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記録ID: 2219348
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雪山ハイキング
京都・北摂

【京都北山】雪の八丁平

2020年02月11日(火) [日帰り]
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hillwanderer その他1人
GPS
--:--
距離
7.6km
登り
561m
下り
561m

コースタイム

バタバタと用事を片付けてからの登山で,とても人様にはお聞かせできないような時間からの登り出しになってしまったため,コースタイムの詳細は省かせていただきます(^ ^;
代わりに所要時間を書き留めておきます。
・江賀谷の林道入り口〜510m二俣:登り1時間,下り50分
・510m二俣〜八丁平:登り2時間30分,下り1時間
 (ラッセルがあり同行者もいたため,かなりゆっくりめです。)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道367号線の路肩の広くなったところに適当に駐車
コース状況/
危険箇所等
 やっと地元の京都北山にも積雪が。今週中ごろから再び気温が上昇し降雨も予想されるため,寡雪が続く今冬に雪の京都北山を楽しめるのはこのワンチャンスしかないかもしれないと,お気に入りの場所である八丁平に散策に出かけた。
 諸事情で登り出しの時間が遅くなり,八丁平であまりゆっくりできなかったのが残念ですが,同じ山域に入られる方の参考に,記録を上げさせていただきます。

<積雪状況(2020.2.11時点)>
・江賀谷の林道…約20〜30cm
・標高700付近…約50〜70cm
・八丁平(標高810m)…約70cm以上
※ここ数日の寒気で一気に降ったようで,ほぼすべて新雪です。八丁平では,ワカンだと深いところで膝以上潜りました。今後,次第に雪は締まってくると思いますが,現状ではスノーシュー推奨。

<ルート概況>
・江賀谷右俣沿いの夏道ルートを辿りました。現状ではそれほど雪が多いわけではないため,雪崩等の危険は感じませんでしたが,今後さらに積雪が増えた場合(今季の様子を見ると,増えるかどうかは疑問ですが…),谷沿いのルートは雪崩の発生や片斜面での滑落等の危険性があるため,尾根ルートを取ったほうが良いと思います(例えば,江賀谷の510m二俣から南西に尾根を辿り,P914から北上して八丁平に至るなど)。
・はじめはマーキングが露出しておりルートファインディングは難しくありませんが,ルートが谷底を離れ斜面をトラバースするようになってからはマーキングが少なくなるため,ルートファインディングが必要です。また,この区間はかなりの急斜面なので,膝越えのラッセルとなり思ったより疲れました。
・また,このルートは何度か渡渉がありますが,特に難しくありません(むしろ,雪があるおかげで無雪期よりも飛び石伝いに渡りやすい)。
江賀谷沿いの林道を辿る。積雪はこの時点で20〜30cmほどあり,思った以上の積雪に期待が膨らむ。しかもノートレースなのが嬉しい。やっぱり北山は静かでいいな。
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江賀谷沿いの林道を辿る。積雪はこの時点で20〜30cmほどあり,思った以上の積雪に期待が膨らむ。しかもノートレースなのが嬉しい。やっぱり北山は静かでいいな。
木漏れ日に輝く新雪が美しい。
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木漏れ日に輝く新雪が美しい。
道端の大岩には一面に大きなツララが垂れ下がっていた。
道端の大岩には一面に大きなツララが垂れ下がっていた。
雪で美しく装飾された杉林を仰ぎながら進む。
雪で美しく装飾された杉林を仰ぎながら進む。
雪景色の江賀谷が美しい。
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雪景色の江賀谷が美しい。
510m二俣から,右俣へと渡渉して,夏道沿いに進む。雪が多い場合は谷底のルートは避けるのがセオリーだが,今回はそこまで積雪はないので,問題はない。
510m二俣から,右俣へと渡渉して,夏道沿いに進む。雪が多い場合は谷底のルートは避けるのがセオリーだが,今回はそこまで積雪はないので,問題はない。
ところどころ,こういう片斜面もあるが,特に問題なく通過。
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ところどころ,こういう片斜面もあるが,特に問題なく通過。
黒い谷水が静かな音を立てる雪の回廊を巡っていく。
黒い谷水が静かな音を立てる雪の回廊を巡っていく。
同行者は久しぶりの深雪でゆっくりペース。まあ,急がず行こうか。
同行者は久しぶりの深雪でゆっくりペース。まあ,急がず行こうか。
ルートが谷を離れ八丁平へと斜面をトラバースし始めると,マーキングが見当たらなくなったため,地図とコンパスを案じて,適当に上昇トラバースを続ける。かなりの急斜面で,膝上のラッセルとなり,思ったより苦労した。
ルートが谷を離れ八丁平へと斜面をトラバースし始めると,マーキングが見当たらなくなったため,地図とコンパスを案じて,適当に上昇トラバースを続ける。かなりの急斜面で,膝上のラッセルとなり,思ったより苦労した。
中村乗越の少し北側に登りついた。
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中村乗越の少し北側に登りついた。
それまでの暗い林相から一転,開放的な自然林の穏やかな斜面が広がり,いつも思わず立ち止まってしまうところ。
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それまでの暗い林相から一転,開放的な自然林の穏やかな斜面が広がり,いつも思わず立ち止まってしまうところ。
気持ちの良い雪原を,八丁平へと下降していく。
気持ちの良い雪原を,八丁平へと下降していく。
雪は重めだが新雪で,ワカンだとかなり潜る。深いところでは膝まで潜り,一歩一歩脚を引き抜くのに苦労した。
雪は重めだが新雪で,ワカンだとかなり潜る。深いところでは膝まで潜り,一歩一歩脚を引き抜くのに苦労した。
八丁平の底に降り着いた。まだ少し藪が出ているが,小高い峰々に囲まれたたおやかな雪原がやはり美しい。京都北山の別天地だ。
八丁平の底に降り着いた。まだ少し藪が出ているが,小高い峰々に囲まれたたおやかな雪原がやはり美しい。京都北山の別天地だ。
気持ちの良い雪原を,ぶらぶらと散歩した。
気持ちの良い雪原を,ぶらぶらと散歩した。
一面の静寂の中,白い雪原を縫って流れる黒い小川だけがちょろちょろと微かな音を立て,まるで雪の朝の日本庭園のような風情だった。
下山は往路のトレースを忠実に戻った。
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一面の静寂の中,白い雪原を縫って流れる黒い小川だけがちょろちょろと微かな音を立て,まるで雪の朝の日本庭園のような風情だった。
下山は往路のトレースを忠実に戻った。

装備

備考 自分はワカン,同行者はスノーシューを使用。ワカンの沈み込みは八丁平の深いところで膝以上。スノーシューだと脛くらいで済む。

感想

 先週中頃から待ちに待った寒波到来。気象庁の諸データを眺めていると,地元の京都北部でかなりの積雪があったようだ。しかし,今週中ごろからは再び気温上昇と降雨の予報。この冬に京都北山で雪を楽しめるのは,今しかないかもしれない,ということで,大好きな八丁平へ散策に出かけた。
 八丁平は予想以上の深雪であり,先週土曜日に登った白川郷の山以上の新雪の深さだった(あくまで新雪の深さの話で,総積雪量はもちろんあちらのほうが上ですが)。雪というのは,単純に北に行けば増えるものかと思うとそうでもなく,時々思わぬ地方にどさっと降るから面白い。
 といっても,平年に比べれば累積の積雪量が足りないようで,ところどころ藪が出ていたが,それでもやはり雪の八丁平は美しかった。一面の白い雪原を割って黒い小川がゆるやかに流れているのを眺めていると,何とも言えず観想的な気分に浸れる。どこかのお寺の庭の山水を眺めたときにふと感じた静かな気持ち,それを何倍にも深めたような感情にこんな山奥で出会えるとは,少し不思議だ。
 今回は諸事情で登り出しが遅くなり,あまりゆっくりできなかったのが残念。今度訪れるときは,オグロ坂のお地蔵さんにも挨拶をし(今頃,雪深く埋まっているだろうが…),峰床山にも登って,雪の八丁平の一日をゆったり楽しみたいものだ。願わくば,もう一声,いや二声も,たっぷり雪が降ってほしいなぁ…。
 

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コメント

八丁平
hillwandererさん、初めまして。同じところに時間違いで着かれたようですね。私は久多から南下して八丁平に来ておりました。中村からのルート、積雪期は谷から離れた後がなかなかわかりにくい(特に下山時)と思うのですが、難なく登って来られたのですね。
いつか、お会いしましたらよろしくお願いします。
2020/2/16 17:30
Re: 八丁平
michikusa78様、はじめまして。八丁平に一筋トレースがついていたので、どなたか来られた方がいるんだなぁと思っておりました。久多のルートは、つづら折りとオグロ坂の峠が美しく、八丁平に出入りする道としては一番綺麗だと思います。鎌倉山もいい山ですよね。雪景色の中、素敵なルートを辿られて羨ましい限りです。中村からのルートは、中村乗越の近くに出られればいいやと思っていたので、最後の登りは結構アバウトです(^^;
こちらこそ、山でお会いしましたらよろしくお願いいたします。
2020/2/16 23:56
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