「第五回夏の山岳映画の夕べ」に参加して

2012年07月07日(土) [日帰り]

• GPS: 02:00
• 距離: 11m
• 登り: ---m
• 下り: ---m

天候

曇り雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コンセーレ（栃木県青年会館）駐車場
宇都宮市駒生1−1−6

写真

7/7 21:42

演題：ニュースカメラマンとして半世紀のニュース映画」で当時の世相や山の遭難報道を振返って
講師　羽田栄治氏

7/7 16:04

あいさつ
日本山岳会栃木支部長　山野井氏

7/7 16:11

遭難の悲劇を語る講師の羽田栄治氏

7/7 17:46

1960（S35）年谷川岳一の倉沢にて
陸上自衛隊狙撃隊による銃撃
ロープによる遺体の宙吊り状態を解消するためにハーケンを打ちこんだ場所をねらった。数千発の発砲音が谷あいにこだまし、やがて両親の目の前で、二人の遺体は谷に落ちて行った。

撮影機器：

Canon PowerShot SX130 IS Canon

感想

YamanamiIkue

主催：日本山岳会栃木支部
とき：平成24年7月7日（土）午後4時から6時まで
ところ：コンセーレ（栃木県青年会館）

（内容）講演と映画
講師：羽田　栄治　氏（前日本山岳会資料映像委員長）
講師紹介：1927（S2）年東京生まれ、山は中学時から中央大学と登る。大学の山岳部で磨いた登山技術を生かし、中部日本ニュース映画社に入社。特に登山隊同行記録映像撮影や遭難取材に手腕を振るわれた。山の現場には羽田ありと言われた人物。

★講演：ニュースカメラマンとして、半世紀前の「ニュース映画」で当時の世相や山の避難報道などを振り返って
「ニュース映画に見る戦後の山と世相」「ニュース映画」ってみたことがありますか？かって、映画が娯楽の王座であった昭和30〜40年代、映画館では本篇の前には必ず上映された「ニュース映画」。政治、経済、社会、スポーツなど大型スクリーンで見る時事ニュース。映画全盛期の頃、当時の世相やこのような時代を背景とした山と遭難、海外登山など、半世紀前の貴重なフイルムの上映。

★上映（映画）作品
・伊勢湾台風・チリ津波・60年安保論争・土俵を去った栃錦　など
主な山の作品
・1960（S35）年　谷川岳での銃撃で遺体収容
　谷川岳一の倉沢、衝立岩正面壁で横浜かたつむり山岳会（日本でも指折りのトップクライマー）二名の登攀者がロープに宙吊り状態になり遭難。逆層スラブがオーバーハングした地形部分。遺体を降ろす事ができず、陸上自衛隊が出動され、ライフルでロープを撃ち切り遺体を収容された。当時、谷川岳の遭難者は305人、現在810人の遭難者が谷川一の倉沢に眠る。
・1963（S38）年1月の北アルプス薬師岳での愛知大学13名の遭難
　豪雪吹雪の中で山頂を目前にして登頂断念、下山途中ルートを誤り13名全員が遭難死した。（サンパチ豪雪）と名付けられた。
大型キスリングザックのサイドポケットにかんじきをつけた当時の冬山登山姿など。
・1969（S44）年1月の剣岳での大量遭難
　17パーティ150人が悪天候で孤立。捜索救助者述べ1500人、捜査費用1億円。
・初期の遠征登山など。めったに見られない「あの時・あの頃」の懐かしい映像。

★山の厳しさは今も昔も変わらない。山男（女）冬山を甘く見るな！