ヤマドリタケモドキの調査続行

2020年07月10日(金) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 8.7km
• 登り: 829m
• 下り: 870m

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

帰宅後に、下ごしらえ。

下ごしらえでは、鮮度が落ちた部位、虫が入った部位は、カットします。
料理にすぐ使えるように、カットして、透明ジップへ。
冷凍庫に入れ、保存。

ヤマドリタケモドキは、傘が丸山型から、生長につれて平らに。柄は太く棍棒状になるものも。
柄の部分が、縦の編み目、または縦のスジでおおわれています。

傘は半円形から、さらに水平にまで開きます。
大きなものは、直径25センチを超すことも。
でも、ほとんどのものは、生長の途上で、体を昆虫などに穴だらけにされてしまいます。
このヤマドリタケモドキの傘の色はと、大きさも、典型的な姿です。

この写真のヤマドリタケモドキは、今回ではなく2014年に撮影。
傘の色、柄の縦筋模様など、典型的な姿。
基準標本的な1本。

ヤマドリタケモドキ。（ヤマドリタケそのものの特徴がある）
傘と柄が、明るい薄茶色。

7/7 12:11

ヤマドリタケモドキ。
これも、柄の編み目模様に、傘と柄が、明るい薄茶色。やや赤みがあるタイプ。（ヤマドリタケそのものの特徴がある）

ヤマドリタケモドキは、傘や柄が、紫色を帯びたものに、よく出合います。写真は淡い紫色のもの。
幼菌の時期だけ、暗い紫色を帯びる個体もあります。

ヤマドリタケモドキ。
傘は茶色で、柄が紫色を帯びるものもあります。

傘の色、柄の編み目模様など、ほぼ典型的なヤマドリタケモドキ。

ヤマドリタケモドキの幼菌。
このタイプは、ススケヤマドリタケに似ますが、柄が煤けた色になっていません。
生長するとともに、傘の色は、薄く変わって行きます。
出会う頻度が多いタイプ。

傘だけが黒っぽいヤマドリタケモドキ。
幼菌の段階から生長しはじめると、傘の暗い色が、薄くなります。

ヤマドリタケの近縁のムラサキヤマドリタケ。
若いうちは、傘は濃い紫色。
生長すると、傘に、紫色の斑点。
ヤマドリタケの仲間でも美味とされます。
鳥海山の東山麓で撮影。大型。

　若いムラサキヤマドリタケと思いましたが、柄の模様が、ムラサキヤマドリでは、ムラサキの地に白い編み目模様が入ります入ります。
　このきのこの柄の模様は、まっすぐの筋目模様。
　判断出来ず。

ウラグロニガイグチ。ムラサキヤマドリタケに色が似るが、管孔が真っ黒。食用でない。

ここからは、以前に撮影したヤマドリタケモドキの姿。
奥多摩で。

ヤマドリタケモドキ。

コガネヤマドリ。岩手山で撮影。ヤマドリの名が宛てられていますが、別のきのこ。
柄の表面が編み目状。
苦みがあるものもあり、食用にしない。

撮影機器：

EOS 9000D ボディ CANON

感想

tanigawa

　きのこは、いま、ヤマドリタケモドキの最盛期。人との出合いを避け、森に通っています。
　長年の勉強不足だった、ヤマドリタケモドキとその仲間を、じっくり時間をかけて、学びたい。この仲間は、名前は同じでも、色も、姿も、造りも、様々な変異があり、私は、全容がつかめていない。

　一方、ヤマドリタケモドキそのものは、欧州のポルチ−二と同一のきのことされ、大量に輸入されている。
　でも、国内のヤマドリタケモドキは、近縁種が多く、大家族集団のように感じてしまう。
　このきのこの、生きた姿、近縁種との関係を少しずつ知って行きたい。
　そう思って、閑な時間を使いながら、探索を進めてゆきたい。