太忠岳
- GPS
- 10:02
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 793m
- 下り
- 800m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースタイムは、着時、地名(標高)発時の順に記載。標高はGPS記録による。同一場所の標高が異なることもあるが、補正などは施してはいない。 ヤクスギランド周辺は四阿屋までは散策道として整備されていて、危険はまったく感じられない。四阿屋から登山道になるがよく踏まれた、快適な道である。岩屋は大きな岩がさしかけの屋根のように突き出ているが、雨露をしのぐことはおそらくはできないだろう。 |
感想
安房の水明荘を6時に車で出発。朝、昼2食分のお弁当をお願いした。登山口となるヤクスギランドに駐車する。トイレ、登山ポスト、協力金受けもここ。散策道をいく。
標高は1,000メートルをすこし超えているが、スギの王国。天然更新が旺盛で、スギ以外の樹種が入りこむのを躊躇っているようにさえ感じる。屋久杉とよばれる巨大スギばかりではない。「小杉」とやや軽くいわれているものでも、一本、一本が立派。「小杉」にも数えられないものは数え切れない。いや数え切れないことはない。実生苗の幼樹が密生して、平米あたりに十本ではきかない。確かにおそろしくスギが元気な国である。屋久杉といわれているものは林冠層を突きぬけた巨大高木である。熱帯雨林で突出木、巨大高木、エマージェントなどとよばれているものと同じ役割を果たしているように見える。突出部、つまり林冠層からつきぬけた部分は風当たりも強く、時には潮風を受けることもあるのだろう。立ち枯れているのが目立つ。しかし、スギは決してあきらめないらしく、次々に突出木を目指して伸びだしている。熱帯雨林には突出木を絞め殺すイチヂクの仲間がいる。屋久島ではヤマグルマがイチヂクに代わって、スギの締め殺し屋になっているようだ。
屋久島では屋久杉に単木的に名前をつけて、保護しようとしているように見える。標高1,100メートルにある四阿屋付近の大杉は確かに縄文杉に匹敵する。縄文杉の枝が落ちたから、もう寿命がつきかけているのではないか。後継者を考える必要があるのではないかなどと議論しながら、太忠岳への登路沿いにもそれはあると確信することができるのだった。
1,200メートル付近の天文の森にも、大杉が堂々として、至極当然のようにたっているのを見ることができる。天文の森を過ぎると沢の傍を行く。いい水を汲むことができる。約1時間で大岩屋。さらに行くこと約1時間で天柱石。残念ながら東に湧き上がる雲にさえぎられて、眺望はまったくない。ゆっくり昼を摂って、帰り道に太忠岳山頂をふむことにした。石塚山道を確認して下山。四阿屋で右に行き、散策路を一巡することにして、ヤクスギランドへ下りたった。
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