懸垂下降登り返し技術 自宅練習
kudan
| 過去天気図（気象庁） | 2020年05月の天気図 |
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写真
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装備
| 個人装備 |
安環カラビナ×5
カラビナ×1
テープスリング120cm×1
テープスリング60cm×1
ロープスリング60cm×2
ATC×1
PAS×1
ロープ20m×1
ルームシューズ×1
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感想
あまりに暇なので懸垂下降の登り返し練習をGW中に行った。
忘れないために備忘録も兼ねて懸垂下降開始から登り返しからの懸垂下降再開を記載する。
こっそり家の近くの崖で試してみたが問題なくできた。
参考にしたのは下記
バックアップなし↓
https://agec.me/ropework/2621
バックアップあり↓（本項はほぼこのやり方にのっとっている）
https://ameblo.jp/kaoru-gurumaki/entry-12415748099.html
各結び方はロープレスキュー技術より参照した。
手順
---懸垂下降準備---
��-1 セルフをとる
��-2 ATCをセット（PASの2個目にATCをセット(個人的に))
��-3 バックアップをセット（クレイムハイスト）
基本はATCの下にバックアップをセットする。（登り返し前提の場合はATCの上にバックアップをセットする場合もあるが、バックアップに全荷重がかかると宙づり（登り返しと同じことをすれば解除できるが）になるため一般的には推奨されないようだ。）
一番信頼がもてるフリクションヒッチがよい。個人的にはクレイムハイスト。
��-3 バックアップをセット（ビレイループに付けるのではなくタイインループとウエストベルトにカラビナをセット）
ビレイループよりもタイインループとウエストベルトの方が耐荷重が強いためこちらが推奨される。別にビレイループにつけるのが駄目な訳ではない。
��-1 セルフ用カラビナをロープにつけて下降開始
セルフ用カラビナをギアラックにかけるのはNG、宙づり時にATC→PAS→ギアラックを通じてギアラックに荷重がかかるため
---懸垂下降開始---
��-2 フリクションヒッチを下に下げて下降（バックアップを付けているため両手をフリーにできる）
--登り返し準備---
��-1 登り返し開始 仮固定（膝の位置からロープを引っ張る）
最初に仮固定を行い、上り返し準備が整った最後に解除する。荷重を移行させる都合上膝ぐらいかロープを引っ張って仮固定した方がよい。
��-1 仮固定作業 ミュールノット
仮固定の際にはミュールノットを行う。インライン・フィギュア・エイト・ノットだけではダメな理由は落下してインライン・フィギュア・エイト・ノットが締め上げられた場合解除困難になるからと予測される。
ミュールノットの結び方は下記↓
https://ameblo.jp/kaoru-gurumaki/entry-12413917398.html
��-1 仮固定作業 ミュールノットからのインライン・フィギュア・エイト・ノット
ミュールノット
ミュールノットだけでは強度が弱いので、出来上がったループを使って、インライン・フィギュア・エイト・ノットを作成する。
※��-1 仮固定作業 足に巻き付ける（片手しか使えない場合はこちら）
片手の場合はこちらを用いる。ただ足が締め上げられて痛いのと重心バランスが悪いので、バックアップをとっている場合には、ミュールノットで仮固定した方がよいと思う。
��-2 あぶみ用にテープスリングをフリクションヒッチ（クレイムハイスト）を巻く
足で立ち上がるようにするために、テープスリングをフリクションヒッチで巻く。こちらはロープスリングと違い、過度の荷重がかからないため、クレイムハイストでよい。
��-3 荷重を支えるためのロープスリングをフリクションヒッチ（ブリッジプルージック）を巻く
荷重を支えて登り返しを行うために、ロープスリングでフリクションヒッチを巻き付ける。この場合、荷重と逆に巻き付け結びを上にあげる必要性があるためクレイムハイストでは締め付けがきつ過ぎて上にあげられなくなる可能性が高いため、ブリッジプルージックを用いる。
ブリッジプルージックは締め付けが弱いとロープがキンクする可能性があるため、最初の一巻きを行った時点できちんと結び目を整える必要がある。
��-4 ロープスリング、テープスリングを両方とも締め上げる。
��-5 ロープスリングをテープスリング(60cm)でガースヒッチで連結(タイインループとウエストベルトにカラビナをセット)
��-5 テープスリング(60cm)とハーネスにつけたカラビナを連結(タイインループとウエストベルトにカラビナをセット)
こちらもビレイループにカラビナでもよいが、安全性を重視するとタイインループとウエストベルトにカラビナをセットをする。テープスリング60cmは片側はガースヒッチでロープスリングと接続してカラビナと連結する。ロープスリングとPASを連結するとPASに荷重がかかり、ATC解除が非常にしにくくなるのでNG。
��-6 めいいっぱいロープスリングを上まで上げて荷重を掛ける
��-7 ATCが緩むまで懸垂下降を行った後、ATCを解除及び、バックアップも解除する
��-8 セルフをとっていたカラビナをビレイループに移して、仮固定を解除する
---登り返し開始---
��-1 登り返し作業開始（結び目は掴まない、左手で掴む場所はテープスリングとロープスリングの結び目の間）
��-2 あぶみを使ってロープに立ちこむ
��-3 ロープスリングの下を持って上に押し上げる
��-4 足を外して、あぶみ用のテープスリングの下を持って上に押し上げる
��-5 指定箇所まで登り返しを繰り返す。
---懸垂下降再開準備---
��-1 上まで行ったら再度懸垂下降再開
��-1 まず仮固定を実施（ミュールノットからのインラインフィギュアエイトノット）
��-2 最初の懸垂下降手順と同じようにATCとバックアップをセットする
��-3 あぶみ用テープスリングをATCに近い位置まで下げる
��-4 あぶみを再度使用して、立ちこんだ後、テープスリングを下まで下げる
��-5 たるんだ状態になったロープスリングを延長したテープスリング(60cm)と共に回収する
��-6 あぶみ用テープスリングも回収
��-7 仮固定解除
��-8 再度懸垂下降開始
kuriアドベンチャーに詳細な講習動画がyoutubeに上がっているが、登り返しをしやすくするためか、色々なデバイスを扱っているため少々煩雑な手順に感じた。
バックアップ付きの登り返し手順の仕方が乗っているサイトや書籍が中々見つからず、色々試行錯誤しながら試せたのは結構面白かった。結果的には上記にあげたサイトが一番参考になったが。
途中でミスすると結び目がカラビナに食い込んだりなど完全に宙づり状態になるため、自宅で練習する際にも自己脱出できる用意は必要である。側に椅子とかあるとよい。
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