悪路に大苦戦。吾妻連峰で藪こぎ?沢登り??


- GPS
- 28:00
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,254m
- 下り
- 1,235m
コースタイム
23日 明月荘5:00−5:38東大巓分岐−8:20谷地平避難小屋8:40−10:24姥神石像−11:20浄土平
天候 | 1日目:曇り、一時雨 2日目:雨、時々土砂降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
浄土平駐車場も無料開放中。 駐車場はとても広いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト 登山者カードポストがビジターセンターより少し進んだ所にあります。紙と鉛筆もありました。 ・小屋 酸ヶ平避難小屋:中は広くて綺麗。トイレは3つのうち2つは使用できず。使えるトイレに“男性小便用”とあったけど、見た感じ女性も使えると思います。 弥兵衛平小屋(明月荘):無人小屋。二階建て。30〜40名は泊まれそう。中にトイレが二つあります。 谷地平避難小屋:前後に渡渉点があるので悪天時は使用しない方がいいです。増水すると孤立し、逃げ場がありません。トイレは無し。 ・水場 金明水(9月22日時点で):明月荘から往復20分ほど。ほとんど出ておらず、汲めませんでした。1秒に1滴くらいの量。 ・登山道 浄土平〜一切経山:整備されており、特に迷う個所も無し。酸ヶ平は木道になっている。酸ヶ平以降は硫黄臭く、少し咳きこむ場面もあったので速めに通り過ぎた方がいいです。 一切経山〜家形山:一切経山から急な下り。ザレ場で滑りやすい。分岐から家形山への道は少し藪が深く、分かりづらかった。家形山の上は開けている。 家形山〜東大巓分岐:ここから藪が深く、整備されているとは言えない。ひたすら藪こぎが続くのでルートが分かりずらく、足元も見えづらい。分岐やピークごとに開けてはいるが、全体的に悪路。 東大巓分岐〜明月荘:一部を除いて木道が続く。木道が滑りやすいので注意。東大巓へは登山道から30秒ほどで行ける。頂上はびっくりするほど展望がない。分岐がいくつもあるが、道標があるので分かりやすい。 東大巓分岐〜谷地平:こちらも藪こぎの個所あり。迷いやすいのでマーキングを見失わないように。小さな渡渉がいくつかある。 谷地平〜姥神石像:分かりづらい個所がいくつかあるが、マーキングテープがあるのでそれを頼りに。雨天時危険。沢の様になってました。 姥神石像〜酸ヶ平:木道が続く。腐っている個所もあるので注意。 ・温泉 今回は幕川温泉・水戸屋旅館へ。入浴料500円。 |
写真
感想
月山、飯豊に続き3週連続の登山。(主人は4週連続)
正直このコースのお誘いをいただいた時、行程は長いけどアップダウンもそれほどじゃないし楽勝じゃん!というぐらいの気持ちだった。エアリアを見た感じでも危険個所もないし、一切経山まで登り切ってしまえばあとは景色のいい稜線歩きかな、と思い、下調べもせずにこの山行を楽しみにしていた。
そしてその気持ちは家形山ぐらいまで変わらず、その後からあれ、これは・・・という感じになってきた。
全く想像していなかった深い笹藪の連続。藪で足元が見えない、ルートも見えない。なんだこの道は?
笹で隠れた根っこでずっこけた時はさすがに心が折れそうになった。「こんなはずじゃなかったのに…」本当に甘かったと思い知らされた。
どうにかこうにか15時に小屋に着く。今日は小屋泊を楽しむ山行!お酒だってたくさんあるし、時間もたくさんある。下界とは違う、小屋でのんびりする時間は本当に至福の時だ。あまり明日のことは考えないようにしながらその時を楽しんだ。持って行ったトランプでやった大富豪はとても楽しかった。
そうそう、小屋に「岳人」の撮影で、取材者とモデルさんが泊まっていた!(モデルさん可愛かった!)来年の9月号に掲載されるらしい。小屋泊特集だろうか?
2日目、4時起床、5時出発。どの団体よりも早い出発となった。できるだけ早く下りたかった。
昨日通った道を戻らず、谷地平経由で戻ることにし、その判断は正解だったと思う。でも朝から降り始めた雨のせいで前日の藪こぎよりもつらい行程となってしまった。
谷地平避難小屋で昼食をとり、ホットカルピスで体が温まり、「よし、もうひと踏ん張り!登り終えちゃえば後は楽勝!」という気持ちで外に出ると濁流が見えた。私は「はは、すごい増水してるー(笑)」くらいだった。今からこれを渡るなんて思ってもいなかったから。向こう岸にマーキングを見つけた時はさすがに笑えなかった。上流、下流で渡れそうな所を探したがどこも難しそうだった。分岐まで戻って駕篭山稲荷神社経由で進もうかという話にもなったが、さっき渡ってきた渡渉点もかなり増水していて簡単に渡れそうになかった。小屋が陸の孤島と化していた。
…意を決して川を渡ることに。さすがにロープなどは持っていないので、先頭はストックを持ち、それぞれが前の人のザックにつかまって一列で渡ることになった。最初の数歩は難なく進めたが、真ん中に近づくにつれ流れの速さも水位も一気に上がった。水位は膝以上。転んだりしたらすぐに流されてしまいそうな勢いだった。一歩一歩足元を確認しながら進み、ようやく岸へ辿り着いた。本当に怖い経験をしてしまった。その後もう一度同じくらいの渡渉があった時には絶望したが、もう進むしかないので躊躇はしなかった。
登山道に入っても谷沿いの登りなので、雨水が集中して沢登り状態だった。ここが藪こぎではなかったのが唯一の救いだった。体が冷えてしまうので、休まずひたすら歩き続けたが、集中していたのか全く疲れは感じなかった。小屋で食べた昼食とホットカルピスに感謝した。
ようやく濃いガスの中に浄土平ビジターセンターが見えた時はいつも以上の安堵感があった。無事生きて帰れて本当に良かった。
正直、あの時増水した川を無理やり渡ったのは正しいことだったのか、と問われると何とも言えない。
でも今回はその前に、そういった状況に追い込まれてしまったことに問題があったと思う。事前の下調べ不足、2日目雨だと分かっていて渡渉があるルートを選んでしまったこと、渡渉前で休み過ぎたこと…
つらかったと同時に、本当に色々と考えさせられる山行となってしまった。でも今後の自分たちの計画、またはこの記録を読んで下さった誰かの山行計画に少しでも役に立てば…と思い、記録を残します。
なんか重ーい感想になってしまいましたが、もちろん感動したことも楽しかったこともたくさんあった山行でした。でもとても感想が長くなってしまったので写真の方で伝われば良いな…と思います。
でももう一度このルート行くかと聞かれたら、行きません(笑)
先日はお世話になりました
経験豊富なメンツだったので、油断してあんまり調べてませんでした
勉強にはなったけど、みなさんを危険な目に遭わせてしまって申し訳ないです
また今度もよろしくお願いします
御返事大変遅れてすみません
その節は大変お世話になりました。そしてお疲れ様でした。
最近山に甘えが出てきて、あそこまで追いつめられたのは久しぶりだったので、いい経験になりました!
また今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
コメントありがとうございました!
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