[沢納め] 湯ノ沢〜空沼岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 1,031m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今年、ラストの沢へ。
そう思って選んだのは札幌近郊空沼岳の湯ノ沢だ。
前々から行こうとは思っていた沢で、紅葉もきれいそうなので沢納めぴったりだろう。
前日、大学の同期でおそくまで起きていたので、眠い目を擦りながらのドライブ。
ここんとこ天気はあまり芳しくなかったが今日は晴れ渡っている。
朝日が藻岩山などの紅葉を映えさせ美しい。ところどころ霜が降りてるが気にしない。
コンビニで朝ご飯を食べつつ、採石場を横切りながら登山口へ。
紅葉シーズンのせいか車は多い。登山口の目の前ではラスト1台の駐車スペースへ滑り込む。
そこからは登山口とは逆方向に下って行き、湯ノ沢にかかっている橋を渡って、左岸側に伸びている林道へ入っていく。
小1時間くらいあるくのだが、紅葉もきれいだ。
ところどころカンバの高いところにヌメリスギタケモドキが生えていて歯がゆい。
co500の道が途絶えるところが入渓点だ。
もう時期も時期なので恐る恐る足を踏み入れる。
湯ノ沢というので少し期待していたがやっぱり冷たい。湯ノ沢の由来は少し濁った水の様子からきているようだ。
沢足袋のウェット生地に感謝しつつ遡行する。
なんてことのない河原歩き。
でもこけたら一大事なので飛び石も慎重にという感じ。
ときどきちょいとしたナメ。上を見上げれば美しい紅葉といった感じだ。
そして、そこかしこから聞こえてくるキノコの声。
倒木を覗き込んだりしながらいくとあるある。
ボリボリやエノキ、ときどきムキタケ。秋の沢は素晴らしいです。
キノコに夢中で足が冷たくなることもしばしば。
いくつか支流を確認してco650あたりを過ぎると滝がポコポコ出てくる。
ちなみに分流はすべて大きいほうをとればいい。
co705に二条の滝。手を軽くる使う程度。
その上にはナメが続いている。冷たい水をパシャパシャやりながら進む。
これも半年以上お預けかと思うと名残惜しい。
いくつかナメが出てきて斜度が出始めると、小滝が3つほど続く。
どれも左岸。難しさはあまりないが、ムーブは大き目かもしれない。
すると両岸が狭まり、細いゴルジュが出てくる。ここは濡れるのではないかと思い心配していたところだ。
ゴルジュの入り口が深みになっているが、なんとかお得意のつっぱりで膝下くらいで突破する。
そのゴルジュの奥に7mの滝がある。
左岸直登。もろそうに見えたが以外に大丈夫。ササを頼りに行ったら微妙にのぼりずらかった。初心者なら対処するかな?
そこから少し進むと、大滝が出てくる。
迫力はないがすだれのように水が落ちてくる美しい滝だ。
すこし休憩して、今年最後の滝を楽しむ。
直登は不可能なので、右岸の枯れ沢を使ってまく。落石は注意。
2・30mくらい登って、目の前に倒木がでて進みづらくなったところで、右の尾根を越えるとちょうど落ち口にでる。
ここを過ぎるとナメや滝などはなくなるが、苔むした感じになってくる。
ムキタケやボリボリなどがあるが、凍ってしまっているものもある。
途中ムキタケがたくさん生えた立ち枯れの木があった。しかし、ムキタケははるか上。なんともいやらしい。
そんなこんなで林道に詰めあがって今年最後の遡行は終了した。
2年であっという間に底がすり減ったこの沢足袋も最後かな。
林道では簾舞のほうから林道を歩いてきたというおじさん2人と談笑しながら万計沼を目指す。
自分もこれくらいの年齢になったら住んでるところの近くの山をのんびりじっくり楽しみたいと思う。
青空の広がるもと、万計沼に到着。先週から引き続き沼だが、思っていたよりも気持ちがいい。気持ちのいいなか昼飯のラーメンを食べる。
さきほど一緒にいたおじさんからみかんをいただく。ありがとうございます。
ゆっくり休んでそろそろピークを目指すかと思った頃、上からワンゲルの現役たちが下ってくる。
自分が下級生のころはのんびりとした山行は少なかったが、こうして暇な週末があれば、近郊の山でも行こうと思うのはいいことだ。
エナリが採取した岩のサンプルを荷下げする話ですこしも揉めていた。
気を取り直してピークを目指す。
どろどろの登山道を歩いていく。標高の高いところの紅葉は終わってしまっているようで残念だ。
天気もピークに近づくに従い悪くなっていくが、振り返ると札幌の街並みがよく見えている。
真簾沼はガスがほどよくかかって少し幻想的。
意外と長いかなと思いはじめたくらいに、縦走路の分岐の看板がありほどなくPeak。
ガスガスでなにも見えない。残念。寒いので写真撮ってさっさと下る。
あとから登ってくる人もいない。時間からしても今日は自分たちが最後だろう。
万計沼を通り過ぎ登山口を目指す。このあたりは紅葉最盛期だ。
主体の黄色の中に鮮やかな赤が混じる感じ。少しくらくなり始めていたのでうまく写真に残せなかった。
青沼は紅葉に夢中になりすぎていたのかスルーしてしまった。
だんだん暗くなっていき、日没を迎えて2・30分したところで登山口の駐車場にたどり着いた。
帰りは果林樹で、ジェラートを食べて帰宅。
これで、今年の沢はおしまい。行きたい沢にたくさんいけたが、それでもまだまだ欲は尽きない。特に道南ね。
来年は北海道にいるかわからないが、またいっぱい沢に行こう。
そして来週からはいよいよ冬山。スキーを履いてどこまでも続く白い山々を歩きまわりたい。
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