尾瀬ヶ原・至仏山
コースタイム
❏7月1日:6:05山ノ鼻⇒6:15至仏山登山口⇒9:10至仏山頂到着/10:25出発⇒13:10鳩待峠⇒14:00山ノ鼻
❏7月2日:自然研究園周回〜テント撤収〜10:30山ノ鼻出発⇒11:10鳩待峠
天候 | 6月30日(土)霧〜晴れ/到着時は霧で寒かったが山ノ鼻でテントを設営した後は快晴 7月1日(日)曇〜雨/昼間は雨具を着こまずとも何とかなったが、夜はしっかり雨 7月2日(月)曇〜晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
http://www.travel-inn.co.jp/oze/ 帰り:昼行バス/ビッグホリデー http://bigs.jp/doc_page/117/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
●至仏山はGW後雪解け時期から登山禁止、解禁は7/1〜。山ノ鼻から登るか、鳩待峠からの往復となる。 ●山ノ鼻テン場は快適。ビジターセンター裏手の立派で綺麗なトイレが利用できる。 ●雨が降ったらビジターセンターでくつろいで読書もOK。 ●至仏山荘軒先で軽食を売っている。舞茸天ぷらが実に美味しそうであった。次は食べよう! ●見晴十字路テン場は今年度トイレ工事のための資材置き場となってしまい利用できない。 ●鳩待峠の鳩待山荘では日帰り入浴が可能。但し、登山者の状況次第で営業が決まる。平日は期待できない。 |
写真
感想
❏2012年6月30日
・明日から至仏山解禁。昨日、テントの受付をした時に「だから今日は混みますよ!解禁の日が土日に当たることなんてなかなかないですからね。」と。
・鳩待峠からの下り、高校生らしき2組の団体を見つけ、早めに良い場所を確保せねば!と勢い良く下ってきたが、それどころではない事態になりそうだ。
・テントを水場前の木の脇に張る。こうすれば、一方の側は木が塞いでくれる。ザックの中身を広げていると7:15〜ビジターセンター主催の自然観察会があるとの事で参加。研究見本園を小回りに小一時間ほどで一周したが、尾瀬の今の様子がわかって興味深かった。
特に鹿がミツガシワを根こそぎ食べてしまうというのは驚いた。何しろ湿原の中に重機でひっくり返したような場所が鹿の仕業だというのだからオソルベシ!昔は居なかったが、日光方面から渡ってきたとの事、どこでも鹿害が重大深刻になっているようだ。共生の道はないのだろうか。
・さていよいよ「原」へ!スコーンと抜けた快晴アオゾラの下、今どこにいるかなんてどうでもよくなってしまいそうな爽快な景色が続く。途中ベンチで本格的に昼寝している人多数。もうどーでもいいから、気持よく寝ちゃおうかー!という感じなのだった。
・それでも律儀に山の鼻〜牛首〜ここでニッコウキスゲ二株が早咲き〜ヨッピの吊り橋〜東電小屋〜見晴十字路〜竜宮〜牛首〜山ノ鼻と「原」を一周する。特に牛首付近では、前に燧ヶ岳、後ろに至仏山、足元はワタスゲがとてもたくさん、360度見事でどこを見れば良いのかわからないほどで、全然前に進まなかったのであった。また、逆さ燧の先の大きな池塘にオゼコウホネが一輪咲いている上にルリイトトンボが止まっていたのが印象的であった。
・15:00頃テントに戻るとテン場は既に満員状態。隣りは高校生団体らしき特大ダンロップテントが二張。うとうと昼寝。19:00からビジターセンター主催のスライド上映会に参加、明日の予報は曇のち雨。20:00就寝、熟睡。
❏2012年7月1日
・5:00眠い眠いがしぶしぶ起床。予報通りの曇だが、後で聞くと朝焼けがすごかったそうだ。6時過ぎに出発。登山道入口に昨日まであった通行止めの柵は取り去られ、ビジターセンターの女性が「オヤマ沢田代手前に雪が残っているので気をつけて」と見送ってくれる。後ろ姿に力を込めて、取り付きの階段混じりの急登をズンズン登る。この日デビューのWストックは思っていた以上に快適だ。邪魔になるかもと思っていたがリズムを掴むのに丁度良い。
・1時間ほどで森林限界、なんとココが森林限界という案内板があった。さすが、万人が訪れる尾瀬、丁寧なことだ。黒木がだんだんまばらになり、程なく後ろの視界がバァーンと開ける。何時まで天気が持つかわからないので、高みからの「原」の景色を目に焼き付ける。
・先行していたオジサンが何やら低い植物をカメラで狙っている。クモイノイカリソウ、ここ至仏山と谷川岳にしか自生しないそうだ。しばらくこの方について歩くと、ユキワリコザクラ、ホソバノウスユキソウ等々、自分では見つけられそうにない様々な植物を教えてもらうことができた。テントをコンパクトに収め50lほどのザックに一眼レフを片手に慣れた足取りで登っていかれた。すごいものだ。
・今が旬のお花畑を過ぎると、頂上直下の残雪を渡る。ここで後ろから「ドラゴンだ」の声。何事かと振り返ると、燧山頂にまさに「竜」の形をした雲がかかっている、見れば見るほど確かに竜だ。こういうのを幸先の良い瑞雲と呼ぶのだろう、きっといいことあるぞ!と出会えた事に感謝、家族の幸運を祈り、また先を急ぐ。
・至仏山頂は風が強いにもかかわらず満員状態。雲海に日光連山、平ガ岳、越後三山が浮かぶ絶景。1時間ほども飽かず眺めてしまった。山のこういう時間が良いのだよなぁ。
・ 下山途中、オヤマ沢田代のあたり、何度か残雪を渡る。前を行く女性がツルンと滑って尻餅をつく。つくづくWストックはありがたい。
・ 写真を撮りながらブラブラ下る。鳩待峠までもう1キロほどのところでいよいよ雨が降り出す。途中、ボツボツボツッと落ちてくることもあったが幸い樹林の中、傘もささずに済んだ。
・ 鳩待峠で一休み、風呂OKの看板の出ていた鳩待山荘で明日昼の営業を尋ねるが「登山者の数次第で未定」、こいつは怪しい。
・ 山ノ鼻のテン場に着く頃、雨はいよいよ本格的になる。手持ち無沙汰を埋めるため、ビジターセンターに行くと本棚に「山の本9号」を発見、ちょうど西丸震哉氏の尾瀬の奥、岩塔盆地への探検行が掲載されており、面白く読ませてもらう。奥付を見たら、雁峠山荘の加藤司郎氏からの寄贈書であった。行ってみたいところだ。
・ 雨はひどいというほどではないが、しっかり降り続く。フライの内側もポタポタ、こするとコーティングがザラザラ剥がれてくる。夜中にテントマットをめくると、グランドシートもピタピタ。一晩保ってくれと祈る。
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