毘沙門岳(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 470m
- 下り
- 479m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とくに危険個所はありません。 |
写真
感想
登山道がついたのは平成8年で、それまでは積雪期しか登れず訪れる人も少なかったが、山名からすると由緒ある山のようである。毘沙門天は仏法の最強の守護神で、四天王の一人として北方を守る神である。七福神の一人でもあるが、穏やかな文系の顔が並ぶ中で唯一人、体育会系の顔立ちをしている。毘沙門天が日本に最初に現れた所が信貴山で、聖徳太子が寅の年、寅の月、寅の日に感受されたとのことである。長女と次女が生まれ、次ぎは男の子が欲しいと思っていた時、妻が信貴山の三寅参りをすると男の子が出来るという話しを聞いて来た。信仰心は全く無いが、妻に従って寅を三つ集め、何度か信貴山に出向いた。父が寅年であるので同行してもらった事もあるし、トラのぬいぐるみを持参した事もある。霊験あらたか、長男と次男が生まれてお礼参りにも行き、宿坊にも泊まった。かくもお世話になった毘沙門天さんの名前をつけられた山が岐阜にあることを知り、平成15年9月23日一人で登る事にした。
朝5時に家を出て、東海北陸道を白鳥でおり、国道156号線を経て石徹白への道に入る。桧峠を左に折れ、白鳥高原ゴルフ場のクラブハウス前の駐車場に車をとめた。山登りの仕度を整えていると、ゴルフ場の職員がやってきて「ここはゴルフ場の駐車場であるから駄目だ」と云う。仕方が無いのでゴルフ場の横の細い道に入って行くと、そこはカート道でコースの中にどんどん入って行く。これはいかんと引き返すと、ゴルフ場の職員が慌てて車で追い掛けてくるのに出会った。細いカート道なのですれ違う事も出来ず、相手はバックのまま駐車場まで戻った。駐車場を出ると一段下がった所に、雪上車がとめられている広いスペースがあり、ここなら大丈夫だろうと勝手に決めてそこに車を置いた。すぐ横に「毘沙門岳登山口700mの標識が立てられており、それに従って歩くと5分程で登山口がみつかった。7時5分、「毘沙門岳登山口、山頂迄120分」の標識の立つ登山口に入る。杉林の中の、未だ踏み固められていない急坂をジグザグに登るのだが、日の光りは届かず、道は細くてジメジメして滑りやすく、杉の根元はひん曲がっており、薄気味悪い空気が漂う。10分程登るとジグザグ登りは終わり、道幅は広くなって歩きやすくなる。さらに10分程登ると杉林は終わり、尾根道に出る。展望が開け、気分も明るくなる。正面に毘沙門岳が現れ、それに向かって右手から尾根がぐるっと回って続いているのが見える。ゴルフ場は冬にはスキー場になるのだろう。右手に曲がり進むとリフトの降り場があり、それを回り込むと広い尾根道となる。丈の高い笹が茂り、眺望が遮られた尾根道を歩くと「毘沙門岳、60分」の標識が立っている。行程の半分迄来た事になるが、登山口からまだ40分弱である事に気を良くし休憩無しで先に進む。ナナカマドが赤い実を一杯つけているが、葉は緑色で紅葉には少々早い。目指す毘沙門岳は目の前にあり、少しずつ近づいて来て、もう一登りすれば良いんだなと思っていると急な長い下りとなる。これを登り返すと360度の眺望が開け、こんもりとした毘沙門岳に向けて福井県との県境の尾根道を気分良く歩く。少し下ると「毘沙門岳、30分」の標識があるが、見上げれば10分程で登れそうである。湿った急坂を滑らないように気を付けながら、わたしとしては速めの速度で登る。目標は定まっているので気分的には楽であるが、10分どころか20分経っても頂上は現れず、登る速度も緩くなりかけた頃に山頂に到着。8時25分で、所要時間は1時間20分であった。頂上はまばらな木に囲まれているが、360度の眺望が得られる。白山とそれに向かって別山、三の峰、二の峰、一の峰、銚子ガ峰が続き、反対側には穂高連峰、乗鞍、御岳が、そして遥か遠くに中央アルプスまでもが望まれる。西の方角に連なる峰々は荒島岳や能合白山だろう。ひとしきり山の景色を堪能して、8時35分、頂上を発ち下りにかかる。左前方に白山を、右手に北アルプスを眺めながらの気分の良い下りであるが、大日ケ岳の梺に切り開かれたウィングヒルズスキー場のゲレンデが目に飛び込み興をそらされる。急坂を慎重に下り、山中で誰にも会う事はなく、9時35分に登山口に下り立った。立派な名前の山であるが、総所用時間2時間半という手軽さで、昼前には帰宅し、ひと風呂浴びて昼寝していた。
頂上に毘沙門さんが居たわけでもなく、山の中で毘沙門さんを感じるものは何もなく、何故この名前が付けられたのか疑問である。
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