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記録ID: 1894346
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ハイキング
近畿

古墳巡り(17)初代神武天皇陵及びそのルーツを訪ねて

2019年06月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:38
距離
3.7km
登り
6m
下り
8m
歩くペース
ゆっくり
1.81.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:35
休憩
0:00
合計
1:35
距離 3.7km 登り 6m 下り 7m
16:18
20
16:38
ゴール地点
橿原考古学研究所で「友史会」主催の講演会があった
途中で抜けて、神武天皇陵の原型の絵図とかが解る神武天皇陵を歩いた
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
橿原考古学研究所スタート
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橿原考古学研究所スタート
大久保まちつくり舘
神武天皇陵より高い位置に洞村(ほら村)があった。天皇陵を上から眺めることになるので、不敬とかの批判があり、寄附を強制されたと言われている。その歴史館である。
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大久保まちつくり舘
神武天皇陵より高い位置に洞村(ほら村)があった。天皇陵を上から眺めることになるので、不敬とかの批判があり、寄附を強制されたと言われている。その歴史館である。
大久保まちつくり舘の模型(畝傍山、洞村、神武天皇陵)
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大久保まちつくり舘の模型(畝傍山、洞村、神武天皇陵)
自ら住む住宅地を神武天皇陵の拡張に寄付する洞村の代表達の願書
自ら住む住宅地を神武天皇陵の拡張に寄付する洞村の代表達の願書
文久の修復前の神武田という神武天皇陵の元の姿絵図
小さい土まんじゅうのような小さい塚が2つ描かれている
文久の修復前の神武田という神武天皇陵の元の姿絵図
小さい土まんじゅうのような小さい塚が2つ描かれている
神武陵の付近図(この絵図の山本村・神武田という2つの塚が神武天皇陵の江戸末期の原型)
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神武陵の付近図(この絵図の山本村・神武田という2つの塚が神武天皇陵の江戸末期の原型)
文久の修復後の絵図
上の土まんじゅうがこの絵図のような立派な神武天皇陵に改変された。考古学者の本では当時のお金で天皇陵の修復に平均555両かかったが、神武天皇陵は15、062両も改修にかかったという。
如何に江戸幕府は当時の朝廷に「忖度」しかたが解る
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文久の修復後の絵図
上の土まんじゅうがこの絵図のような立派な神武天皇陵に改変された。考古学者の本では当時のお金で天皇陵の修復に平均555両かかったが、神武天皇陵は15、062両も改修にかかったという。
如何に江戸幕府は当時の朝廷に「忖度」しかたが解る
四条塚山古墳(現在第二代目の綏ゼイ天皇陵)
元禄時代から神武天皇陵として文久3年2月孝明天皇の裁定で神武天皇陵が神武田に変更される迄管理されていたという。第二代目の綏ゼイ天皇陵に治定は明治11年
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四条塚山古墳(現在第二代目の綏ゼイ天皇陵)
元禄時代から神武天皇陵として文久3年2月孝明天皇の裁定で神武天皇陵が神武田に変更される迄管理されていたという。第二代目の綏ゼイ天皇陵に治定は明治11年
現在第二代目の綏ゼイ天皇陵の拝所
(元は直径28m、高さ3.3m程度の小さい円墳であったが、大きな変貌を遂げた陵になったという)
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現在第二代目の綏ゼイ天皇陵の拝所
(元は直径28m、高さ3.3m程度の小さい円墳であったが、大きな変貌を遂げた陵になったという)
神武天皇陵の中に通行できる小さい小路ある
静かな小路である。おそらく洞村、山本村への昔からの道が残されたのかと思われる。
神武天皇陵の中に通行できる小さい小路ある
静かな小路である。おそらく洞村、山本村への昔からの道が残されたのかと思われる。
神武天皇陵の拝所。荘厳な風景である
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神武天皇陵の拝所。荘厳な風景である
神武天皇陵は明治以降も順次拡張、整備され、皇紀2600年事業において現在のような実に静かな威厳を持つ「神域」に整備された。昔から神武天皇陵はこのような形ではなく、小さな塚が天皇主権の下で大きく変形された。
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神武天皇陵は明治以降も順次拡張、整備され、皇紀2600年事業において現在のような実に静かな威厳を持つ「神域」に整備された。昔から神武天皇陵はこのような形ではなく、小さな塚が天皇主権の下で大きく変形された。
神武天皇陵の入口
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神武天皇陵の入口
畝傍御陵前駅ゴール
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畝傍御陵前駅ゴール

感想

神武天皇は日本の国の初代天皇。
神武天皇は古事記、日本書記などの神話上の人物であり、歴史学者や考古学者の大半は現実に存在した天皇とは理解していない。

考古学者の文献を読むと神武天皇陵の治定は難航したという。
江戸末期の修複前は小さな土まんじゅうのような二つの塚であった。(写真参照)江戸時代の文献には「糞田」でもあったとも記載されている。(元読売新聞記者・矢澤高太郎著「天皇陵の謎」 33頁文春新書)

その為か、当時は神武天皇陵は四条塚古墳(現在のすいぜい天皇陵)と定められていた。

そのような小さい塚が王政復古の流れに迎合した江戸幕府は初代天皇陵として平均の天皇陵の修理費用が555両であったが,神武天皇陵の修復には金1万5062両と莫大な金を投下した。文久の修復で立派な陵に改造したのである。

その後も、明治、大正、昭和にかけて、天皇の権威づけなどの国策により橿原神宮とともに付近の街も大きく拡大され、現在のような「聖域」になったという。

その歴史はおおくぼまちつくり舘(橿原市設置)に行けば解るというネットに案内があったので、そのルーツを求めて歩いた。
http://www.mmjp.or.jp/hannan-union/torikumi20100213.htm

洞村以外にも畝傍山の頂上にあった神社も神武天皇陵を上から見下ろすのは不敬とかで昭和19年に畝傍山の麓に移転させられたという歴史も紹介されている。

昔からの神社の神さんより、天皇の方が偉いという時代風潮の異常さを恐ろしいと感じた古墳巡りであった

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