藤伝右衛門の本邸として明治30年代後半に建造されています。
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5/3 16:21
旧伊藤伝右衛門邸。見学ができます。入場は16：30まで。筑豊の著名な炭鉱経営者であった伊藤伝右衛門の本邸として明治30年代後半に建造されています。
美しい庭にうっとり。池を配した広大な回遊式庭園を持つ近代和風住宅です。和洋折衷の美しさ、当時先進的だった建築技術など随所に見ることができます。
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5/3 16:34
美しい庭にうっとり。池を配した広大な回遊式庭園を持つ近代和風住宅です。和洋折衷の美しさ、当時先進的だった建築技術など随所に見ることができます。
飯塚宿の東構口。宿場の中心部はこの先になります。今回のゴールです。
装備
| 個人装備 |
ザック(1)
手ぬぐい(3)
日焼け止め(1)
帽子(1)
サングラス(1)
行動食(2)
ペットボトル（500ml）(1)
カメラ(1)
iPhone（充電器含む）(1)
折り畳み傘(1)
ザックカバー(1)
|
|---|
感想
単調な川沿いの堤防を行く区間が多く、
気持ち的に時間が長く感じた道中でした。
GW前にインフルに罹った影響からか、
この日は朝から咳がよく出て大変でした。
ゴールした直後、宿で熱を測れば40度もあって
急いで急患センターで診てもらい事なきを得ました。
もしあの時に急患に行ってなかったら
翌日以降の行程はなかったことでしょう。
いずれにせよ早めの対策が吉ですね。
なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。
https://borabora.seesaa.net/article/470460138.html
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