白砂山周回〜美しい稜線歩きとシラネアオイを訪ねて ヤマレコおすすめルート
- GPS
- 08:26
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・例年以上の残雪。水場先から堂岩分岐まで残雪、トレースあり。黒渋の頭北斜面にも残雪。雪解け水で泥濘、滑りやすい。 ・地蔵峠〜堂岩山、エンレイソウ、イワナシ、ミツバオウレン満開。 ・堂岩分岐〜白砂山、シャクナゲ咲き始め、ミネザクラ咲き始め、一部五分咲きのところあり。 ・黒渋の頭〜八間山、ヒメイチゲ群生が満開。シラネアオイ咲き始め。 ・八間山〜野反峠、シャクナゲ咲き始め。コマクサ葉が大きくなり始めた。 ・シラネアオイ植生地、5分〜7分咲き。6月上旬が見ごろ。 |
写真
感想
流れ星が降る湖畔。天空一面に星が瞬く。星は宇宙生命の源。私たちの身体は星屑で出来ている。生命は消え去っても、身体はみなこの星に還っていく。
紺碧の東空に、茜色の地平線が引かれる夜明け。日が昇り黄金色に輝きだす稜線。雄大な山稜と静寂の湖。鏡のような水面に景色が映っている。
次第に色を発し始める風景。新緑の山並みには鳥のさえずり。同調するように美しいエメラルドグリーンの湖面が現れる。ダケカンバ林の下には薄紫色のシラネアオイ。湖面を抜ける爽やかな朝風に揺れていた。
野反湖シラネアオイの植生地の開花が始まったと花だより。今年は残雪が多く、山稜の花々は、開花が例年並みか遅いと聞く。前日の谷川主脈縦走の余韻に浸りながら、予定通り白砂山へ向かう。
ヤマレコおすすめルートを少し変更した。茅ノ尾根で下山せず、野反峠に下りシラネアオイ植生地を観賞するルートを付け加えた。湖畔を歩いて戻るとさらに楽しめる。
前橋を4時に出発。建設中の八ッ場ダムの明かりが眩い。長野原の町から292へ入る。エメラルドグリーンの白砂川沿いを車は駆け抜けていく。405に入り薄暗い白砂渓谷を過ぎしばらく行くと野反峠。
鏡のような湖面に三壁山が映っていた。残雪の湖畔は遅い初夏を感じさせる。ニッコウキスゲの夏が待ち遠しい。5時30分、展望台兼案内所前の駐車場に停める。一台停まっていた。装備して出発。気温12℃。半袖で肌寒い程度。
カッコウの鳴き声が反響するハンノキ沢。架かる木橋を渡り崩壊地をトラバースして地蔵峠へ。アップダウンの多いシラビソ尾根を東へ向かう。ミツバオウレン、イワナシ、ヒメイチゲが咲いていた。
岩菅山を樹林帯の間から見ながら急坂を登ると水場。北へ少し下ったところにある。南側は浅間山、草津白根山の眺望。その先からの樹林帯から残雪。今年は多く残る。トレースがあるので迷わないが、直登してしまうと堂岩山山頂の北側へ行ってしまうので注意。少ないながらもピンクリボンもあるので確認して歩む。
堂岩山山頂に到着。今日は大の字になる人が仕事中。この先も残雪多く、分岐までの僅かな距離だが迷いやすいので注意。ロストして下るトレースもあった。ここは東へ向かう、北東へ下らないこと。
堂岩分岐からは、雄大で素晴らしい景色。大きく構える白砂山と県境稜線。その麓には残雪の沢が広がっている。下りこむ道にはミネザクラとシャクナゲ。残念ながらまだ蕾だった。
残雪の池塘を渡り猟師の頭へ。ハイマツの間にシャクナゲが開花していた。足元にはヒメイチゲ。ヤセオネからは八十三山と岩菅山。ルンゼにある残雪からは雪解け水が音を立てて流れていた。
猟師の頭から白砂山まではミネザクラ並木。まだ咲き始めだが薄桃色のサクラの花が可愛らしい。北方には鳥甲山、佐武流山、苗場山と特徴ある山容の山々。金沢レリーフ手前の残雪は沢へ下りずに、残雪を渡り岩稜部を歩く。
その先から急登が始まる。ニセピークを二つ越え、岩が見えると山頂へのビクトリーロード。先行者が2名。記念撮影し景色を眺める。
雄大な山頂からも、全方位の雄大な景色が広がる。北側は稜線続きの佐武流山、頂上台地の苗場山。北東には越後三山、前日訪れた谷川主脈。東側は武尊山、日光連山。南には白砂川源流の山並みと赤城山、榛名山、浅間山。南西には八間山へと連なる稜線。西には志賀草津の山並み。霞んでなければ白馬三山から鹿島槍ヶ岳を見ることもできる。
山頂から下山して堂岩分岐へ戻る。下る景色を再度楽しみながら歩んでいく。堂岩分岐を南下し八間山へ。この周回の醍醐味、美しく開放的な稜線歩きが始まる。アップダウンが多いが、約3kmを1時間30分で行ける。
青空のもと、残雪と新緑の景色に瞳を奪われる。東側は白砂川源流の沢と山並みが広がり、南には八間山へと続く稜線と一筋の道、北側は白砂山と雄大に広がる稜線と歩んできた道。
沢から吹く爽やかな南風が身体を通り抜けていく。清涼感に包まれ自分が景色の一部になったような錯覚を覚える。自然との融合、一体感。
中尾根の頭先から樹林帯へ入る。登り返す黒渋の頭北面にも例年以上の残雪。雪解け水が流れ泥濘となっていた。黒渋の頭先からは再び開けた稜線歩き。シラネアオイが咲き始めていた。
小ピークにはヒメイチゲの群生が続く。そこでやっとボロ小屋がある八間山が見える。三つほど小ピークを越えると茅ノ尾根分岐、すぐに八間山山頂へ。誰も居ない山頂で昼食。稜線縦走連戦なので手抜き。コンビニ冷やし中華。498円もする高級品。
午後の日差しは暑く気温24℃。野反峠へ下山する。イカイワの頭付近ではシャクナゲが咲き始め。足元にはシヨウジョウバカマとキンポウゲが彩る。
八間山登山口手前からシラネアオイ植生地へ。保護地のコマクサは葉が大きくなり始めていた。ダケカンバのもとに薄紫の花。群馬県内では一番花数が多いシラネアオイの植生地。
北へ移動すると花数が増えてくる。五分から七分咲き。6月上旬が見ごろ。野反湖からの風にたなびくシラネアオイ。濃い色、薄い色もあり楽しませてくれる。植生地脇の藪を下り国道405へ。
舗装路を歩いて駐車場へ。下界に降り立つと暑く27℃。当日は異常で標高1500mでこの暑さ。青空とダケカンバ、シラカンバ、野反湖を眺めながら歩く。
天皇陛下が皇太子時代に登られた記念碑を眺めて車へ。着替えて帰路へ。ゆったりと湖畔の道を車で流す。エメラルドグリーンの水面が乱反射している。きらめく野反湖が白砂山への稜線を回想させていた。
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コメント
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growmonoさん
こんばんは
二日続けての大活躍恐れ入りました。
このコースを通って佐武流山、苗場山、秋山郷、鳥兜山と縦走した懐かしい50数年前を思い出しました。
昨年の苗場山でも思い出された合宿でした。
いいですね。このエリアは!
こんばんは、iiyuさん。
稜線縦走連戦です。好天となる予想でしたので、先週から予定していました。シラネアオイ観賞を少し遠回りして行きましたが、その遠回りが素晴らしい景色でしたね。
iiyuさんが行かれたコースは、群馬長野新潟県境稜線縦走です、素晴らしい。ルーファイや登攀技術が試されるコースですね。夏季ですと藪が濃そうです。合宿ですと7日間くらいでしょうか。佐武流〜鳥甲は良いですね。岩菅へも足を延ばしたくなります。
今年もまた来月早々に苗場山へ訪れる予定です。残雪が多そうで花の開花も少ないでしょう。
growmonoさん こんばんは。
とてもまねできる山行きではないですよ、
昨日の谷川縦走の翌日またしても縦走、
白砂から八間山とはスゴイ人ですね、人並外れた身体をお持ちのようで羨ましいですよ、花も景色も素晴らしい二日間の山歩き楽しんできましたね。
ここを計画して妻に提案したら見事に跳ね返されています、
八間山止まりでしょうね行けるとすれば、(シラネアオイ魅了ですね)
こんばんは、yasioさん。
谷川主脈縦走と白砂山周回の連戦を予定通り行ってきました。主脈は暑かったですが、それほど疲れませんでした。shilokoさんと一緒でしたからゆっくり行けたこともあるのでしょう。
元々身体は丈夫なので、この程度では筋肉痛にすらなりません。筋肉痛に苦しむshilokoさんには申し訳ないですが・・・。
当日も八間山ピストンの登山者が数名いたようです。皆さんその途中でシラネアオイを見ています。シャクナゲがまだ少ないですからね。県内では一番花株が多い植生地で無料ですので、ぜひ訪れてください。野反湖やダケカンバ林もきれいです。
growmonoさん、おはようございます。
ヒメイチゲロードやシラネアオイの群落、素晴らしい稜線歩きでした。
growmonoさんにしては珍しく手抜きのコンビニ冷やし中華のランチでしたね(笑)!
このところの暑さ続きで雪が消えかかってきたので、そろそろ自分もBCモード→夏山モードにしないといけないかな、と思うようになってきました。
hareharawaiより
こんばんは、hareharawaiさん。
BCもそろそろ終盤ですか、東北や富士山で板納めですかね。残雪は多いですが、気温が高いので賞味期限が早く来そうですね。
谷川主脈と白砂山と連戦でしたので、食事は手抜きとなってしまいました。なかなか食べられない冷やし中華は美味しかったです。
主脈縦走後は20時30分に帰宅しました。再度準備して23時に就寝、3時30分に起床、4時に前橋を出ました。ぐんま県境トレイルの完歩を目標としていますので、この程度を普通に出来ないと目標成就できません。まだまだ足が遅いのでトレーニングは継続して毎日やっています。
裏山赤城山南麓のツツジも花開いてきましたね。今年は悪天時のBプランで予定しているので、なかなか足が向かないです。それだけ晴れているということですね。
こんにちは😄
病み上がりからの5年程前に八間山に登りました。
遥か彼方に薄っすらと見え隠れしてた白砂山、。
大動脈瘤手術から通常通りの体力を回復。
もう少し雪が解けたら行って見たいです。
でも、growさんの倍ぐらいかかるかなぁ
八間山の到着時間で決めれば良いかな。
こんばんは、teheさん。
大病を克服されての八間山。感慨深いものがあります。やはり健康第一。病気になって健康の大切さが分かるのですよね。私も禁煙断酒した経緯は、病と直面したからです。
倍はかからないと思いますが、この時期は日照時間が長いので、ゆったりと歩めます。ぜひシラネアオイと野反湖を観賞に訪れてください。
growmonoさん、こんにちは
27日に行かれてたのですね
わたしは30日に歩いてきました
その前にこちらのレコを拝見していれば状況いただけて良かったのですが
気づかなかったわたし、反省です
それにしても、最初の白砂山との出会い
堂岩山から眺めは最高ですね
とってもわくわくしました!
稜線上のたくさんのシャクナゲ蕾
満開ピークはどんな様子なのかと想像すると、それもまたわくわく!
growmonoさんのように、八間山シラネアオイの群生を見てみたい気持ちもありましたが、疲労と時間的にも厳しかったので、そちらには寄りませんでしたが
こちらのお写真で、とても満足させていただきました
そして前日の主脈縦走、お疲れさまでした
そちらのレコも先程拝見しました
わたしもチャレンジしたくて
まだ実行してない計画です
1日で歩いてしまうsilokoさんも凄いですね
わたしは小屋泊になるとおもいますが
さてさて、いつになることやらです(笑)
長くなりすみません
お邪魔しました
こんばんは、clear-skyさん。
今日月曜は休日で、晴れ間を求めてまた北の方で花と遊んできました。
30日に行かれたレコ、先ほど拝見いたしました。終日良い天気で、より一層稜線歩きを堪能できたようですね。3日違うだけで残雪量が激減していることに驚きを覚えました。シャクナゲの蕾も膨らみが進んだようです。ミネザクラとシャクナゲが彩る稜線、岩菅山や佐武流山などを見ながら歩く、素晴らしいですね。
本来の目的は植生地のシラネアオイ観賞ですが、いつも反時計回りの遠回りで行くようにしています。clear-skyさんもおっしゃるように美しい稜線歩きが、このコースの魅力の一つですから楽しみたいですよね。
当日は出発されたのが8時半近くですから、植生地までは回るのは厳しいですよね。無理は禁物です。ですが、コースタイムは私とあまり変わりませんから、すごいですね。平日はいつも空いてますので、歩きやすかったと思います。
主脈縦走ですが、昨年の7月、体調不良でもうろうとした体で歩き、何とかゴールしました。自分が迷惑をかけ他人を遅らせてしまうことを初めて経験しました。人それぞれ歩き方がありますので、勝敗や優劣など登山には無用です。clear-skyさんらしい山行を今後も楽しまれてくださいね。E-gunmaさんにもよろしくお伝えください。いつかお会いできることを願っております。
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