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Yamareco

記録ID: 1858804
全員に公開
フリークライミング
奥秩父

湯川

2019年05月28日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
00:19
距離
264m
登り
75m
下り
48m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
9:00
420
スタート地点
16:00
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
レンタカー
コース状況/
危険箇所等
ダートになる分岐以降から駐車スペースまでは軽自動車でも入れたが、かなり荒れてるので覚悟が必要。時期によってはもっと荒れてるかも?手前から歩けなくもなさそう。
サイコキネシス10d
サイコキネシス10d
ヴァンパイア10c
テレポーテーション10d
テレポーテーション10d
テレポーテーション10d(最終的に使ったカムセット)
0.4、0.5、0.75、1が各1ずつあるとより安心か。
核心前はもっとしっかり固めてから突入したい。
テレポーテーション10d(最終的に使ったカムセット)
0.4、0.5、0.75、1が各1ずつあるとより安心か。
核心前はもっとしっかり固めてから突入したい。

感想

注意)一部ムーブ記載あり。オンサイトを気にされる場合は閲覧ご注意を。

諸事情でNさんとのアルパイントレが無くなったので振り替えで1日のみ湯川へフリーをやりに。Nさんからはカムの練習をしたいとのオーダーだったのでおのずとエリアは絞られる。
湯川は前から来たかったが、なかなかチャンスが無く今回初。岩場のグレード的にも今の自分に合っており、タイミングを逃す前にトライしたいと考えていたところに今回の機会を得た。

アプローチは舗装路が無くなってからダートに入って駐車スペースまで5分強というところだが、車高が低い車は結構キツイかも。軽自動車のしかもレンタカーで突貫したが、軽くここが核心だった。知らないアプローチって怖い。危険を感じる場合、手前に停めて20分も歩けば駐車スペースに着けるだろう。岩場はそこから徒歩5分程、近くて有難い。

★デゲンナー5.9
まずはデゲンナーにトップロープ張りから。ガチャ付いたハンドクラックで、シンハンドからハンドサイズの練習として色々試せて良い課題だと思う。ジャムが甘くなる嫌なサイズの箇所もあるがフットホールドが多く足で逃がせる分で5.9は妥当と感じた。問題なくOS。

Nさんはトップロープでデゲンナーをフラッシュ。安定してたしやっぱり地力はある。その後、リードトライ目指してトップロープのまま擬似リードを確か+2本出してた。

★サイコキネシス 10d
兼ねてから自分の課題であったフィンガー真っ向勝負系。出だしから中間部までは非常に綺麗なストレートフィンガー。なんて美しいラインだろうか。初見で今日はこれだなと目標が定まる。渋い出だしは1クリップ目をセットしてからクライムダウンの後、よくよく作戦を練っていざ離陸。右寄りから出るのが妥当だと思う。その後もそれなりにシビアなフィンガーを唸りながら高度を稼ぐ。しかし核心はフィンガーセクションの終わりかけ手前にあった。持久力が尽き掛ける頃、フィンガージャムに完全に頼りながら態勢を変えねばならないポイントがあった。8割方もう落ちると思った時、苦し紛れに決めたニーバーがよく効いて持ち直す事が出来た。渾身のワンムーブでハンドジャムに手が届き、その後は5.8〜10aくらいのハンド→アームバーセクション(ワイド)を抜け、なんとフラッシュ(出だしと、中間一部をなんとなく見てしまったのが悔やまれる)。自画自賛になるが会心の登攀であった。上部こそ難しくは無いが、ムーブが多彩で面白い、名作と言われるのが納得のルートだった。

★ヴァンパイア 10c
長い凹角を抜けて最後はCS状の分岐を左に抜ける。サイコキネシスに負けず劣らずの見栄えするラインだ。こちらはハンドからシンハンド、一部レイバックといった感じ。真っ向勝負というより如何に凹角を使ってステミング等で楽するかだと思う。一瞬の強度はともかく、適度に休める点がグレード的な易しさを出している。足が大事。
それよりも登る前から分かっていたが、何しろカムが足りない。#0.75と#1、特に#1を多用するが、#1がリンクカムを入れても3つ、#0.75は2つしか無かったので、登り切るには間引きやズラしが必要になる。登る前からその点を計算に入れて、上に一個仕掛けては下のを間引くというやり方で、カムを節約しながら登る。オンサイトの対応力という意味では、完全に調和の幻想トレが活きてる。冷静にレストを挟みながらハング下まで辿り着き、カムを固め取ってほぼ残弾を使い切る。ビビりながらハング部分に突入するも、トポ通りここは見掛け倒しですぐに終了点であった。多分最後はドハングっぽい見た目の癖に5.9 - くらい。実際にはほんの少しトラバースするだけで直上は無いから簡単。作戦がハマったオンサイトで嬉しかった。

★テレポーテーション 10d
最後にテレポーテーションにトライ。これが登れたら湯川三大クラックを1day…そんな邪念がよぎり、やや浮付いた気持ちで取り付く。前半は5.9〜10aくらいの同質のレイバックがひたすら続く。短く切り取って見ればそうでも無いが、持久力が試され油断は出来ない。なんとか棚まで上りきり、右上クラックのセクション前まで辿り着く。カムを固め取りしていざ右上。しかし、飛び出して僅か2手であっけなくフォール。あまりにも悪い。
ここからのワンムーブの検討に10分以上停滞する。どうしても次の手に繋げられない。ラス1と決めたトライで、カム位置を変え、元々カムセットしていた場所に左手フィンガージャムが決まりやすい事を発見する(それでも依然として悪い)。左足をクラックにねじ込み、気合いでリーチを出す。右手はフィストサイズに広がっている目立つ箇所を越え、一気に一手上のフィンガーへボトミング。中継程度であれば途中一手触ってもいいが、とにかくここまで一気に右手を送らないと俺には勝負にならない。恐らく、RP便ならこの掛かりは良いが長く滞在は出来なそうなボトミングのフィンガーでプロテクションを決めざるを得ず、また、その後はランナウトで終了点付近まで抜け切るしかないと思う。停滞した箇所前のレストポイントから終了点までノープロは現実的では無いので最低1箇所、出来れば2箇所とりたい。が、多分余裕無く1箇所が限界かも知れない。テンヤマになったこのトライでは心も折れて、ムーブだけ確認してほぼエイドに近い状態でTO。最後クラック抜け口から終了点まではせめてもの意地でフリーで抜けたが、もうこの右上は全てが最後まで悪かった。リードを想像するにランナウトによるメンタル面での厳しさも覚悟しなければRPは厳しいだろう。最後までレストらしいレストは取れないので、短期決戦の一発最適ムーブで勝負するしかない。レストポイントから#0.4を口に咥えて飛び出すのがいいかも知れない。
主観になるが、フィンガーセクションについて、テレポーテーションの方が、同グレード、ほぼ同サイズのサイコキネシスより一回り難しく感じるのだが、何の要因が困難たらしめているのだろうか。思うに同じフィンガージャムでもテレポーテーションの方が核心のサイズがやや幅広で、絶妙に不得意なサイズの区間が長いのだ。逃げ道がなく、このサイズで勝負しなければならない。ほんの僅かに狭ければ、または広ければ全く印象は変わるだろう。これがジャスト苦手なサイズとすれば(そんな気がする)ものにせねばなるまい。

兎にも角にも、この日はこれで終了。早め撤収。

Nさんは、終日デゲンナーの擬似リードトライだったが、プロテクションセットとランナウトを意識した時にトップロープで出来てたムーブが出来なくなるという課題があった。
解決策は平常心を維持する事に尽きる。
その為の極論はたくさん登り込む事に尽きる。
もっと言うなら平常心を維持する為に必要になるのは経験と想像力ではないだろうか。経験はムーブを自動化し、想像によって恐怖と上手く付き合えるようになるから。アルパイン続けたいならグレードに関らず大切な事な気がするな。
またフリーでタイミング合えばどうぞよろしく。
ありがとう、お疲れ様!
___________________________________
◆登攀結果
デゲンナー5.9 ○ OS
サイコキネシス 10d ○ FL(ほぼOS)
ヴァンパイア 10c ○ OS
テレポーテーション 10d ×
___________________________________

【登ったルート】
デゲンナー(5.9) 1便目TR:FL、2,3便目カムセットしながら実質TR

相変わらずの一日同じルート
toshik氏アップとして登りTR張って貰う(邪魔にならないよう登らない時のロープは左奥へ)。

TRでフラッシュした(toshik氏の驚きの表情が印象的)と言ってもその後の2便カムセットしつつで登った方はアヤシイ。
TRでもロープ無しの気分で凄く緊張するからか…。2便共にTO精一杯。
後から来た方のアップを眺めていると大違いで笑えてくる…。

単純なカムセット&テイスティング(クリップ後ロープ持ってブンブン振って)で吸われる…ランナウトしがちを自覚するのでプロテクション取りにかかり余計にか…。
上部広めのクラック手前まで進んだ頃にはクリップするのもギリギリだったり。
スタンスはあるのに…うまく使えてないし。
中間部は足ジャム安定して楽だったのに手が予想外に抜けるとか(足決まってすっぽ抜け危ない…)。
身体の向き変えたり、逆手にしたらより楽になったとか。
回を重ねると手足の痛みが増すかと思ったら軽減(麻痺?)していた様に思うのは気持的に救い。

難しい…色々。。。本当に(._.)ハァ

一方toshik氏好調。看板ルートを登り楽しそう。
最後に登っていたルートわたしは棚に上がってからがどうなっているのかを知らなかったので、悪さは留まっていた時間で推し量る感じ。
なんか言っているのが聞こえるような…『悪いのね…( ° ^°)』眺める。。
TOして下りてきた時に話を聞いていて(彼の感想に書いてある)登っている時は気持ちが折れていたらしいけど次回へ向けての意欲が凄い…。がんば!

帰り際、フェイスとクラックでは負荷が違う。数日クライミングするならこの組合せは良いねぇと話すtoshik氏。
中指骨折以来クライミング後は手の強ばりがなかなか解消されないのと、湯川後は普段と違う筋肉がイタイ…事を考えると、ジャンル違いで2日間…はわたしレベルでも良いかもね!と思う(笑)。

toshik氏、毎度ダメダメで様々ご迷惑お掛けしましたm(_ _)m。タイミング合う時またよろしくお願いしますー

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