位牌岳、火山地形観察ハイクは病後の身にはつらかった
hirokok510
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 839m
- 下り
- 1,135m
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| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
|
写真
誤って愛鷹水神社に行ってしまう――この後もさらに下り、体力が尽きて工事関係者に事情を話して森林公園まで送っていただくーー助かったーーありがとうございました。なお、ゲートはゴルフ場に問合せ、さらにゴルフ場は役所に問合せ、今はゲートを占めていないという――なんとか脱出できてラッキー！今回はやや無謀な計画でした――反省点多しーー。
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今回はやや無謀な計画でした――反省点多しーー。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図（ブック）
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
|---|---|
| 備考 | 初めての山だったのでGPS(ガーミン）を準備すべきだった |
感想
愛鷹山南麓・箱根西麓の旧石器遺跡などを調べはじめ、箱根や伊豆の黒曜石原産地の踏査を計画中だったが、一度愛鷹山南麓の地形を見ておこうと、位牌岳を歩くことにした。
また最近購入した新しいパラマウントのゴアテックス・シューズを試してみた―万一の場合を考え、履きなれたトレランシューズも携帯するー靴は何とか大丈夫だったのだが――
三島駅でレンタカーを借り、当初は登山口の長泉町森林公園駐車場に行く途中に土手上遺跡の場所を確認しようと考えた。グーグルマップで見ると愛鷹広域公園の中、しかし沼津市の文化財センターに問い合わせると、遺跡は消滅して、石碑なども何もないとわかったので、今回は直接、森林公園に向かう。9時到着、ハイカーの車は一台もないー前日の雨のせいか、ウィルスのせいか？？
今回の計画には不安があった。7〜9月に一月半入院し、体力も落ちていたので果たして登り切れるか、下山できるか、大いに不安だった、その不安は的中。途中で体力が尽きれば、引き返すつもりだった。位牌岳13時がリミットと考えたが、甘かった。9時半前、池ノ平の展望台まで登った時点ですでに普段使っていない内転筋がけいれんを始める。今日は途中までかなーー退院以降、あまり過激な運動もできず、高尾山、弘法山や日出山などの低山歩きや、家族の見舞いで病院まで3�卻發�くらいしかできていない。体力、気力は少しづつ回復しつつあるといえども、やはり1400mを越える位牌岳は無謀だったか？
展望台の先にある池ノ平の苑地までですでに内転筋がけいれんをはじめ、今日は途中までで引き返すことになるかもと思いながら、これから本格的な尾根歩き、アップダウンもあり、長い。晴れの予報もまだまだ曇っている。途中水神社に下る急なルートを分ける。尾根道は結構急な登りも多く、体力・筋力の落ちた身には結構厳しい。背の高いササが道の両側に群生するが、きれいに仮払いされている。ササの背丈は次第に低くなり、愛鷹山や駿河湾方面が次第に見えてくる。陽も差してきた。
10時半ころから尾根筋に火山性と思われる巨石が目立つようになる。玄武岩化安山岩か、礫の入ったものもーー加えて青空が出始め、愛鷹山や馬場平がくっきりと見え始めた。
長い尾根歩きも1時間半近くなり、ついに青空の中に富士山がくっきりーー光を浴びて白く光っている――厳しい登りだが癒されてテンションが上がるーー
しかし、朝食は4時半ごろ食べたので、富士山の見える場所で昼食の200円弁当とサラダとホットドッグ、バナナを食べる。補給が終わり、すぐ先で滝からの道に合流、引き返すことも考えたが、富士山を見て急に元気が出て、ここに荷物を置き、根性で山頂に向かう。これは問題だった。ここまで痙攣は大したことはなかったが、内転筋は痛み出し、爆弾を抱えての登り。苦しい登りに堪えて12時半過ぎ、稜線に出る。その少し先で長泉町最高地点(1399m）を通過、12時50分過ぎ、ついに位牌岳山頂に出る。時間が遅いのですぐに下山体制に入る。しかし稜線分岐手前で痙攣が始まる。足を延ばしたりして小休憩で回復を待ち、荷物を置いた分岐に13時半到着、下山路はここから谷筋の巨石の多い段差の多い厳しい道。体力・筋力が落ちていない時なら、ピョンピョン巨石を踏んで下山できただろうが、今は厳しく、ケガしないよう慎重に下る。すでに帰りの林道ゲートが心配になる。2時前、巨石の段差が大きな場所で着地に失敗、右足首をひねり、転倒。右手でつかんでいた枯れ木の株の枝が折れて右手小指に大きな負荷がかかり、脱臼か――指が第二関節から斜めに曲がったーー自分でまっすぐに治そうとするとなんとか治ったがズキッと音がして腫れ始めた。つかむ力が弱くなり、右足首もひねったのでますます厳しくなる。途中拾った木の枝をストック代わりにして(ストックを忘れてきた）何とか少しづつ下る。
白っぽく板状に割れた石は溶岩が冷えて板状節理の石が割れたものか？
3時過ぎ、滝まであと300m、しかし容易に到着しない。登りが入ると何度か痙攣し、休憩をはさんでだましだまし下る。スピードは上がらず、予定通りにはいかない。
3時15分過ぎ、滝に出るがゆっくり見ることは無理、滝のそばまで行かずにすぐ桃沢橋に向かってさらに下る――1.3�辧△海譴�容易でない。
下り始めてすぐに、10分足らずで「板状節理」の看板のある大岩前を通過、さらに10分後、「千帳岩」という溶岩を河川が削った一枚岩の地点に出る。
この溶岩はデイサイトらしい。デイサイトとは、
「デイサイトは、火成岩の一種。深成岩の花崗閃緑岩に対応する。過去には「石英安山岩」と呼ばれていたが、成分的にデイサイトであっても石英結晶を含まないものもあり、また現在では安山岩よりも流紋岩に近いという考え方が主流であることから、「石英安山岩」の名称は使われなくなった。」(ウィキ）
白っぽい石が多いということでまさに白っぽい石だ。多くの巨石は苔むして本来の色や様子はわかりにくい。今回はハンマーなど持ってきていないので、深くは追及できない。何とか、桃沢橋に4時過ぎに到着、予定より1時間半も遅くなった。
しかし問題は続く。ここで地図でよく確認すべきだったが、林道の分岐で本当は登っていく方に向かわなけrえばならないのだが、上りは足が痛いので何も考えず下に下る道を選ぶも、結局水神社に出てしまった。疲れて頭が働かず、なおも下ると、森林公園には到底いきつかないことが判明、すでに5時前だ。「水と緑の杜」苑池付近で工事の関係者と話をして、手足をけがして道も間違え、森林公園駐車場に戻ることが厳しくなっているので、親切なことに車を出してもらえることに。助かったーー。その親切な方の指示でさらに500mくらい下り、工事事務所の関係者にお願いした。しかし森林公園は知らないということから、グーグルマップで場所を示し、結局さらに下の方に駐車していた車の所有者が場所を知っているということで、その方の車で森林公園に移動――かなり下まで下ってしまい、ゴルフ場の周りの道に出てかなり走った―歩いたら1時間では行きつかないとその人は駐車場まで送ってくださり、ゴルフ場にも連絡して、結局役所に問合せ、ゲートは閉鎖していないことが確認でき、脱出できた。関係者の皆様に厚くお礼申し上げる次第です。今後は、体力・筋力の衰えを受け入れ、無理のない計画を考えるべきと思い知った一日でした。
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