有明山 表参道から有明荘へ

2019年05月26日(日) [日帰り]

• GPS: 09:14
• 距離: 12.8km
• 登り: 1,849m
• 下り: 1,204m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:56
• 休憩: 2:13
• 合計: 9:09

6:09 宮城ゲ-ト駐車場
6:15 6:15 宮城ゲート
6:41 6:41 有明山表参道登山口
8:20 8:25 妙見滝
8:29 9:03 白河滝
10:07 10:32 落合
11:47 11:59 有明神社
12:01 12:02 有明山
12:09 12:10 中社
12:20 12:20 奥社
12:29 13:20 中社
13:27 13:27 有明山
13:29 13:29 有明神社
13:45 13:49 有明山分岐
15:18 有明荘

天候

晴れ 微風
気温20℃前後で暑い！

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

登り
有明山神社駐車場を利用（朝6時段階で2台しか停まっておらずガラガラ）
徒歩で駐車場から登山口まで移動（約30分）

下り
有明山登山口（有明荘北側入口）へ下山
バスで有明荘から有明山神社駐車場まで移動（乗り合いバス1,200円）

コース状況／危険箇所等

・表参道登山口から妙見滝
難所無し。ピンクテープやマーキングが豊富で道迷いの心配も無い。
滝まで2時間かかる樹林の眺めの無い道は地味に急な登り。
滝まで標高差500mを登る事になる。

・妙見滝から白河滝
妙見滝の水飛沫を楽しんだら白河滝へ向かう。
河原の中を進むので水量が多い場合は通行不能になりそう。
大規模な崩壊箇所があるが道は付けてあり、ピンクテープやマーキングも多く好天なら問題無い。
白河滝付近は広く休憩に適する。

・白河滝から落合分岐
滝の脇の長い鎖を越えると尾根上に出るまで只管急登が続く。
鎖やロープ、梯子が多数。このコース一番辛い区間。標高差400m。
鬱蒼とした道を登りきると落合手間で笹藪になる。
道は分かりにくいがピンクテープを頼りに進めば大丈夫。
落合では馬羅尾沢登山口からの裏参道と合流する。

・落合から有明山山頂（北岳）
長い道のりを越えて最後の区間…と思いきやここから山頂までが結構長い。
細い尾根や岩場をロープなどを頼りに進む事になる。
この時期残雪も残り歩きにくい場所も。
道筋には祠が点在し信仰の山の風情を残す。
山頂が近づくにつれ樹木は低くなり安曇野の街並みや北アルプスの展望が開けていく。
標高差400m。

・有明山山頂（北岳〜中岳〜南岳）
3つのピークを持つ有明山。北岳から南岳は20分ほどで結構距離がある。
この時期雪は少なくなるがまだ残雪は残り、中岳から南岳への道は荒れ気味。
道の細い個所やロープ、木の梯子などがかけられた個所もある。
中岳から見る大天井は大迫力。

・北岳から有明荘
約二時間で900mほど下降する下山路。
初めは穏やかな樹林の道だが、清水岳への分岐あたりから次第に急に。
ロープや鎖の張られた急斜面や巨岩を巻く道など、疲れ果てた体に鞭を打つきつい道が続く。

その他周辺情報

有明荘 日帰り入浴700円

穂高駅行バス最終は16：18

写真

5/26 6:08

有明山神社の駐車場に6時前に到着。
駐車場がガラガラで、やはり燕岳などに比べると有明山へ来る登山者は少ないらしい。
ここから有明山表参道登山口まで歩かねばならない。
6時過ぎに出発。登山口までは30分ほどかかる

5/26 6:15

有名な宮城ゲート。
冬の燕岳はここから延々中房温泉まで歩かねばならないんだとか。

5/26 6:36

前方に広がるのが目指す有明山らしいが…どれ？

5/26 6:37

はるか遠くに見える山は大天井岳だろうか

5/26 6:40

表参道登山口に到着。
なんと自分たち以外にも登山者がいるのだろうか。
車が一台停まっていた

5/26 6:42

まずは舗装された道を行く。
今日も先週購入したばかりのスポルティバのトラバースx4GTXを履いてきたわけだが…
過酷だと噂の有明山にこのローカットシューズは通用するだろうか

5/26 6:51

10分ほど進むと土の道に変わり、表参道入口の看板が出てきた。
ここが本当の登山口かな

5/26 6:52

5/26 6:52

2年前にmaruta27が来たときは無かった（？）という登山口標識

5/26 7:05

しばらくは気持ちの良い新緑の樹林を行く。
実は全然調子が上がらなくて元気ない感じで歩いている私。
昨日はしっかり寝たはずなのだが…

5/26 7:17

沢沿いの道を進むので幾度か河原を跨いだり。

5/26 7:24

こんな気持ちよさそうな道なのにあんまり覚えてないなぁ

5/26 7:29

5/26 7:32

ピンクテープ、マーキングともに豊富で道迷いの心配なし。
逆に言うとマーキング等が無かったら簡単に迷ってしまいそうなシチュエーションが結構あった

5/26 7:32

鬱蒼とした人気のない樹林は人界との距離を感じさせてくれて、静かな山が好きな人はたまらないのでは。

5/26 7:37

シャクナゲはまだ早いようで僅かに咲いているのみ。
あと1週間もしたら満開かも

5/26 7:56

ここ、マーキング無かったら左行ってしまいそう

5/26 7:57

5/26 8:00

再び沢へ出た

5/26 8:01

5/26 8:16

水が多い時は危なそうな道だ

5/26 8:16

5/26 8:17

川ではなく左側へ登るのね

5/26 8:20

滝だ！
ここまで2時間もかかって正直辛かった…

5/26 8:21

妙見滝到着。
滝のすぐ下が道になっており水飛沫が気落ち良い。
2年前より天気が良いと満足げなmaruta27

5/26 8:22

あの先が有名な鎖のある場所らしい…

5/26 8:22

右側の鎖を登ると滝の中の道へ

5/26 8:23

とは言え水量もそれ程ないので…

5/26 8:23

今日は湿った程度の岩場でしかなく特に難所でもなかった。

5/26 8:24

maruta27も軽々登ってくる

5/26 8:24

振り返って妙見滝

5/26 8:25

しばらくこんな道を進む。
経験者のmaruta27によるとこの滝区間が一番面白いという
…そのあとは長く辛いらしい

5/26 8:26

5/26 8:30

ここら辺から道が荒廃気味。
2015年の地図に既に「道荒廃」とあるので結構前に崩れたのかな

5/26 8:34

未だ元気の出ない私

5/26 8:38

過剰とも思えるマーキングだが安心感もある

5/26 8:41

白河滝が見えた。
楽しい区間も終了か…

行く先に見える山がもしかして有明山山頂？と聞くと無情にもmaruta27の返事は「全然違う。山頂はまだ見えない」

5/26 8:43

白河滝も美しい

5/26 8:43

滝の向かい側に鎖が垂れた壁面が見えるんだが…あそこ行くとか言わないよね…？

(m)あれ、上るんだな

5/26 8:44

結構ヘロヘロになっていたのでしばし休憩。
滝を見ながら腹ごしらえだ。

5/26 8:58

下から見上げると水飛沫が輝いて美しい。
滝壺には虹がかかっていた。

5/26 9:00

いよいよ表参道一番の難所へ挑む。
落合の分岐までは急登の連続だ

5/26 9:04

遥か上方に見えるピンクテープに絶望。
こんな急な斜面登るのかよ

5/26 9:14

キツイキツイキツイ

5/26 9:16

シャクナゲはまだ蕾

5/26 9:16

たまに咲いているのも見かけた

5/26 9:19

幾たびも現れる木の梯子…

5/26 9:26

ロープの張られた急斜面…

5/26 9:27

まだ残雪が結構あるんだな

5/26 9:29

ヘロヘロなので先頭をmaruta27に変わってもらう

5/26 9:29

ひぃぃいい…勘弁して

5/26 9:30

5/26 9:34

風がない時は非常に暑く、二人して汗だらだら。
一足先に夏が来た感じだ

5/26 9:34

5/26 9:35

急登を登る事30分、石門が見えてきた

5/26 9:38

石門

5/26 9:44

こんな風に岩を巻く場所も

5/26 9:55

いよいよ登りの終わりが見えてきた！？

5/26 9:59

5/26 10:01

笹薮に突入

5/26 10:02

ピンクテープに助けられながら進む

5/26 10:04

もう根性で進むしかない

5/26 10:09

落合到着。
疲れ果て20分もの長い休憩をとる。
ここで一旦急登が緩むとの事だが…

5/26 10:27

落合から先へ。
道沿いに祠が点在している

5/26 10:27

安曇野の町がちらり

5/26 10:27

登山開始から3時間ほど経ち、今更ながらやっと身体が動くようになってきた自分はドンドン進んでいく（別に速くなったわけではないが…）

5/26 10:33

ナイフリッジという程でもないが落ちたら左側は断崖な岩場

5/26 10:35

爺ヶ岳と鹿島槍（かな？）

5/26 10:50

また祠が

5/26 10:53

標高を上げてくると岩場が増えてきた。
梯子のオンパレード

5/26 10:56

次第に眺めも良くなる

5/26 10:58

上に登ったらいかにも眺めが良さそうな岩場発見。
勝手に展望台と名付ける

5/26 10:58

展望台からの安曇野の眺め。
空はちょっと薄雲が多くなってきたか

5/26 11:03

落合を出発して30分…山頂の気配皆無。
「山頂まだかな？」、「まだまだだよ」と問答を繰り返す

5/26 11:05

5/26 11:09

岩カガミかな？

5/26 11:10

餓鬼岳方面が見えた

5/26 11:10

ギザギザの稜線だ

5/26 11:10

東沢岳？

(m)東餓鬼岳らしいよ

5/26 11:15

いよいよ樹林が低くなってきた

5/26 11:22

後立山連峰方面だ

5/26 11:23

5/26 11:37

5/26 11:46

遂に登山道に残雪が現れた

5/26 11:48

雪に覆われた斜面を必死で登る

5/26 11:49

5/26 11:52

鳥居だ！ついに山頂だ！！

5/26 11:54

登山開始から5時間超。漸く山頂へ到着。
あまりの達成感に雄たけびを上げてしまう

5/26 11:54

有明山2,268m

5/26 11:54

ここは北岳。有明山最高峰

5/26 12:01

山頂からは北アルプスの眺めが広がる

5/26 11:56

手前が爺ヶ岳、奥が鹿島槍の双耳峰

5/26 12:01

安曇野市街

5/26 12:02

えーっと、まさかあの遠くに見えるピークが南岳？
もうヘロヘロなのにあんなところまで歩きたくない…

この日初めてすれ違った登山者のご夫婦は
「この先立派なお社がありますよ」

登山口の車の持ち主かな

5/26 12:03

中岳へ向かう途中の岩場。
遠くに蝶ヶ岳が！

5/26 12:04

常念から大天井

5/26 12:08

中岳のお社。

5/26 12:09

少し先に壊れた社が

5/26 12:15

中岳は北岳から200mほどで近いが南はまだまだ先

5/26 12:19

道が荒れてきた。
残雪を避けながらやぶの中を進む

5/26 12:19

南岳到着。
ここにもお社が。
ここが奥社なのかな

5/26 12:29

また15分かけて中岳まで戻る。
ここで昼めしだ。
あんまりのんびりしているとバスに間に合わなくなるので15時までには下山したい。

5/26 12:36

おにぎりを持ってくるのを忘れたため昼飯はカップ麺のみ。
令和パッケージのカップヌードルだ

5/26 13:09

かつて歩いた燕岳〜大天井岳、蝶ヶ岳〜常念岳など、表銀座の山々が一望だ

5/26 13:10

5/26 13:11

左のピークに燕山荘、右に燕岳が見える

5/26 13:21

大天井岳から東天井岳

5/26 13:24

そろそろ下山。
まずは北岳へ戻る

5/26 13:25

5/26 13:28

北岳の社が見えた

5/26 13:29

下山は有間荘のある中房温泉方面へ

5/26 13:29

蓮華岳と鹿島槍爺ヶ岳

5/26 13:38

北岳を仰ぎ見る

5/26 13:44

ここら辺が有明山分岐か

5/26 13:56

次第に急下降になる登山道。
かと思えば登らされ中々標高が稼げない

5/26 14:03

今日2組目の自分たち以外の人に会う。
結構軽装だったが山小屋の人かな

5/26 14:05

時々木々の隙間にアルプスが現れる

5/26 14:13

2年前にはもっと激しく崩落していたという場所。
橋もなかったらしい

5/26 14:14

下山も荒れ気味の道が続く

5/26 14:14

5/26 14:21

急下降が続き足が痛くなってきた

5/26 14:22

「前に来た時桜がまだ咲いていた」というmaruta27の記憶通り、散りかけの山桜発見

5/26 14:23

満開の時期に青空ならこの構図でバッチリだな

5/26 14:25

幾度目かの鎖場

5/26 15:05

このままでは温泉に間に合わない！と14時台後半から駆けるように下山。
無事分岐に15時ちょっと過ぎに着けた

5/26 15:05

ここから日帰り入浴できる有明荘まではすぐだ。
どうやら温泉に入れそうで一安心

5/26 15:16

足取りも軽い

5/26 15:17

登山口到着

5/26 15:20

最終バスは16時18分。
余裕をもって温泉に入れそうだ

5/26 15:21

有明荘。
日帰り入浴は700円。
硫黄の匂いの強いお湯で温泉気分満喫

5/26 16:08

乗り合いバスで有明山神社の駐車場まで戻った。

撮影機器：

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR1100 カシオ

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 レジャーシート ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック

備考

気温20℃以上でペットボトル3本だと足りなかった。

感想

kukaminn

快晴予報の土日、気温はこの季節としては異例の30℃近い暑さだという。
こんな暑い中で山に登るなら標高が高い山しかない！と長野県在住のmaruta27にいくつかお勧め山をピックアップしてもらう。
前日maruta27宅に泊めてもらい、話し合いの結果有明山へ登る事に決定。
maruta27は有明山へは2年前に登山経験あり。結構キツイ山らしい…
（有明山は標高2,268mなので涼を求めるなら燕岳に行ったが良かったのでは…と後で気づいたが）

コースは表参道から登り中房温泉側へ降りる表参道→裏参道と縦走するルートを行く計画だ。
この有明山なのだが、直ぐ近くに人気の北アルプスの燕岳がある関係上、あまり人が登らない山だとは聞いていたが、本当に人が全然居ない山だった…
（9時間以上の山行の間に山頂で1組の夫婦、下山中に男性一人の3人しか会わなかった）
急登や難所が多い割にかなり山頂近くに行くまで眺望無し。
見どころの一つである妙見滝・白河滝へは登山口から2時間はかかる、とマゾい人向けの山かも。
逆に人が少ない山行が好きな人にはたまらない山かもしれない。
人里離れた静寂の山でどっぷり自然に浸れること請け合いだ。

見どころはたくさんあるし、岩や鎖、ロープなどをこれでもか！という程楽しめるのだが、体力に自信がない人はキツイ山だ。これも人が少ない理由かもしれない。
（自分はかなりヘロヘロになった）

安曇野に来るたびに気になっていた信濃富士に遂に登頂したわけだが、もう一度登る？」と言われると怯んでしまう。
楽しかったが歯応えありすぎの山であった。

ちなみに下山後の有明荘の温泉は至福なのでぜひ入るべき。