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記録ID: 194757
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山滑走
富士・御坂

富士山大滑降

2012年05月27日(日) [日帰り]
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GPS
06:20
距離
4.7km
登り
1,111m
下り
1,112m

コースタイム

富士宮五合目550〜標高3400m1040=1115〜下山〜残雪終了2550m1145〜P1210
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス 富士宮5合目
コース状況/
危険箇所等
御胎内の露天風呂は、富士山の真正面。
朝はガス
2012年05月27日 06:41撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 6:41
朝はガス
曇り
2012年05月27日 06:41撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 6:41
曇り
2012年05月27日 06:41撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 6:41
だけど間もなく快晴になって、条件最高
2012年05月27日 07:07撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 7:07
だけど間もなく快晴になって、条件最高
2012年05月27日 07:46撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 7:46
みんな登る
2012年05月27日 08:07撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 8:07
みんな登る
2012年05月27日 09:16撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 9:16
ボーダーも
2012年05月27日 09:37撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 9:37
ボーダーも
スキーも
2012年05月27日 09:37撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 9:37
スキーも
2012年05月27日 10:31撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 10:31
これが嫌がらせのヘリで、こんなところで駐車するなよ。1時間もだよ。
2012年05月27日 10:43撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
5/27 10:43
これが嫌がらせのヘリで、こんなところで駐車するなよ。1時間もだよ。
最高到達3400m、ここから下り〜
2012年05月27日 11:17撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 11:17
最高到達3400m、ここから下り〜
くだり
2012年05月27日 11:47撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 11:47
くだり
くだり
2012年05月27日 12:02撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 12:02
くだり
ちょっと道路くだったところから、この辺りでようやく富士の形にみえるように。
2012年05月27日 12:58撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 12:58
ちょっと道路くだったところから、この辺りでようやく富士の形にみえるように。
したは新緑
2012年05月27日 13:12撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 13:12
したは新緑
御殿場からの富士は、やはり相当にデカくて。
2012年05月27日 13:36撮影 by  EX-H10 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5/27 13:36
御殿場からの富士は、やはり相当にデカくて。

感想

グレートサミッツ国内編 NO27 富士山大滑降
 ちょっと山好きになると、この山を「凡庸な山」だと、こき下ろすのはどうしてだろう。一億人の素人に対して、わずかに10万人の山好きは、0・1%に過ぎない。富士山の悪口を言うと、袋叩きに合うのは毎度のことだ。それでも春になるとスキーに行く。
 標高500mの御殿場から、富士山のトップを仰ぎ見ると、それは標高差3千mにもなる。デカイ、高い。国内には標高差3千mの風景はここしかない。大糸線からの後立山は、標高差2千mで迫っているが、しかし山の風景を見慣れた目では、富士の3千mというのは、鹿島槍だって白馬だって、もちろん槍穂も勝てない。同様な風景を探すのなら、ヨーロッパを見るしかない。4400mのマッターホルンならば、似たような風景がある。
 御殿場からデカさと、しかも今は5合目から上は雪で真白だ。つい数日前にも積雪があった。富士の終雪は8月だし、初雪も8月である。3700mという高度は、北アルプスの最高峰よりも、実は自然が厳しい。
それでいて、夏には小僧が鼻くそほじりながら登頂できるのに、今は傾斜35度オーバーの雪壁が圧倒的にそそり立つ。それが昼くらいになると、快適なザラメのスキー斜面になるとはいっても、やはり油断はならない。しかも地元の県警は「登山禁止」と露骨な看板と、トラロープで登山口をぐるぐる巻きに閉鎖している。にも関わらずスキーをする。登山行為と規制とどっちが正しいのか。行政はいつも優柔不断のままなのだが、しかしここで事故を起こすと、ここぞとばかりに県警に叱られる。だから安全に。
 
 御殿場からのデカさに緊張しながら、富士宮5合目に向かう。標高すでに2350m。今日はすでに200台くらいのマイカーで異常な混雑だ。6時前に出るが、すでにラストっぽい。登山口から100mガラ場を直進すると、残雪がある。例年よりも残雪は豊富だ。前に来たときは夏道を辿ったのだが、この直進は露骨に斜面を上がって行くようで、何だか急である。前にも後ろにも5人前後が同じようなペースで進む。
 登山口で気温が2度。富士の残雪斜面は夜間に氷点下になって凍り、日が射すと溶けることの繰り返し。それに積雪は20センチ以上あればOKという素晴らしい環境で、だからほとんどはスキーやボードを担いだまま、アイゼンで登り上げるが。
 最初は緩やかだけど、だんだん急になってくるのはコニーデ火山の特徴で、しかし階段状の夏道から比べれば、すべてが一直線の斜面ならば、休憩する場所もないし、頂上まで一切の小屋に出合わないし、何しろ登山道のずっと左、荷揚げのブル道のさらに左を上がって行く。標高2800m辺りからだんだん斜面は急になって、スリップした場合に雪が凍っていると、ちょっと事故になる。アイゼンとストック二本で皆元気に上がって行くのだ。しかも大して休まずに。中に、ノーアイゼンだとか、シールのまま登る人もいて。
 標高3200mを超えると、この高さは日本でやっぱりここしかないんだねという、気持ちになる。休むと風が冷たいからあまり休めない。9時過ぎに1時間半もヘリが上空をホバリングしていた。ヘリの音は相当にうるさくて、アイドリングストップ運動の比じゃない。嫌がらせもいい加減にしてくれと切れそうになる。新聞社のヘリか、県警のヘリか、自衛隊か。なんか事故待ちのようでいやらしい。
 標高3400mを目前にして、ふくらはぎの不調とは、理由が爺ヶ岳だ。どうにか石コロの上で腰を下ろすと、わずかな時間だけど、標高3400mうたた寝、昼寝。寝そべっている分には風よけになる。
 今日はさっき一人がスキー担いで、降りてきた。「何で、滑らないの」「まだ雪がガチガチだ」。可能は不可能かの判断は自分で決めるしかない。その後に一人が滑ったが、あれから1時間半まだ、誰も降りてこない。目が覚めたら、さらに登る気力が萎えた。そこに見えるのが頂上なんだけどね。
 11時を過ぎて、快晴の今日は直射で雪が溶け始めてコンディションは悪くない。誰も降りてこないけど、また一番ででましょうか。ここから下る。部分的に綺麗な雪は、降りたての雪が5センチくらい積もっている。そういうのは引っ掛かってダメなのだ。それを上手に避けてザラメを滑る。
 何度かターンすれば慣れたもので、37度程度の斜面も、どうにか安全に。ザラメならば転んでも全く止まらないということは、ないのだが。登り5時間かかったところ、わずかに30分で降りる。後続に登っている人もいるけど、快適に滑る。条件がいい時だけだ。春にこの高さまで登ったのも久しぶり。

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