鉢盛山

1982年02月15日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 16.7km
• 登り: 537m
• 下り: 520m

コースタイム

洗馬→林道(敗退)

天候

高曇り

感想

イグルスキー米山

高校2年の冬、松本平を囲む地味だが人の来ない山に興味を持っていた。樹林帯の山とはいえ学校を休んで単身冬山登山をやってみた。
学校はありがたいことに「そういう理由ならサボってもOK」という雰囲気だった(とぼくは解釈していた)。現国のコバシュンは、僕が授業中机の上に鉢盛山の山行記録を置いていたのをみつけて「鉢盛山行くの。いいねえ」と言い、美術のワタライさんもストーブでモチを焼きながら「まあ気をつけてね」と言ってくれた。たぶん親も「気をつけてね」という感じだった(気がする)。
この時生まれて初めて長い林道のヒザまで潜るラッセルというものをした。バレンタインデーにいただいたチョコレートをかじりながら何時間か努力する。歩いても歩いても、いくらも前に進まない。雪山は初めてで一人だ。見よう見まねの冬山装備だ。無駄に重い荷物。
歩いては重荷で休みを繰り返していたが、経験もなく先の見通しも全く立たないようになってしまったのが怖くて、とうとう夕方、引き返した。ちょうど暗くなりかけのころの最終のバスに間に合い、その日は松本に帰った。
その後風邪をひき、暫く寝込んだ。鉢盛山に完全に敗退。