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Yamareco

記録ID: 2348299
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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

男鬼周辺の峰々 懐かしき鈴鹿の山と谷

2002年05月03日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.5km
登り
586m
下り
583m

コースタイム

日帰り
山行
4:50
休憩
0:00
合計
4:50
8:00
60
男鬼集落
9:00
0:00
50
9:50
0:00
25
10:15
0:00
45
11:00
0:00
60
男鬼峠
12:00
0:00
50
12:50
男鬼集落
天候 曇りのち晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
●2002年当時 特に問題なし
●その後の道路状況については彦根市などに問い合わせのこと
その他周辺情報 参考図書:
●西尾寿一著 ナカニシヤ出版「鈴鹿の山と谷1」
●西内正弘著 中日新聞社「鈴鹿の山のハイキング21世紀の山歩き」
●宇野柏葉著 サンライズ印刷「近江野ざらし行・湖東編」
<鳥居本より・中央が男鬼(おうり・おおり)峠・右が比婆(ひば)之山・イワス・イブキ>ほぼ標高600m台の彦根の東にある里山であり、同時に霊仙山のカルスト台地西地域。
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<鳥居本より・中央が男鬼(おうり・おおり)峠・右が比婆(ひば)之山・イワス・イブキ>ほぼ標高600m台の彦根の東にある里山であり、同時に霊仙山のカルスト台地西地域。
<・右端が男鬼峠・左端から八葉山・向山・男鬼山>「武奈・明幸・男鬼・入谷(にゅうだん)」村落は榑ヶ畑や落合に近い、さらに男鬼峠西の鳥居本に近い東に「仏生寺・荘厳寺・善谷」など村々がある。
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<・右端が男鬼峠・左端から八葉山・向山・男鬼山>「武奈・明幸・男鬼・入谷(にゅうだん)」村落は榑ヶ畑や落合に近い、さらに男鬼峠西の鳥居本に近い東に「仏生寺・荘厳寺・善谷」など村々がある。
<男鬼峠より彦根・琵琶湖>仏生寺を通り道路を上がると「男鬼峠」へ着く。琵琶湖や中山道の鳥居本宿場や北国街道出発点上の摺針峠方面が見える。
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<男鬼峠より彦根・琵琶湖>仏生寺を通り道路を上がると「男鬼峠」へ着く。琵琶湖や中山道の鳥居本宿場や北国街道出発点上の摺針峠方面が見える。
<男鬼峠>ここは西の男鬼峠で南の比婆之山P669と北の男鬼山P683に挟まれた谷を東に下ると男鬼集落に入る。もう1つの東の男鬼峠もあり、こちらは男鬼集落から高取山P649を南に抜け入谷・落合に抜ける尾根峠。
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<男鬼峠>ここは西の男鬼峠で南の比婆之山P669と北の男鬼山P683に挟まれた谷を東に下ると男鬼集落に入る。もう1つの東の男鬼峠もあり、こちらは男鬼集落から高取山P649を南に抜け入谷・落合に抜ける尾根峠。
<男鬼峠・南に比婆之山とイワスの丸い2つの山並み>この地域を昔は「男鬼畑」と呼んだ。村々は細い山道や峠で繋がり、二次林の中で山間農業や炭焼や林業を行い、薪・柴・炭などを鳥居本へ日常的に運搬。
<男鬼峠・南に比婆之山とイワスの丸い2つの山並み>この地域を昔は「男鬼畑」と呼んだ。村々は細い山道や峠で繋がり、二次林の中で山間農業や炭焼や林業を行い、薪・柴・炭などを鳥居本へ日常的に運搬。
<彦根・荒神山と彦根市街・佐和山>運搬の帰りに日用品や雑貨を買い家路についた。「ひえ・あわ・そば・ごぼう」が主な農産品。小さな村と村も相互に交易し合い、寺院も多く建立され仏教信心も厚かった。
<彦根・荒神山と彦根市街・佐和山>運搬の帰りに日用品や雑貨を買い家路についた。「ひえ・あわ・そば・ごぼう」が主な農産品。小さな村と村も相互に交易し合い、寺院も多く建立され仏教信心も厚かった。
<男鬼集落>霊山寺には七箇別院(・落合ー観音寺・河内ー安養寺・大杉ー大杉寺・仏生寺ー仏生寺・荘厳寺ー荘厳寺・男鬼ー男鬼寺・丹生ー松尾寺)この中で仏生寺・荘厳寺・男鬼寺がこの地域にある。
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<男鬼集落>霊山寺には七箇別院(・落合ー観音寺・河内ー安養寺・大杉ー大杉寺・仏生寺ー仏生寺・荘厳寺ー荘厳寺・男鬼ー男鬼寺・丹生ー松尾寺)この中で仏生寺・荘厳寺・男鬼寺がこの地域にある。
<彦根市自然の家>中世には男鬼山城(高取山城・男鬼入谷城)あり。比婆神社から東に1kmの高取山山頂?石垣・土塁・堀切・郭が残る。河原豊後守築城。京極高広の南下道は霊仙地域を越え芹川から平野部に出た?
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<彦根市自然の家>中世には男鬼山城(高取山城・男鬼入谷城)あり。比婆神社から東に1kmの高取山山頂?石垣・土塁・堀切・郭が残る。河原豊後守築城。京極高広の南下道は霊仙地域を越え芹川から平野部に出た?
<男鬼集落>佐々木氏から分派の京極高広は山間部で勢力維持。六角氏や浅井氏との戦闘で居城を追われた後、立て籠もり再起を図る拠点としてわざと山間僻地に男鬼城を構築したのか?
<男鬼集落>佐々木氏から分派の京極高広は山間部で勢力維持。六角氏や浅井氏との戦闘で居城を追われた後、立て籠もり再起を図る拠点としてわざと山間僻地に男鬼城を構築したのか?
<男鬼集落>古代まで歴史は遡る?説も。霊山寺の男鬼寺建築と前後して村の形ができた?標高420m台地上。江戸期人口140、石高32。石高は彦根藩最低。誓玄寺は男鬼寺の寺跡に建立?日枝神社や比婆神社あり。
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<男鬼集落>古代まで歴史は遡る?説も。霊山寺の男鬼寺建築と前後して村の形ができた?標高420m台地上。江戸期人口140、石高32。石高は彦根藩最低。誓玄寺は男鬼寺の寺跡に建立?日枝神社や比婆神社あり。
<男鬼集落>男鬼は榑ヶ畑・武奈など繋がり、霊仙村(落合・入谷・今畑)とも交流、祭礼時には呼び合いをしていた。入谷の「にゅう」は丹生に関係し水銀鉱山があったという説も?
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<男鬼集落>男鬼は榑ヶ畑・武奈など繋がり、霊仙村(落合・入谷・今畑)とも交流、祭礼時には呼び合いをしていた。入谷の「にゅう」は丹生に関係し水銀鉱山があったという説も?
男鬼周辺の村は交易はほとんど鳥居本方面と峠越えで行った。久徳・来栖から河内の芹川沿いの道路ができる迄は、山女原・河内・桃原などとはあまり交流はなかったよう。
男鬼周辺の村は交易はほとんど鳥居本方面と峠越えで行った。久徳・来栖から河内の芹川沿いの道路ができる迄は、山女原・河内・桃原などとはあまり交流はなかったよう。
「男鬼楽座」の活動。男鬼町を中心とした山間集落の可能性を探り、文化的景観の保存と活用を目的とした団体。2007年から茅葺き屋根の補修・葺き替え活動?今はどうなったのか?
「男鬼楽座」の活動。男鬼町を中心とした山間集落の可能性を探り、文化的景観の保存と活用を目的とした団体。2007年から茅葺き屋根の補修・葺き替え活動?今はどうなったのか?
<比婆神社大鳥居北の3基の巨大石碑>「比婆神社開山先覚者慰霊碑」「向宮霊神」「竜己霊神」
<比婆神社大鳥居北の3基の巨大石碑>「比婆神社開山先覚者慰霊碑」「向宮霊神」「竜己霊神」
<男鬼外れにある比婆神社大鳥居>伊邪那美大神。多くの神を伊邪那岐と生み、最後に火の神さまを生むと伊邪那美命は大火傷を負って亡くなる。
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<男鬼外れにある比婆神社大鳥居>伊邪那美大神。多くの神を伊邪那岐と生み、最後に火の神さまを生むと伊邪那美命は大火傷を負って亡くなる。
<比婆神社概要説明>それに続くすさまじい神話は「死を契機に生の意味を問い直す」物語。古代より人は生と死の問題を見つめてきた。
<比婆神社概要説明>それに続くすさまじい神話は「死を契機に生の意味を問い直す」物語。古代より人は生と死の問題を見つめてきた。
「比婆大神 右へ八丁」石標。島根や広島にも比婆神社ある?戦時中は「近江高天原神話」伝説で軍国主義と結びついていた?「湖東=出雲」説の補強?
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「比婆大神 右へ八丁」石標。島根や広島にも比婆神社ある?戦時中は「近江高天原神話」伝説で軍国主義と結びついていた?「湖東=出雲」説の補強?
西の比婆神社へ向かう
西の比婆神社へ向かう
振り向くと霊仙山がそこにあった。谷通しでミクネ・落合・柾板峠方面。
振り向くと霊仙山がそこにあった。谷通しでミクネ・落合・柾板峠方面。
チゴユリ・稚児百合
チゴユリ・稚児百合
<比婆神社鳥居>吾郷清彦著「古代近江王朝の全貌」より抜粋「古昔より比婆山と称し、山頂に岩窟あり。比婆神社を造営するも、創立年は不詳。」
<比婆神社鳥居>吾郷清彦著「古代近江王朝の全貌」より抜粋「古昔より比婆山と称し、山頂に岩窟あり。比婆神社を造営するも、創立年は不詳。」
<階段を上る>続く「古来霊験あらたかにして、世に山神さんと称し、近郷をはじめ湖東、湖北、関ヶ原、さては全国津々浦々より参詣する者多し。かくも尊き古社であり宝暦(1751)以前の建立と伝ふ神殿あり」
<階段を上る>続く「古来霊験あらたかにして、世に山神さんと称し、近郷をはじめ湖東、湖北、関ヶ原、さては全国津々浦々より参詣する者多し。かくも尊き古社であり宝暦(1751)以前の建立と伝ふ神殿あり」
<比婆神社社殿>奥まった所の岩盤にやや小さめの社殿が張り付く。前に石灰岩凹地。火を使った神事?異様な神聖さを感じた。
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<比婆神社社殿>奥まった所の岩盤にやや小さめの社殿が張り付く。前に石灰岩凹地。火を使った神事?異様な神聖さを感じた。
神社側から境内
あちこちにカレンフェルトが乱立。
あちこちにカレンフェルトが乱立。
神社からさらに上がって行くと・・
神社からさらに上がって行くと・・
<比婆之山>P669(670)m。展望もなにもない樹林の中の場所。ここから高取山に東に尾根が続き、高取山山頂には男鬼城跡がある。途中峠から南の甲津倉集落へ下りられる。
<比婆之山>P669(670)m。展望もなにもない樹林の中の場所。ここから高取山に東に尾根が続き、高取山山頂には男鬼城跡がある。途中峠から南の甲津倉集落へ下りられる。
樹林中より鍋尻山
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樹林中より鍋尻山
樹林中より御池と芹川南の桃原・向倉集落上で右上が高室山
樹林中より御池と芹川南の桃原・向倉集落上で右上が高室山
<ホタルカズラ(蛍葛)>草むらで花が点々と咲く様がホタルの光に似ているところから。
<ホタルカズラ(蛍葛)>草むらで花が点々と咲く様がホタルの光に似ているところから。
イワスに向かう
<鉄塔より>後から登る男鬼山(右の峰)。 
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<鉄塔より>後から登る男鬼山(右の峰)。 
堰堤上を歩く
崖地上・イワスに出る。彦根方面の大展望。鉱山採掘跡上部崖上。
崖地上・イワスに出る。彦根方面の大展望。鉱山採掘跡上部崖上。
イワス(岩巣)山頂P643標識。
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イワス(岩巣)山頂P643標識。
南を見て杉坂・清竜山・正楽寺・八ツ尾山方面
南を見て杉坂・清竜山・正楽寺・八ツ尾山方面
採掘現場跡パノラマ
採掘現場跡パノラマ
<東を見て>右近くは甲津倉上の尾根。中央奥は鍋尻山・横根。右奥が御池。
<東を見て>右近くは甲津倉上の尾根。中央奥は鍋尻山・横根。右奥が御池。
南東方向。パノラマ
南東方向。パノラマ
鉱山廃屋と琵琶湖。左の尾根はイブキ(P550かP570)
鉱山廃屋と琵琶湖。左の尾根はイブキ(P550かP570)
立ち入り禁止警告板
立ち入り禁止警告板
彦根・佐和山方向
彦根・佐和山方向
北西方向パノラマ。右上がイワス山頂。
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北西方向パノラマ。右上がイワス山頂。
鉱山関係廃屋。イワスから西に猫峠を越えるとすぐに「イブキP570」下には後谷集落。西に向かうと水谷峠で笹尾や水谷集落で芹川沿いの来栖に出る。
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鉱山関係廃屋。イワスから西に猫峠を越えるとすぐに「イブキP570」下には後谷集落。西に向かうと水谷峠で笹尾や水谷集落で芹川沿いの来栖に出る。
地道の旧道を男鬼峠へ向かう
地道の旧道を男鬼峠へ向かう
林業用モノレール
林業用モノレール
滝谷武奈線
林道と市道?
途中にある石仏
朝通過した男鬼峠へ戻った
朝通過した男鬼峠へ戻った
イチリンソウが
山菜採取禁止看板
山菜採取禁止看板
林道新道を上がる。
林道新道を上がる。
食べられる?
男鬼山の西ピークに続く鉄塔巡視路を上がる。
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男鬼山の西ピークに続く鉄塔巡視路を上がる。
鉄塔への途中から霊仙山の大展望
鉄塔への途中から霊仙山の大展望
パノラマ・霊仙山
パノラマ・霊仙山
大鉄塔下にて
鞍部を通り東のピークへ
鞍部を通り東のピークへ
<男鬼山P683ピーク>あっけなく植林地に発見。ここから北へ向かうと向山P659で柳峠を越え八葉山・地蔵峠で松尾寺山に繋がる。
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<男鬼山P683ピーク>あっけなく植林地に発見。ここから北へ向かうと向山P659で柳峠を越え八葉山・地蔵峠で松尾寺山に繋がる。
もう一度鞍部へ戻り、林道へ下りる
もう一度鞍部へ戻り、林道へ下りる
下りて行くと林道
下りて行くと林道
多賀・大岡付近よりイワス方向を見る。鉱山跡がよく見える
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多賀・大岡付近よりイワス方向を見る。鉱山跡がよく見える
犬上川(北谷川沿)より杉坂・陣尾山(ヒヨノ)と佐目集落上の丸山。今年のNHK「麒麟が来る」で活躍の明智光秀。番組の設定とは異なるが六角高頼を頼り佐目に住んだという説があり、十兵衛屋敷跡に脚光が・・。
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犬上川(北谷川沿)より杉坂・陣尾山(ヒヨノ)と佐目集落上の丸山。今年のNHK「麒麟が来る」で活躍の明智光秀。番組の設定とは異なるが六角高頼を頼り佐目に住んだという説があり、十兵衛屋敷跡に脚光が・・。

感想

まだ時間も早かったので、イワスからイブキは往復できたはず。また、今は男鬼山から武奈に向かう踏み跡があるようだから、そちらを通り男鬼集落に戻ることもできるか。或いは、落合や入谷集落スタートで高取山(男鬼山城跡)の尾根を通り比婆之山に繋げて周回もできそうだ。西尾氏推薦の霊仙山西山麓のカルスト山間集落や峰巡り。植林ではなく、炭焼き人や杣人の活躍した二次林を味わいたいのだが・・。

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