Mount Kinabalu (キナバル山) : イキも、タエダエ、登頂してきました〜

コースタイム
09:10 Timpohon Gate - 09:35 Kandis Shelter(小休止) - 09:54 Ubah Shelter(小休止) - 10:24 Lowii Shelter(小休止) - 11:03 Mempening Shelter(昼食)11:30 - 11:59 Layng Layang Hut(小休止) - 12:58 Villosa Shelter(小休止) - 13:33 Paka Shelter(小休止) - 14:29 Laban Rata Resthouse(チェックイン手続き等) - 14:46 Gunting Lagadan Hut(宿泊先)到着
4/20(金)
02:36 Laban Rata Resthouse - 05:39 Low's Peak (4095.2m)登頂 - 07:43 Gunting Lagadan Hut(パッキングなど) - Laban Rata Resthouse(朝食、チェックアウト) 08:30 - 8:59 Paka Shelter - 09:12 Villosa Shelter - 09:41 Layang Layang Hut - 10:11 Mempening Shelter - 10:47 Lowii Shelter - 11:20 Ubah Shelter - 11:38 Kandis Shelter - 12:01 Timpohon Gate到着
天候 | 4/19(木)午前中 晴れのち曇り、 11:00頃より雨、13:00頃より曇り 4/20(金)午前中 晴れのち曇り、午後より豪雨 のち 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
※入山には必ず登録、および指定ガイドの同行が必要です。 ・今回利用したツアー会社: Amazing Borneo Tours http://www.amazing-borneo.com ・トレイルはよく整備されており、ほとんど危険な箇所はなし。 ・各シェルターにはトイレ(水洗)が完備されている。 ・Laban Rata Resthouse(3,272m)にはレストランの他、温水シャワー(宿泊客のみ)、水洗トイレあり。 ・Gunting Lagadan Hut(3,323m・今回の宿泊先)は水洗トイレ、シャワー(水のみ)、ガスコンロが備え付けられている。 |
写真
熱帯雨林のトレイルが徐々に高度を上げて行くごとに、植生も変化していく。そんな様子が面白い...なんてことは登りの時点ではまったく感じず、ただひたすらしんどかったです。余裕ありません〜
あまりに苦しくて、ここに至まで写真が撮れませんでした。
最後の10分は立っていることも辛く、岩にしがみつきながらはうように登っていきました。ク、クウキをください...
感想
出張でKota Kinabaluへ。
Kota Kinabaluに来たからには、Kinabalu山に登らないと。
なにせ東南アジア最高峰!(4,095.2m)、という訳で
カンファレンス出席の後、1泊2日でKinabalu山ツアーに申し込みました。
約3週間ほど前、日本で瑞牆山に登ったときには日頃の不摂生から足はツルし、体は動かない。
自分の体力の衰えを嫌というほど見せつけられ、
一緒に行った仲間たちにひどく迷惑をかけてしまいました。
もっとも、体力の衰えが迷惑というよりは、
余計なことをおしゃべりし過ぎるのが迷惑だったとか...ごめん。
猛省し、それからは毎日朝夜の歯磨き時にスクワット、
(なぜだか歯磨き時はタイミングとしてとてもいいです)
通勤もすべて階段利用で徐々に鍛え直していきました。
その甲斐あって、今回はなんとかKinabalu山の山頂を極めることができました。
特に3,000mを超えてからの登りはとても苦しく、息もタエダエでしたが、
少しずつでも進んでさえいれば、いつかは頂点を極めることができる!
そんな素晴らしい体験ができました。
トレイルは全体を通してよく整備されており、
ほぼ30分から1時間おきにシェルターが設置されています。
しかもトイレは水洗トイレ!マレーシア式のウォシュレット完備です。
毎日何十人ものポーターの人たちが荷揚げ、荷下ろしを行っており、
山小屋も3,268mに位置するとは思えないほど、快適な環境。
登山には登録とガイドの同行が必要で、ガイドさんも親切に案内をしてくれます。
地元の方々の多大なサポートによって、世界遺産、Kinabalu山は支えられていました。
重要な収入源とはいえ、何十キロもの大きな荷物を荷揚げ、荷下ろしをする
ポーターの人たちに感謝です。
ゴミもすべて彼らの荷下ろしによって片付けられ、キレイな環境が保たれていました。
+++++
Kinabalu山への一般的な登山ツアーは1泊2日のコース。
Timphone Gateから出発して、山小屋で一泊。
次の日に山頂に登り、下山してくるというコースです。
私もツアーに登録し、一日目の朝6:00にホテルからピックアップ。
途中、2人のツアー客を拾いKinabalu Park Headquarterまで約2時間の道のり。
午前中は天気がよくても、いつも午後はスコール。
なんとか午前中に一日の予定を済ましてしまいたいと、気ばかり焦ります。
体力的にも超不安....
Kinabalu Park Headquarterで登録を済ませ、登録証をもらいます。
私のガイドはDianaさんという小さい女性。でも私よりずっとたくましい。
持ってくるのを忘れてしまったヘッドライトもHeadquarterで借りました。RM10(264円くらい)。
一日目の昼食となるお弁当セットを渡され、Timpohne Gateからスタート。
(これがかなり大きなパッケージ。
肩からぶら下げたまま登山する人もちらほら)
すぐにCarson Waterfallやキナバルバルサンというきれいなお花が迎えてくれます。
30分から1時間ごとにあるシェルターを目標に、なんとか歩みを進めて行きました。
赤道直下の土地柄、半袖シャツと短パンでも汗ぐっしょり。
お昼を過ぎる頃からはいよいよ雨も降りだす始末。(でも豪雨ではなくてよかった)
本当は植生の変化等を楽しみながら登山できるのでしょうが、
あまり余裕もなく、ひたすら次のシェルターを目指して登ります。
ウツボカズラに、あ。やっぱり熱帯〜
などとちょっと喜びながらも、すぐにバテ、
目的の山小屋直前で足がツリそうになるなど、危ういところで一日目が終わります。
私が泊まったのはGunting Laadan Hut(3,323m)というところ。
4人部屋で2段ベッドが二つ。
イギリス人のおじさまと、フランス人(男性)-シンガポール人(女性)の若者カップルと同室。
夕食は50mほど下にあるLaban Rata Resthouseでとります。
このたった50mを下りるだけでも空気が薄く、ひーひー言いながら到着。
16:30から夕食をとり、また、ひーひー言いながら山小屋に戻って、18:30には就寝です。
高山と関係あるのか、ちゃんと食事をしているのに、ぐーぐーおなかがなるし、
お酒もまったく飲んでいないのに、ぐぁんぐぁん頭が痛い(これは完全に高山病ですね)。
なかなか寝付けないまま、次の日を迎えました。
2日目はいよいよ頂上に向けて出発です。
朝2:00にLaban Rata Resthouseに集合し、軽い食事をいただきます。
私はお粥と甘い紅茶をいただきました。
2:30から登りだすものの、30分おきに休憩をとりつつ遅い歩み。
しかも借りたヘッドライトは暗く、足下もおぼつかない。
ガイドさんに丁寧に案内してもらいつつ高度を上げていきます。
途中、鎖場が(足下が暗いので)ちょっと怖かったですが、全体的には安全なコース。
鎖場を抜けると、いよいよ息が苦しくなり、10分おきに休憩を繰り返しながらの歩みに。
立っているだけでふらつき、いよいよもうダメかと思ったとき、
ガイドのDianaさんから、あともうちょっとよ。と励まされ、
岩にしがみつき、虫のように這いずりながら、
やっとのことで東南アジア最高峰 Low's Peak (4095.2m)に登頂です。
不思議なもので、頂上についたとたん、
気持ちも安らぎ、周りを観察する余裕がでてきました。
下から太陽がゆっくりと昇り、ご来光です。
足下にはがれきと雲海が広がっています。
登りのときには暗くて、しんどくて、よく見えなかった風景が
一度に目に飛び込んできました。
下山はガイドのDianaさんの後に続き、
ガイドさんの足取り通り、少しずつ山を下って行きました。
山小屋で再び食事をとり、チェックアウト。
今度はぼくが先頭にたって下山です。
達成感で満ち満ちた私の足取りは軽く、次々と昨日お世話になったシェルターを通過。
ガイドのDianaさんだったらどういう足取りをとるのかな。と考えつつ、
安定した下山を続けました。
天気が安定した午前中にHeadquarterまで到着し、
登山証明書をもらって大満足でした。
昼食を済ませ、午後1:30にはホテルへと帰路につきました。
(午後は突然すごいスコールが。早く着いておいてよかった!)
それにしても今回、2ストックと膝を守ってくれるタイツをはいていたおかげで
途中リタイアすることなく、なんとか登頂に成功することができたと思います。
下山後は両足のふくらはぎはパンパンに腫れ、痛みは3日間ほど続きました...
夜はKota Kinabalu市内で肉骨茶をいただき、
大満足の出張+Kinabalu山登頂でした。
すげーきれいだね〜
いつか行ってみよう。
しかし、出張じゃないでしょう
遊びでしょ?
kanemaru
出張なんです。月曜日から水曜日までは。
木曜日と金曜日はキナバル山でしたけどね。
これ、ぼくの出張。
http://www.imediasummits.asia/brand/coverage.html
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