烏帽子沢奥壁南稜/一ノ倉沢/谷川岳(途中撤退)

コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
●出合から沢沿い(雪渓は融け岩が露出している)に少し進んだ後、右岸の巻道に下りた。 ●巻道を10分弱進んだところで、雪渓に乗り、そのままテールリッジ基部まで ●テールリッジに乗るところの雪渓は部分によってはかなり薄くなっている。 ●テールリッジ基部の下200m付近まで下降してきたときに衝立岩下部の雪渓が大崩壊し、かなり近くまで雪の塊が飛んできてちょっと怖かった。 |
写真
感想
「微妙な天気」と思いつつ、行ってみたい欲が勝ってしまいました。
10年以上山を続けつつも、一の倉にはご縁がなかったのです。
行く前にいろんな人の記録を読んでいたため、
いざ足を踏み入れると、頭の中の知識と見えるものがんどんリンクしていく。
ただし、実際の距離感であったり、ちょっとした「危なさ」感覚は行ってみて初めてわかる。
「テールリッジ、雨の日の下降は嫌だぞ」
というKさんのお言葉。よ〜くわかりました。
アプローチの良さには驚きました。
車を降り、まだぼんやり寝ぼけているような状態のうちに、
取り付きについてしまった。
こんな近いとは思わなかった。
まさに「近くてよい山」。
近いうちにリベンジするぞ!
前日土曜日の天気が梅雨の中日で絶好の登攀日和であったにもかかわらず、日曜の天気は微妙で、11時ごろから雨予報。
代替で丹沢の沢等も検討したが、今回が初の一ノ倉沢となるynakaさんの強いモチベーションもあり、天候をにらみ途中撤退も考慮しながら、一ノ倉沢を詰めることにする。
撤退ポイントは、テールリッジ基部、中央稜取付き付近、南稜テラス、3ピッチ目の草付上部の懸垂ポイントとなるが、雨で濡れたテールリッジ下降はかなり怖いので、今日のように天候が微妙な場合は、パーティーの力量等を踏まえて、早めに撤退の判断が重要となる。
テールリッジを登っているころには、なんと薄日も差す時もあり、これは行けるかという心持にもなるが、国境稜線付近にはぶ厚い雲が垂れ込めている。何となく行けるのではという根拠の無い判断を戒め、結局、南稜テラスまでで撤退を判断する。
南稜には我々の前に1パーティーが先行(3ピッチ上部で撤退した模様)、他に中央稜に2パーティーほど入っていた。
下降では烏帽子スラブ、テールリッジの上部と基部の露岩部分の計3か所でロープを出し、フィックスが張られている個所では、フックスロープにフリクションノットで確保しつつ(ロープに頼るのではなくあくまで補助として)下降した。
テールリッジ下降時に雨が降り出し、出合に下りた時にはかなり強い雨となった。
途中撤退とはなったが、今秋にリベンジをするという強いモチベーションを維持し得た登攀となったと思う。
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