下仁田・毛無岩晩秋ハイク
- GPS
- 08:34
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 1,369m
- 下り
- 1,083m
コースタイム
天候 | 曇時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
毛無岩の登山口に出るまで、道が大雨・台風災害の影響で若干荒れているが、注意深く地図や地形を見れば道を見失うことはなさそう。標高差は650mくらいだが、縦走路に出るまで二時間かかるので、結構厳しい道だ。そこから相沢乗越経由で毛無山までは岩場の道で1時間近くかかった。下りも二時間かかったので、侮れない山だ。いつか、立岩方面から黒滝山方面まで縦走できればと思う。 |
写真
感想
11月13日;西上州毛無岩MTBハイク
今年三回目の西上州。一回目は震災の後のサス峰(新ハイ)、二回目は9月初めの御荷鉾山のレンゲショウマとイワタバコのMTBハイク、三回目の今回はカジカ倶楽部を拠点に毛無岩と立岩・荒船山を目指す。
MTBで池袋に4時40過ぎに到着し、5時2分の埼京線で赤羽、赤羽5時23分の高崎線で高崎に6時55分。ここで池袋ー高崎ー新宿の往復乗車券と帰りの高崎ー大宮の新幹線自由席券を大人の休日割引で購入。これは前回岩櫃山ハイクで確立した手法。
ニューデイズで行動食を補充し、上信電鉄駅に向かう。車中読書をしていたら妙義など見るのを忘れた。天気は晴れだが雲も多いので見えなかったかも?8時21分、下仁田到着。他にハイカー一人。タクシーでどこかに出かけたらしい。こちらはトイレを済ませ、MTBを組み立て、8時35分過ぎに出発。商店街を抜け、8時39分、南牧村方面に右折。下仁田らしい蒟蒻加工工場や販売所、製材所などを見ながら走ると、右手に四つ又岳が見えてくる。稜線の紅葉は終わっている感じだが中腹はまだ見れる。9時6分、30分くらいで小沢橋通過。黒滝不動寺の入口だ。道の駅南牧を過ぎ、さらに20分ほど進むと雨沢信号手前、左に大仁田ダム方面への道を見送る。すぐ先に民宿おかしら、かわくぼなど三軒への入口を9時29分通過、六車を経て9時42分、蝉の渓谷に出た。ここで休憩がてら渓谷を撮影。紅葉がまだきれいだった。この渓谷は秩父古層のチャートの岩盤で形成されており、この谷が長年、上流から流される石などで削られて渓谷ができたらしい。見事な景観だ。なお、蝉とは(狭水)の転読といわれるようだ。休憩の吾妻屋の隣には庚申塔などが見られる。
さらに少し進むと碧岩・大岩が見えてきた(見えたのは大岩だけだったようだ)。そしてすぐ見えなくなった。10時ころ、羽沢に出て道は急に狭くなり、線ガ滝入口に10時2分、ここで右折し、星尾のカジカ倶楽部を目指す。羽沢までは1時間半でこれた。思ったよりも登り坂はきつくなかった。星尾に向かって坂道はきつくなるが走れない傾斜ではない。ゆっくり進むと遠くに毛無岩らしいものが見えてきた。12分くらいで吉祥寺が見えてきて、星尾への分岐に出るとカジカ倶楽部はすぐだった。10時17分到着。挨拶をするとお茶をすすめられた。荷物をサブザックにつめて、お茶を飲みながらやどのご主人と奥様と話をする。ここは以前画家が借りていた古い家で、その後をついで民宿にしたようだ。松戸に家があり、息子さんが住んでおり、行ったり来たりらしい。カジカ倶楽部から右奥に見上げる岩峰はどうやら大屋山の稜線らしい。
11時前にMTBで出発。遠くに毛無岩の稜線らしい岩山を見ながら、渓谷の紅葉も撮影し、しばらく進むと道場の集落。11時3分、集落から右に大屋山の稜線に連なると思われる岩山、岩の稜線にへばりつく唐松?が立ち並ぶ特異な光景。11時5分、少し遠回りして道場神社に到着。紅葉がきれいだ。手前の道を下り、赤い橋を渡ったところでMTBをデポ。11時11分に出発。5分ほど進むと壊れそうな手製の木橋。恐る恐る渡るとミシッという音、帰りは怖いので下を歩いた。10分ほど進むと道があやふやになり、テープを追って沢の近くを歩くとどうやら間違ったらしい。沢に降りてもその先に道が見えない。上を見ると道がありそうなのであがると結局もとの道に出たようだ。その先も少しテープがあいまいだが、なんとか荒れた道を進むと沢床に降り、ケルンが見た。二つ目のケルンの先に沢の対岸を上るふみ跡があり、11時37分、上り口に到着した。その先は赤テープやところどころに手製の「毛無岩」の道標があり、急な斜面を登ると12時前後、紅葉がきれいな場所で撮影。この辺りの紅葉が一番のピークらしい。さらに進むと12時6分、標高880mくらいの赤松の休み場に出た。お弁当はすでに少し下の斜面の途中でおなかが減ったので半分食べ、ここはすぐ出発。
すぐ先で毛無岩から立岩周辺の稜線付近の岩場が見えてきた。ひときわ高いピークはどうやら経塚山らしい。しだいにやせ尾根になり、両側が切れ落ちてくる。右側のトヤ山方面にむかった渓谷もいくつもの切り立った岩峰がにょきにょき立って紅葉が映える。30分以上上ると毛無岩が近づいてくるが、縦走路分岐はまだ先。13時16分、赤松の休み場から一時間以上もかかってようやく分岐に出た。撮影をたくさんして時間がかかったものらしい。途中、道迷いと思われる踏み跡があったが、あまりに急激な岩場になったので、これを避けて元に戻り、赤テープを右側に発見。大岩を右から巻いて進むと、上から大勢のハイカーが下ってきた。沢コースから上ってきたようで、道はあれてテープなどを見つけるのが大変だったという。
分岐から縦走をを左に行き、相沢乗越に向かう。道は悪くないが、ところどころあやふやになり、あまり歩かれていない様子。道は稜線付近の岩を見上げながら下る道、しばらく緩やかに下ると再び上りだし、13時40分、水場を通過。冷たい水だが水量は少なく、一滴一滴を拾うような水だ。すこしのどを潤し、13時55分、ようやく相沢越付近の分岐に出た。ここで行動食を補給し、出発しようとすると上から一人の若いハイカーが小走りに下ってきた。沢から上がって元に戻るそうだ。沢ルートの下降点は、もう少し先、相沢越あたりのようだ。毛無山頂には他に二人ハイカーがいて、沢か尾根か下山ルートの選択を迷っていたようだ。
二時を過ぎたので先を急ぐ。山頂まで標高差はさほどないはずだが、岩場の登下降葉時間がかかる。途中、最後の登りの手前で残りの弁当を食べて体力を補給、しっかり岩場を越えるつもり。13時28分、最後の岩場の登り。一気に上って毛無岩山頂に出た。14時34分から数分、山頂の古い道標が二箇所にある。どちらも展望は360度、荒船山艫岩、経塚山、立岩などがはっきり見える。しかし雲が多く、遠くはほとんどぼやけていて、妙義らしい岩峰がやっと見えるくらい。
14時40分過ぎ、下り始める。しかし山頂の先は急激な下りで、潅木につかまってやっと下りられるくらいの険悪な様相。本当にここを下るのか、ほかのルートを探すが絶壁しかなさそう。ガイドを読み直すとやはり険悪な下りが説明されている。今日一番の悪場を下ると何回か登り返し、そのたびに滑りそうな急激な下りを黄につかまりながらしのぐ。何とかこらえて15時3分、東のコルに出た。ここで右下に下るフカフカの落ち葉の道を進むと先ほどの縦走路の分岐=道場下降点に15時10分到着。予定より少し遅れ気味なので、ほとんど休まずに下山を急ぐ。
結構下りも大変かなと思ったが、意外とスムースに下れた。無論急な岩場や朽ちかけた木橋などもあったが、問題なく進んで赤松の休み場に15時59分、到着。すぐに出発して20分くらいで沢に出て、16時半すぎに登山口のMTB之デポ地に戻った。すでに暗くなり始め、神社前にMTBを止めて撮影に向かうと、住民の男性が真っ暗になるから早めに下ったほうがよいとアドバイス。神社を撮影すると暗くなった。急いで下り、真っ暗になる前に宿に戻れた。ライトを持ってゆくのを忘れていたので危うかった。
宿のつくとすぐ部屋に案内され、めずらしい木のお風呂が部屋のすぐ外のベランダに設置してあり、薪で炊いた熱いお風呂を勧められた。ものすごく熱いので水でくべなければならない。その前に来ていたものを全部脱いで干し、風呂に入る。熱い。水で薄めて体を洗い、頭も洗ってさらに水を入れてようやく風呂に入れた。外は渓谷美だが、すぐ真っ暗になって何も見えない。沢の音だけが暗闇に響く。風呂から出ると着替えをして明日の荷物の準備をしながら、、お酒の注文にゆく。まず生ビールを勧められたので、冷えたビールをいただく。うまい。しかし寒い。ご主人が鮎を囲炉裏に刺して焼き始めた。おいしそう。そのうち食事の用意ができていただきます!。
鮎の塩焼き、山菜、それに北海道の知人から入手するラム肉の北海道風バーベキュー。それにます酒二杯ですっかりよい気分、奥様と四方山話。山歩きの話から競歩の話、「ボーンツーラン」の話や奥様からはこの村とこの宿の話。この村はかつては養蚕で繁栄し、養蚕が下降すると今度はこんにゃく生産で潤ったようだ。下仁田のこんにゃくの発祥地は南牧村らしい。かつては三階建ての多いこの周辺の家並みは冬近くなると上から下まで蒟蒻を干す光景が見られたという。下仁田はこうした蒟蒻の加工や流通で反映したという。蒟蒻の天日乾燥の時代が去り、現在はこの時期、乾燥芋や干し柿をつるすという。いずれも少量生産なので市場にはなかなか出回らないがとても甘くて田では食べられないようなおいしいものだそうだ。もう少し後になると時々道の駅に出回るらしい。今回は入手できないが11月末近くに来ることがあればチャンスがありそう。もう一度尋ねるかーーまたこの宿は5年前くらいにはじめ、次第に都会の子供連れやハイカーが来るようになった。特に風呂のまき割り、風呂のたきつけ、蕎麦打ちなど人気があるようだ。薪割りや風呂のたきつけなど、地元の人はそんなものに興味を持つ人はあるはずないと思っていたらしく、はじめてみて子供に人気があるので驚いたらしい。今の子供は日を自分で起して焚きつける事は、ほとんどないだろう。
すっかり話し込んでいっぱい食べて満足以上。9時近くになって食事を終え、9時過ぎに床に就いた。明日は6時朝食だ。
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