高根、上山口、宮寺(三角点訪問-3)
埼玉県
東京都
a_tom
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 96m
- 下り
- 153m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:25
| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
公衆トイレは、箱根ヶ崎駅(西口)、狭山湖堰堤南北公園、多摩湖上堰堤北公園、多摩湖下南北公園にありました。 |
写真
羽村と言えばまいまいず井戸。出土品などから鎌倉時代からのものと思われるそう。昭和35年まで使われたそうなので、700年ほど現役だった計算。
2
この辺で曲がるハズと見当を付けて北に行き、ウロウロ探す。三等三角点「宮寺」は「雑木林広場」の直ぐ脇にありました。1mほど柵の向こうなんだけれど、
感想
甲州街道の続きをどうするか？小仏BS-小仏峠が通れないのがネック。ウンウン唸って悩んだ末、狭山丘陵に行っちゃいました。一、二、三等三角点の三つが揃う豪華(?)三角点訪問コース。羽村駅スタートにして箱根ヶ崎を経由し、昔や1月20日のトレースと繋ぐ事にしてみました。
一等三角点「高根」(呂7)の点の記から
・撰定：明治29年(1896)4月1日、陸地測量手、正木照信
・覘標構造：明治29年6月10~14日、陸地測量手、川又藤四郎
・観測：明治31年1月4~9日、陸地測量師、三輪昌輔
・標石埋定：明治29年6月14日、陸地測量手、川又藤四郎
・順路：武州八王子町ヨリ入間郡入間川ニ通スル道路中、西多摩郡箱根ヶ崎村ヨリ東北ニ向テ六七町ニシテ測点ニ達ス。
・当方測定：北緯35°46.774、東経139°21.735、標高206m、衛星7個捕捉。
一等点ですが補点です。大正12年(1923)に改埋、大正14年再測されているので現在の標石はその時のもの。改埋は竹内確治陸地測量手、再測は吉野半平陸地測量師。観測先には丹沢山、堂平山、雲取山などが入っています。狭山湖堰堤からの眺望で納得。運搬手段に「測点附近三丁迠ハ車馬自在ニ通ス」と書かれているので、今の石畑から高根に抜ける車道の前身を使ったのではないかと思います。障碍樹木の伐採無しですが、明治の覘標は机板高7.65m(錐体頂記載なし)、大正の再測時は机板高9.69m、錐体頂まで14.61mの高さ。7,8m位の木があっても伐採の必要はなかったはずです。草山って訳ではなく、今よりやや低い木の林だったのではないでしょうか。地目は山林で入間郡元狭山村大字高根の共有地だったそう。里山として利用されていたのでしょうね。山へ柴刈りのおじいさんが居たんじゃないかな？。覘標敷地は明治は18坪、大正は17坪だそうなので、7.5m四方位。少し離れて見て、覘標を想像しちゃいました。明治・大正の点の記には俗称愛宕山と書かれています。
二等三角点「上山口」(志8)の点の記から
・撰定：明治32年(1899)5月20日、陸地測量手、山本耕夫
・覘標構造：明治33年8月14日、陸地測量手、宮崎和作
・観測：明治33年8月14日、陸地測量手、宮崎和作
・標石埋定：明治34年1月6日、陸地測量手、宮崎和作
・順路：上山口観音寺ハ上山口ノ観音トテ着(著?)名ナル者ニテ、入間郡所澤町ヨリ一里半ナリ。本点ハ観音寺ノ後丘ニアリ。観音前迠ハ馬車ヲ通ズベシ。門前ヨリ凡ソ三丁、少シク平易ナラズ。
・当方測定：北緯35°46.067、東経139°24.842、標高140m、衛星7個捕捉。
こちら、国土地理院の「基準点成果等閲覧サービス」では傾斜により点の記閲覧中止中。確かに標石が少し傾いているように見えました。改埋された記録は見当たらないので、当時のまま現在に至るようです。が、改埋されちゃうのでしょうか？。覘標錐体頂まで16.5m(机板高記載なし。が、高測櫓なのであったハズ)、敷地25坪なので一等点の「高根」の以上の立派な覘標を建てたようです。当たり前ですが、観測先は「高根」よりはずっと近い所ばかり。松20本を伐採したと書かれているので、周囲の樹木が伐採出来なかった訳でもない。なんだか逆な気がしますが、これは東方向以外は標高差のほとんど無い丘陵に囲まれていたからなんでしょう。近くを見るにはそれが邪魔な気がします。場所的にも「高根」より平坦地が広く、高い覘標を建てやすかったように思えました。当時の俗称は観音山と言ったそう。狭山湖・多摩湖が出来て周囲の標高が「かさ上げ」された上で開発されちゃいましたが、明治の地図で見ると上山口から50m程登ったお山の上にある山寺が金乗院。それを登って観音様に願掛けする。そんなお寺だったんじゃないでしょうか？。大部雰囲気が変わったようです。
三等三角点「宮寺」(伏14)の点の記から
・撰定：明治35年(1902)6月22日、陸軍歩兵太尉、林半祐
・造標：明治35年6月25日、陸軍歩兵太尉、林半祐
・観測：明治35年10月31日、陸地測量手、樋口兼治
・順路：宮寺村ヨリ横田村ニ越ユル峠ニアリ。宮寺村ヨリ約六丁。
・当方測定：北緯35°47.042、東経139°22.870、標高175m、衛星7個捕捉。
こちらも改埋記録は見当たらず。明治の設置当時から現在に至るはず。当時の点の記には俗称大山と書かれています。覘標敷地は3坪なので、上記一二等点と比べればささやかなもの(三等点の点の記には覘標高さが書かれていません)。順路記載の横田村とは、今の武蔵村山市北部、本町の辺り。横田の地名は今では米軍横田基地に残るのみですが、基地はかつての横田村域外だそう。明治41年に横田村は合併消滅して大字になったはずです。明治の地図を見るに、丘陵沿いから三角点迠の南北の道が「宮寺村ヨリ横田村ニ越ユル」道だったようです。
一等点の観測の3年後に二等点観測、それから2年弱後に三等点観測。5年弱でこの地域の三角点整備実施。この地域の五万分の一図「青梅」の測図は明治42年で更に7年後。足かけ12年位かけた計算になります。まぁ、「青梅」の図域は広いのと、二万分の一図の作製区域が含まれるので、もう少し色々な例を調べないといけませんが、これが全部で1291枚有るそうな。
う〜〜ん。20kmにちょっと届きませんでしたか。が、平地20km歩きならホイホイ行けるようになって来ました。平地ならもう少し長くしないといけませんね。冬の間は歩く習慣づけにしとこうと思ってましたが、そろそろ山歩きも入れていきますかね。登山靴も埃を被ったままだし。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
一等三角点高根の最新記録
愛宕山の最新記録
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する