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記録ID: 2298452
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ハイキング
大峰山脈

[過去レコ] 4月17日 大峰釈迦ヶ岳は霧氷だった

2009年04月17日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.2km
登り
587m
下り
570m

コースタイム

日帰り
山行
5:10
休憩
0:00
合計
5:10
10:20
310
スタート地点
15:30
ゴール地点
2010年4月17日、現在から丁度10年前の今日の事。秋から関東への単身赴任をいい渡され、今年しかチャンスは無い!と大峰奥駈道全縦走をGWに企画した。その達成、走破を祈念するために、お釈迦様のもとへ歩いた日の記録。
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
冬期閉鎖空けの林道は、小さいながらも鋭利な落石が多く要注意
林道は冬季通行止め解除直後で、落石防止工事のため重機を乗せた大型トラックがのろのろ前を行く。トラックの後ろをのんびりドライブする、が!仏生岳が望める谷間の光景に思わず車を止めた
  
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林道は冬季通行止め解除直後で、落石防止工事のため重機を乗せた大型トラックがのろのろ前を行く。トラックの後ろをのんびりドライブする、が!仏生岳が望める谷間の光景に思わず車を止めた
  
奥駈が白いぞ、4月なのに、稜線が白いぞ!もう散りかけた葉桜の向こう、白い奥駈が青空に光っている、急ごう、きっと霧氷の花咲く稜線が待っている
  
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奥駈が白いぞ、4月なのに、稜線が白いぞ!もう散りかけた葉桜の向こう、白い奥駈が青空に光っている、急ごう、きっと霧氷の花咲く稜線が待っている
  
登山口には2台の車、トレースは少ない、きっと私が3人目だろう。1センチほどの雪に滑る感覚を楽しみながらも尾根まで一気に駆け上がった
 
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登山口には2台の車、トレースは少ない、きっと私が3人目だろう。1センチほどの雪に滑る感覚を楽しみながらも尾根まで一気に駆け上がった
 
尾根に乗っかると、早くも顔を出したコバイケイソウに雪が、そして期待通りの霧氷も
  
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尾根に乗っかると、早くも顔を出したコバイケイソウに雪が、そして期待通りの霧氷も
  
あぁ
桜が散った後の大峰で霧氷が見れるなんて
 
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あぁ
桜が散った後の大峰で霧氷が見れるなんて
 
それでも釈迦ヶ岳より南は、遠目にも霧氷は無く、新緑の始まりが伺える。大日岳の下、太古の辻を境に南奥駈と呼ばれるのが頷ける姿だ
  
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それでも釈迦ヶ岳より南は、遠目にも霧氷は無く、新緑の始まりが伺える。大日岳の下、太古の辻を境に南奥駈と呼ばれるのが頷ける姿だ
  
古田の森手前の小ピーク、二ヶ月ぶりに対面する釈迦ヶ岳は、やはりここからが最も美しい。その釈迦ヶ岳は、北方向から流れ来るガスに消えては現れ、まるで早くここまで来いと誘っている
  
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古田の森手前の小ピーク、二ヶ月ぶりに対面する釈迦ヶ岳は、やはりここからが最も美しい。その釈迦ヶ岳は、北方向から流れ来るガスに消えては現れ、まるで早くここまで来いと誘っている
  
薄い雪上のトレース、前を行く二つの足跡は古田の森ピークを踏んでいない
  
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薄い雪上のトレース、前を行く二つの足跡は古田の森ピークを踏んでいない
  
しかしガスが残念だ。でも、登山口を10時20分発、もう正午前だ、そろそろ予報通り晴れてもいいだろう
  
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しかしガスが残念だ。でも、登山口を10時20分発、もう正午前だ、そろそろ予報通り晴れてもいいだろう
  
と、思惑通りの抜けるような青空が一瞬で現れ
 
 
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と、思惑通りの抜けるような青空が一瞬で現れ
 
 
そして古田の森の霧氷を輝かせて行く
 
 
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そして古田の森の霧氷を輝かせて行く
 
 
釈迦ヶ岳の霧氷は、ここ古田の森が一番美しい、そう思っている
 
 
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釈迦ヶ岳の霧氷は、ここ古田の森が一番美しい、そう思っている
 
 
釈迦ヶ岳が大きく近くに望める小ピーク、ここでも何度カメラを向けただろうか、このポイントは、弥山が一番良く見渡せるビュースポットでもある
 
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釈迦ヶ岳が大きく近くに望める小ピーク、ここでも何度カメラを向けただろうか、このポイントは、弥山が一番良く見渡せるビュースポットでもある
 
が、しかし・・・
あぁ、やはり北はもっとガスってるか、きっと、今日は弥山は望めないんだろうな
 
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が、しかし・・・
あぁ、やはり北はもっとガスってるか、きっと、今日は弥山は望めないんだろうな
 
春の訪れを一番喜んでいそうな鹿の群れ。独りきり黙々と進む私の前を飛び跳ねては横切ってゆく
 
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春の訪れを一番喜んでいそうな鹿の群れ。独りきり黙々と進む私の前を飛び跳ねては横切ってゆく
 
嬉しいか?春だもんな、嬉しいよな、でも、こんな突然の雪には驚いたろ?
 
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嬉しいか?春だもんな、嬉しいよな、でも、こんな突然の雪には驚いたろ?
 
話しかける私を物珍しそうに振り返りながら群れは行く。一番大きな、そして立派な角をもった鹿が横切るともう奥駈だった
  
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話しかける私を物珍しそうに振り返りながら群れは行く。一番大きな、そして立派な角をもった鹿が横切るともう奥駈だった
  
そして融けて散りかけた霧氷の群れを抜けると

『 よう、お参り 』
  
 
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そして融けて散りかけた霧氷の群れを抜けると

『 よう、お参り 』
  
 
青空の下、いつもの笑顔でお釈迦さまが迎えてくれた。しばし手を合わせ、ヨメさんの、あるお願いを叶えて頂いたお礼をする
  
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青空の下、いつもの笑顔でお釈迦さまが迎えてくれた。しばし手を合わせ、ヨメさんの、あるお願いを叶えて頂いたお礼をする
  
お釈迦さまの足元は霧氷
  
  
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お釈迦さまの足元は霧氷
  
  
そして、今日は初めて私のお願い事を伝える。この笑みを見上げてると、それも叶えてくれそうな、そんな気がした
  
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そして、今日は初めて私のお願い事を伝える。この笑みを見上げてると、それも叶えてくれそうな、そんな気がした
  
タイムを確認すると2時間かかっていない。雪が消える前にピークまで歩きたい、その想いは私を急かしたようだ。
  
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タイムを確認すると2時間かかっていない。雪が消える前にピークまで歩きたい、その想いは私を急かしたようだ。
  
エビの尻尾が風の強さと陽射しに負けて、はらはらと落ちていく
  
  
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エビの尻尾が風の強さと陽射しに負けて、はらはらと落ちていく
  
  
奥駈の稜線、その西面だけが白い姿
  
  
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奥駈の稜線、その西面だけが白い姿
  
  
私の前のトレースはやはり二人、そのお一人は、偶然にも昨年末和佐又からこの釈迦ヶ岳まで単独で縦走した際、笙ノ窟でお会いしたカメラマンNさんだった。Nさんは早朝から来られたそうで、林道終点辺りは凍結していたと
  
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私の前のトレースはやはり二人、そのお一人は、偶然にも昨年末和佐又からこの釈迦ヶ岳まで単独で縦走した際、笙ノ窟でお会いしたカメラマンNさんだった。Nさんは早朝から来られたそうで、林道終点辺りは凍結していたと
  
きっと素晴らしい画像をわんさか撮られたことだろうNさんと会話のあと馬の背を下り、五百羅漢、大台ヶ原を望む。
  
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きっと素晴らしい画像をわんさか撮られたことだろうNさんと会話のあと馬の背を下り、五百羅漢、大台ヶ原を望む。
  
周りでは、ばっさばさと霧氷が融け落ちる音が響き渡っている
  
  
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周りでは、ばっさばさと霧氷が融け落ちる音が響き渡っている
  
  
いくら待っても姿を現さない弥山、それでもランチしながら待ってようか?でも北風は冷たく、逃げるように千丈平へ下ってランチタイム
  
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いくら待っても姿を現さない弥山、それでもランチしながら待ってようか?でも北風は冷たく、逃げるように千丈平へ下ってランチタイム
  
千丈平でのんびりと、近づいては離れる鹿と遊びながらランチ。さぁ今日の目的は果たした、帰ろうか。稜線の北側、七面を望みながらトレールを外してふらふら歩く、ときおり振り返る釈迦ヶ岳はもう雪が無くなっている。
  
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千丈平でのんびりと、近づいては離れる鹿と遊びながらランチ。さぁ今日の目的は果たした、帰ろうか。稜線の北側、七面を望みながらトレールを外してふらふら歩く、ときおり振り返る釈迦ヶ岳はもう雪が無くなっている。
  
古田の森も、もう霧氷は落ちていたが北面を谷底に向かって少し下ると霧氷の花が散らないよう、そこだけ北風が頑張っていた。
  
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古田の森も、もう霧氷は落ちていたが北面を谷底に向かって少し下ると霧氷の花が散らないよう、そこだけ北風が頑張っていた。
  
桜を散らせ、一日限りの氷華を咲かせた春はやて。それはまるで、行く春を惜しむ大峰の神々のいたずらのよう
  
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桜を散らせ、一日限りの氷華を咲かせた春はやて。それはまるで、行く春を惜しむ大峰の神々のいたずらのよう
  
帰路の林道から望む奥駈道の稜線、魔法のように雪は消えていた。
  
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帰路の林道から望む奥駈道の稜線、魔法のように雪は消えていた。
  
さぁ、大峰の春だ
 
歩こう、いにしえの祈りの道を歩こう
 
 
 
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さぁ、大峰の春だ
 
歩こう、いにしえの祈りの道を歩こう
 
 
 

感想

桜の散った後の大峰で霧氷の稜線を歩き、お釈迦さまへ「大峰奥駈道全縦走」その無事走破を祈念した。その二週間後、無事に4泊5日で80数キロを歩き通すことが出来たのも、この日のお釈迦さま詣でのおかげだと今も信じている。

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