赤城山塊 船ヶ鼻(楢水から牛石の周回)
- GPS
- 04:39
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 775m
- 下り
- 755m
コースタイム
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 4:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ 駐車場 結婚の森の入り口手前駐車場 群馬県昭和村糸井5468−156 ・ 登山口までの道路状況 昭和村の赤城山船ヶ鼻登山道のご案内 https://www.vill.showa.gunma.jp/kurashi/kankou/kankou/shisetsu/2017-0322-1523-28.html ・ トイレ 結婚の森の入り口手前駐車場にトイレあり(12月〜4月中旬頃まで閉鎖) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 山と高原地図 記載エリア : 赤城山 ・・・ ルート記載なし 標準コースタイム : 約5時間くらい 標高 : 赤城山船ヶ鼻(1466.0m) 標高差 : 結婚の森より(約600.0〜700.0m) 登山道概要 全長・・・9.8kmで楢水コース(4.0km)と牛石コース(5.8km)の2つのコースを用意。 標高・・・1,466m。登山口の結婚の森との標高差は600〜700m程度。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
カメラ
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感想
(7)
※ この山を登るに至る経緯(1)〜(6)については、山行とは無関係な恨み節みたいな内容のため、文章下部に記載しています(不快な人もいると思うので読み飛ばしてください)。
群馬県では、県独自のガイドラインに沿って5月30日から群馬県内全域を「警戒度2」とし、経済活動の制限を一段階緩和となりました。
https://www.pref.gunma.jp/07/z87g_00028.html
これにより、05/25解除の5都道県への不要不急の往来は不可ですが、特別警戒都道県以外の県外への移動は可能となります。
いつもこの時期なら新潟にヒメサユリを見に山に登っている時期なので、いきたい気持ちはヤマヤマなのですが、ここは我慢。
だって、緩和したからっていきなりっていうのは、来られる方としては、警戒するのが普通でしょうし。
(8)
結婚の森手前のゲートは常時閉まっていて、コロナのための登山自粛を呼びかける張り紙もあります。
事前に役場に確認した処、あくまで自粛ですからダメって訳ではないですよ、みたいな感じの対応でした。
ただし、県内ナンバーなら問題ないんですが、あくまで県外からの場合はご遠慮しているらしいです。
駐車場には綺麗なトイレもあり、登山届を出す処には、地図もあります。
今回は、楢水コース(4.0km)から牛石コース(5.8km)へと周回ルートをとります。
途中には、標識もたくさんあり、お手製のようなモノもありますが、これは信用していいみたいです。
実は、1回これを見落として工事車両が通るためのモノと思われる方向に歩いて行きました。
ログの最初の方で、地図に記載のない方面へと歩いた軌跡が、軽い道迷いです。
引き返してみると、ちょうど工事車両で隠れていた処に標識があったらしい。
引き返して確認した時は車両は移動していたので、たまたまタイミングが悪かったみたいですね。
いい勉強をさせて貰いました。
(9)
最初のポイントは、幸福の鐘。
楢水コースを1.7kmほど歩いたところに「幸福の鐘」があり、ここからは作業道から本格的な山道に入って行きます。
熊などの野生動物に遭遇しないためにも鐘を鳴らしてから頂上を目指してくださいとのこと。
HPでは、登山道内には幸福の鐘のほかに、2つの鐘が設置してありますとありますが、鐘はけっこうたくさんありました。
グイグイ標高を上げていくと、大楢の木が現れます。
推定樹齢100年以上のこの楢の木なんだそうです。
ここで、人物を入れた写真が撮りたい。
6月上旬ごろには「レンゲツツジ」が見頃のつつじ平まで来ると大きな鉄塔も見えてきます。
そこから少しで山頂に到着。
このまま大沼(おの)へと抜けるルートもあるみたいなので、いつかは歩いてみたい。
下山は先ほど見えていた鉄塔の脇を通り、牛石コースへ。
コースの上半分は林道で、舗装されている処もあるので、もし大沼(おの)へと抜けるのなら、楢水コースの方をチョイスしたい。
最後に赤テープで通行止めになっている処があり、ここも軽い道迷い状態になりました。
恐らく、下から車両で上がってくる人に対して、途中道路が陥没していて通行できないと知らせるためのテープみたいです。
(10)
途中会った人は、山頂で2人と駐車場で1人のみでした。
ルートも危険箇所もなく、幅も広いのでソーシャルディスタンスを取ることも可能だと思います。
自分が駐車場を出る時に入ってくる車もいて「こんな時間から登り始めるかの?」と思ってちょっとビックリしました。
あれですかね、時差出勤みたいなモノか?
フェンスが下山時全開になってたけど、HPでも「フェンスは、野生動物がまちに降りてこられないように設置してあるものなので、閉まっていても開けて通っていただいて構いません。フェンスは閉めなおしてください」と記載してあるので、ちゃんと閉めましょう。
あと、ヤマレコだと船ヶ鼻山と山をつけて記載しているけど、その必要はあるのか?と思った。
以下、この山に至る経緯となります。
(1) ・・・ 報道のこと
ネットニュースのトップ(全国区)で、山菜採りに起因する遭難が山形県内で相次いでいることが取り上げられていた。
過去5年間では、山岳遭難の3割超が春から初夏にかけて発生とのこと。
※ スノボでyukiyamaアプリを利用してるんだけど、これって登山にも応用できないのかな?山菜採りの老人なんかに持たせればいいのに。
「新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が続く中、散歩代わりに山へ入る人もいる」などと言う表現は、如何にも「コロナで自粛している人もいるのに・・・」と言う自粛警察じみた印象を受ける。
山菜採りの事故なんて、毎年各地で発生していることなのに ・・・ 。
山形県では、05月10日まで登山自粛のお願いを出しているから、その期間に起こった事故として注意喚起を行うのは当然。
だが、それが如何にも全国区で山に入ることが禁止であるが如く、公共のニュースとして取り扱うのはどうなん?
※ 個人的にも山形県の「05月10日まで登山自粛」と言う具体的な期間を定めたお願いにば共感できるし、その後の解除に伴う気の緩みでの特定警戒都道府県からの歳出者の増加を懸念し、GWから先週は自宅待機していました。
※ 里山の定義なんかもネットで検索すると標高300m以下の山などと言う表記があったりするが、それって海抜ゼロメートルの近くに住んでる感覚だと思う。もっと高い処に住んでる人もいますから。
山形の人からすれば首都圏から持ち込まなければ地方の方ではコロナなんて蔓延しない訳なのにって感じなんじゃないだろうか?
山形県の人口は、仙台市の人口よりも少ないんだから、意図的に人が集まらなければ三密もそんなに発生しない訳だし(こういうことを言うと「そう言うお前こそ田舎だってディスってる」と変に歪曲して捉える人もいるだろうが)。
ちなみに、山形県でコロナ最初の感染は、合宿免許で来県の神奈川県在住の20歳代の女性です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57446490R30C20A3000000/
もちろん自粛そのものを否定する訳ではありません。
特定警戒区域に於いては、非常に重要なことだと思うし、また特定警戒区域から他県への移動は控えて欲しい。
今後も不透明な情報やデマなど多くの情報がテレビやネットから流されることに変わりはないと思うので、受け取る側が充分に精査する必要があるんでしょうね。
(2) ・・・ 登山についての地方自治体の発表
登山の規制については、地方自治体毎に対応が違う。
YAMA HACKで、それらを纏めている記事があったのでリンク先を貼ります。
新型コロナウイルスが広がるいま、「山麓の町」から登山者のみなさんへ(YAMA HACK)
https://yamahack.com/4152
自分が住んでいる群馬県では、尾瀬への入山自粛のお願いが出ています。
※ 個人的な解釈ですが、群馬県は海がないので豪華客船も来ない、空港もないので海外渡航者も直接入ってこない、マイカーは1人1台は普及しているので公共交通機関を利用する機会も少ないので、他県から持ち込まない限り、感染者はでないんじゃないだろうか。
高速道路は、GW期間中のみ割引適用なし(その後5月末までに延長)だったけど、今回のような場合は早々に物流関係のトラック以外の利用を禁止すべきだと思う。
地元のスキー場でも、緊急事態宣言がでた後も、特定警戒都道府県から来る人たちが多くいた。
このため、まだまだ営業できる状態であったにも関わらず、クローズしたゲレンデも多い。
検察官の定年を延長する検察庁法改正案なんかより、緊急事態宣言下での高速道路の利用について法改正するべきだと思う。
緊急事態宣言下での特定警戒区域から他県への高速道路を利用した移動なんかは、免許取消くらいの重い処置を取ってもおかしくないんではないだろうか?
↓ わざわざ都内からただでさえ危険な妙義山に登ろうとかする馬鹿もいることだし。
13日午後0時半頃、群馬県富岡市の妙義山(標高1104メートル)の登山道で、東京都世田谷区の衆議院事務局の男性職員(59)が滑落した。
男性は約3時間後、登山道から約10メートル下の岩場でうずくまっているところを県警のヘリコプターに発見された。
男性は頭や腰を骨折するなどの重傷。
県警によると、男性は1人で登山しており、鎖のついた登山道の岩場を下りる途中で滑落したとみられる。
ついでに、2020年の山小屋休業情報・各地の登山自粛要請についても貼ります。
https://mag.yamap.com/12402
(3) ・・・ 規制解除について
05/07(木) 西村康稔経済再生担当相は7日の記者会見で、14日をめどに検討する緊急事態宣言の地域ごとの解除について、新型コロナウイルスの新規感染者ゼロが6日時点で1週間続いた17県などで「解除が視野に入ってくる」と述べた。
内閣官房によると、新規感染ゼロが1週間続いているのは、青森、岩手、宮城、秋田、栃木、福井、三重、鳥取、岡山、徳島、香川、高知、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の17県。
これを読んで「西村康稔経済再生担当相は表面の数値しか把握していないんだな」と思った。
この時点で群馬県で発生している1件の詳細は下記の通り。
栃木県60代 男性アルバイトが、5月5日(火)に外出先の太田市内で自損事故をおこし、事故処理後にタクシーで勤務先に移動後、体調不良を訴えたため、医療機関へ救急搬送。
到着後に死亡が確認され、胸部CT検査を行ったところ、肺炎像を認めたため、検体採取。
5月 6日(水) 県衛生環境研究所の検査により陽性と判明。
現時点で判明している濃厚接触者は、太田警察署職員2名、タクシー運転手1名、救急要請に関わった者2名。
その他の濃厚接触者については、調査中。
栃木の人が群馬県内で事故を起こして死亡した場合、群馬県のコロナ発生件数としてカウントされるんです。
居住区の栃木県は、発生件数にカウントされないため、新規感染ゼロとなり「解除が視野に入ってくる」となるみたいです。
この場合は、両方の県で解除を見送るべきなんじゃないかな?
そして、緊急事態宣言解除についても、自分の住む群馬県は当初から5月末の予定(実際予定通り、警戒レベルが引き下げられました)だったし、もし恐らく県民の殆どが最初からその心算だと思います。
なので、国の施策に関係なく三密が発生するイベントも自粛するし、クラブやコンサートなどにも行かないでしょう。
(4) ・・・ 山に登る理由
コロナが1件もでていない岩手県民のテレビなどでの謙虚なコメントには常々頭が下がる。
なかなか真似できないと思う。
岩手だって温泉旅館などの観光地がたくさんあるんだから、規制により観光客減のよる影響がでている人たちだっているだろうに。
自分は、毎年(多い時はほぼ毎月)岩手には行っているので、今年もいつか岩手には行きたい。
昨年末、岩手で救急搬送され入院するという体験もあった。
その救急車を待っている時に体調を気遣って「これ飲みなさい。少しは楽になるから」と、自宅からお茶を持ってきてくれたお母さんに挨拶しに行きたい。
2月の時点でまだ肺の異音がありレントゲンでも空洞が確認されたが、早く回復して「元気になりました」と報告に行きたい。
自分は喘息持ちなので、登山は前回の入院も含めてのリハビリの意味もあります。
報道でも見られる自粛自粛と言っている人たちの、自粛警察のような言動を見ていると、過剰な自粛も考えものだと思う。
今後(一旦終息しても、インフルエンザと同じで終わりはない)の我々の生活を考えた言動として、自分なりにどうあるべきかを模索していきたい。
家に閉じこもってネットやVRとかゲームとかでは映画「マトリックス」と代わらないし、今後の米中軍事衝突なども考慮すると本当にコロナ後の世界がどうなっているか分からない。
コロナで命を落とす人が一定数いることも確かだが、自粛により職を失ったり命を落としたりする人が一定数いることも確か。
(5) ・・・ コロナ後の世界
05月10日に、韓国の中央防疫対策本部は、韓国での感染者数は前日から34人増え、計1万874人になったと発表(この後も増え続けているのは報道にもあるとおり)。
一時は1桁台が続いていて、1日当たりの新規感染者数が30人台を記録したのは4月12日以来、28日ぶり。
このことを考えても、1桁台が続いて自粛解除されたからと言って終息したとは言えないと思うんです。
じゃあ2ヶ月くらい自粛するんでしょうか?
ワクチン開発が成功しても、利用可能になるまで少なくとも18か月かかるとされているらしいです。
じゃあどれくらい自粛しますか?
「テレワーク」を導入していたのに感染した男性は「身に覚えがない。4月は会社にもほとんど行っていないし、外出も控えていた」と言っていて、4月から自宅勤務しており、感染経路は不明のケースもあることだし。
また、新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見(令和2年5月4日)で、総理もこう述べています。
外出それ自体が悪いわけではありません。
人との距離を十分に保ち、マスクを着用する。
そうした予防対策を講じながら外出できる。
そうした日常を、専門家の皆さんのアドバイスの下に取り戻してまいります。
もう一度申し上げますと、外出それ自体は全く悪いわけではないということであります。
3つの密を避けることを大前提に、新たな日常を国民の皆さんと共につくり上げていく。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0504kaiken.html
(6) ・・・ 今回の山行の場所の選定
「そんなことを言ったって、沢とか藪とかを三密を回避し尚且つ安全な範囲内で行くと言う貴方の主張はわれわれ普通の人は違和感を感じるし、余計に山に行きたい欲求を掻き立てるからヨロシクないと思うのだが」と言う意見がありました。
じゃあ、自分で三密を回避し安全な範囲内で行けそうな処を模索すればいいんじゃないか?と思う。
なので、今回はその意見を言ったKさんの自宅から1時間以内の場所に登山口があり、最新の山と高原地図(全面改訂版)にも記載はなく、初心者でも安全で、日本百名山にも選ばれているメジャーな山の赤城山塊からルートを選んでみました。
ヤマレコの登録数は、まだ13件しかありません。
平成28年に開通したばかりの「船ヶ鼻登山道(ふねがはなとざんどう)」は、群馬県昭和村から船ヶ鼻山を目指すコース。
全長は9.8kmで、牛石コース(5.8km)と楢水コース(4km)の2つの登山道が新たに開通しました。
Kさんどうですか?ここなら安心なんじゃないですか?
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