行者還岳(途中撤退) / 何もかもグダグダ山行
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.1km
- 登り
- 440m
- 下り
- 434m
コースタイム
天候 | 晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にポストはなし。 道は沢沿いの道で渡渉も多く、斜面の土は大変崩れやすい脆い道。 目印わかりにくくルーファイ困難。 |
写真
感想
元々は月曜日に八経ヶ岳に行くつもりだった。
しかし日曜日にまさかの台風襲来。かなりの高確率で弥山川の増水が予想され、涙を飲んで中止のはこびとなる。
八経ヶ岳から下りてきて泊まるつもりだった洞川温泉の宿はすでに予約済みであったため、月曜日は昼すぎまで家の用事をしたりして夕方洞川温泉に向かう。鴨鍋美味しかった。
火曜日、晴れたらどこか近辺の山に登って帰ろうかと話していたのだが、前夜から降り続いた雨も上がりいい天気である。ひるねと相談の結果、行者還岳に登ることになった。
ミタライ滝から川迫川渓谷を上っていき、登山口を目指す。ところで、行者還岳という山名は、その昔役小角が熊野からこの地まで歩いてきた時、あまりの峻険さに登ることを断念して引き返したことに由来するのだそうな。でも、伝説によると役小角って空を飛べたんじゃなかったっけ?
まあ、時系列的にまだ舞空術をマスターする以前に登ろうとしたのだろう。そんなアホ話をしているうちに目的地の大川口に到着。
しかし、登山口にある看板には「登山道荒廃」の注意書きがあったり、そもそも向こう岸に渡る吊橋が怖すぎます。腐ってんちゃうのあの板!?ちょっとここから登山する勇気はなかった。
大川口から少し上った場所にある登山口。地図には地名は載っておらず、ただ「赤い吊橋」とあるが、どうみても赤というより錆びてこげ茶やぞ。
とはいえ、ここからなら安心して登れそうだ。路肩には他にも2、3台車が停めてある。9:45登山開始。
しばらくは美しい沢を眺めながらの快適な山歩き。ところどころ沢の渡渉があり、ストックで身体を支えながら渡って行く。
やがて沢の支流の一本を詰めていくことになる。両岸はけっこうな急斜面。ところどころその斜面を歩かねばならないが、足元はめちゃくちゃ滑りやすい柔らかい土。足場悪い悪い。場所によっては滑るとそのまま何メートルも滑落しそうなところもあり大変怖い。ストックも深く地面にめり込むので注意せねば先のゴムを持っていかれる。
歩きにくさに加えて難儀したのがルートの見つけにくさである。木に赤と黄色のテープで目印がついているのだが、その見つけにくいこと。何度もルートミスをしてはテープまで戻るというタイムロスをしてしまう。手持ちの地図もそれほど詳細な物ではないので、あまり頼りにならない。
そしてついには完全にルートをロストしてしまった。なんとか踏み跡を辿ってルーファイを試みたのであるが、やがてその踏み跡すら人間の物なのか獣の物なのか判別できなくなってしまった。
この時点ですでにCTを大幅にオーバーしており、なかなか撤退の決断もできなかったのであるが、「引き返す勇気」と自身に言い聞かせ、「今の我々ではこのルートの難易度に実力が追いついていない」と判断し無念の撤退を決める。こりゃ確かに役小角も引き返すってなもんです。
撤退を開始してからは、途中で姿勢を崩して腰を痛めたり、ストックの先のゴムがどこかにミッシングしてしまったりしながらも登山口まで1時間半ほどで下りてこれた。
地図を見ると、天川辻から登山口までの下山CTが実に1時間半と書かれている。ひょっとしてオレたちは稜線のもうすぐ手前まで辿りついていたのではないだろうか。
確認する術はないが、返す返すも悔しい。くっそう、近いうちに必ず登ってやるぞ行者還岳。
下山後はトンネルを通って川上村方面に抜け、入ノ波温泉で汗を洗い流していく。ぬるめの美肌の湯でひるね大絶賛。
コメント
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このコースを冬季に一度登りましたが、岩ごろごろの枯れ沢を登り詰めると右側から尾根が近づき、尾根に小ピークがあります(この小ピークが目印)
この小ピークから延々と続きます、長いトラバース斜面です。道も不明朗です。廃道寸前です。
お疲れ様でした。
岩ごろごろの枯れ沢…あの細っそい真っ直ぐな沢でしょうか。踏み跡を追ってそこまではたどり着いたんですが、あれを詰める発想はなかったです。
廃道寸前ですか。やっぱそうですよね。次は無理せずトンネル西口から登ります。
あの辺の山に行く時はkidekiさんのレコを参考にさせていただきますね。
コメありがとうございました!
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