笛吹川水系ヌク沢 (増水・ヌメリ・雷雨の三重苦)
- GPS
- 10:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,329m
- 下り
- 2,324m
コースタイム
- 山行
- 9:47
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 9:58
天候 | 晴れ時々曇り 一時雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
増水あり。ヌメリが全体的に強い |
その他周辺情報 | 笛吹の湯 510円 |
写真
装備
共同装備 |
50m
|
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感想
初のヌク沢。クライマーのmassyさんが一緒なので大滝も登攀だ。お盆連休初日の渋滞を避けるため、前夜移動のみとみ泊。この日、記録的短時間大雨情報が山梨に出ていた。遡行エリアの雨雲状況も当然見たが、短時間赤色の強い雨がかかってはいた。長時間ではないから行けるだろうと判断した。
翌日は7:30行動開始。快晴だ。入渓するとすぐに増水気味なのは分かった。途中釣り師が一人。巻き気味に進む事で先行させてもらう。水は丁度濁りが取れたくらいの色。小滝やナメが多いが、ヌメる箇所が多くラバーは失敗。枝沢も水量豊富。ヒョングった滝も多数。とはいうものの中盤までは難しいところもなく順調に進む。大滝手前の連瀑帯あたりはかなりのシャワーとなる個所が多く体が冷える。massyさんも冷えで腹痛を起こすなどしたが、とくに問題なく進む。ただこの頃から雲が増えてきたのが気になった。午後は雷雨の予報もあった。
大滝下段はまともに水線は行く気にならず。どシャワー+ヌメりなので右側を上がった。そして下段が終わり少し左にカーブするあたりで核心の中段が見えてきた。
やはりここは感嘆せずにはいられない。圧巻のスケールの80m滝だ。massyさん中央部からリードするが、出だしから激しいヌメりでなかなかいやらしい。ヌメりを避けるコース取りで途中カム2つ。45mくらいまでロープ延ばし確保支点構築。フォローで登るが、かつて味わった事のないくらいのヒドいヌメり。リードは中々神経使いそうだ。上段は自分が行くことにしたが、かなり手こづってしまった。上段右側はスラブ状ではあるもののやや立っていて、ヌメり+ラバーでは一歩一歩ヌメりを擦り落とさないと安心して手足を置けない。ランナウトしたのでハーケンを何度か打とうとするも、リスが浅く入っていかない。そうこうしてるウチに相当時間を費やしてしまいビレイヤーの体を冷やしてしまったか。自分も相当水をかぶっていたが、アドレナリンのせいか寒さは感じず(中段抜けて気が抜けたら震えくるほど寒かったが)。カメの歩みだが高度を上げていった。残り10mほどまで来たのだが、ここで雷の音が。段々近づいてくるので、まっとうな突破は諦め右側にエスケープする事に。ただこのエスケープも足元が緑色になるほどのヌメり。リスやクラックなく相当にランナウトしてたので、かなりの緊張を要した。ハンマーのピックを使い何とか灌木に逃げアンカーとる。フォロー登攀開始とともに激しい雷雨。massyさんはドシャワーが続いたので、雨に気付かず。登り終えて「あれ、雨ですか」といったときには思わず笑ってしまった。
以降、上段は当然パスし登山道へ向け支尾根を上がっていく。シャワークライムと雨で装備は水を含んでずっしり。200mちょいの詰めは久々にかなりキツいものになった。ものすごい濃い虹が見えたが樹林越しで写真は残せず。かなりキレイだった。
中々精神的にくる場面が多かったが、終わってみればいつも通りかなりの達成感。笛吹の湯で泥と汗を流しサッパリしました。
うーむ、ぬめるのですか 昨年、釜ノ沢西沢を遡行しましたが、ラバーバチギキだったので、笛吹川水系はラバーがいいと思ってしまいそうです。
中段80mですが、さすがに水流のあるところは、ヌメッてないですよね?(;・∀・)
NYAAさん、こんにちは。
水系同じでも残雪や梅雨の雨量で変わってくるようですよ。
水量あるところも、増水時はヌメってる場所多いようです。今回もそうでした。近いうちに動画アップするので見て下さい。
80m滝はデッキブラシ持参をオススメします笑
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