金精峠駐車場から日光白根山
- GPS
- 07:10
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:06
天候 | 曇り後雨 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道や道標は明瞭だが、湿気と雨のため滑り易く、スリップ注意。前白根山から避難小屋にかけてのルートの途中に倒木があり、登山道を塞いでいた。慎重に進めば通過は可能だが、少し時間がかかった。 |
写真
感想
先週に続き日光を訪問。日光白根山は昨年も同時期に訪問していて、今回もコマクサを見、山頂を踏み、五色沼を訪れることができたが、行程の約1/4は雨中の中の行動となった。以下に詳細。
日光白根山は積雪期無雪期共に何度も訪問しているが、金精峠の駐車場の利用はなかった。過去湯元からも上がったことはあったが、傾斜がきつく、笹が生い茂っていたりして、再訪するには躊躇うようなルートだった。消去法的にもここしか残っていない状況。4:10頃に駐車場到着。先着は3台ほど。標高1800メートルを超え、気温は16℃と涼しいが、湿気は高い。食事と準備はほぼ下界で済ませて来たので、約10分後に出発。まだ薄暗かったがライトはなくても歩けた。自分は上下通常の装備だが、同行のZさんは上下雨装備での出発だった。
駐車場から金精峠までは、地図を見ても分かるとおり急登が続く。しかも丸太の階段やはしごが続き、湿っていたり濡れていたりするととても厄介。登りより下りに神経を使うところ。とは言え峠まで標高差150メートル程度なので、体力的にそれほどきつい登りではなかった。峠からは男体山と中禅寺湖がよく見えた。休憩は特にせず金精山に向かう。このルートは今までも何度か歩いているが、過去は全て逆方向。しかもしばらく間が空いたのであまり記憶がない。案外きつい登りをこなして金精山に到着。岩に腰掛けて休憩できるが、ガスで真っ白なので特にすることもない。水分だけ取って出発。湯元に降りる登山道を見送り、五色山に近付くと少しガスが取れて周囲が見えるようになってきた。6時頃に五色山到着。眼下には五色沼が見える。何も見えないよりは良いが、やはりガスは濃い。天気の悪くなる前にコマクサを見たかったので、ここからは前白根山へ向かう。五色山の手前あたりからはしゃくなげがあちこちで咲いていて、前白根へ続く稜線にも多く見られた。少し下って登ると前白根山に到着。その前から砂礫地が広がり、お待ちかねのコマクサを見ることができた。少し枯れかかった株が多いが、まだきれいで見頃終盤と言ったところか。しばし止まって写真を撮る。ここまで人の姿は全く見なかったが、湯元から上がってきたのか、登山者を見掛けるように。前白根から避難小屋へ下る斜面にもあちこちにコマクサの姿が。これで今日の目的の1/3は達成。Zさんはもう帰ろうと言うが、まだ7時前なので説得してもう少し進む。避難小屋の手前あたりで倒木があり、登山道を完全に塞いでいた。通行に若干難儀するが2人とも何とか通過。じきに処理してくれるのだろうか。避難小屋を過ぎ登りにかかると再度ガスの中に入る。ここまで一瞬の晴れ間などもありひょっとして好転するか?とも期待したが、やはりそんなことはなく、標高を上げるに連れてガスは濃くなる。山頂付近の砂礫地には、やはりコマクサがあちこちで咲いていて、こちらはまだ枯れる前のようだった。ガスの中登り切り7:50に奥白根山到着。ガスで真っ白。ある程度覚悟はしていたが、やはりがっかり。山頂からの展望を期待したかったら、やはりもっと天気は選ばないとならない。
山頂に座って食料を減らす。風が吹いたら寒いが、このタイミングに限っては風は弱く、ジャケットがなくても座って休んでいられた。しかしガスが取れることはなさそうなので、長居はせずに下山開始。少し急な岩場が続くので、そこまではストックを使わずに降りる。ガスの中登って来る登山者多数。まだゴンドラは動く時間ではないので、菅沼からだろうか。菅沼からの往復は、自分にとっては冬の定番だ。急な岩場や滑り易い斜面をこなして弥陀ヶ池に到着。さらに下って五色沼へ至る。ここまで何とか雨はなし。五色沼をぐるりと半周して、避難小屋との分岐あたりで岩に座って休憩。この後水場のある沢を登り稜線に合流したあたりで突然雨が強く降り始める。時間にして9:40頃。予想以上に早く雨が降り始めてしまったようだ。それもいきなり強く。急いでジャケットだけ着て、下はそのままで歩く。風も少し出てきて、前白根山への登りも視界が悪い。前白根山下ってくる登山者もいるが、このさきこの雨の中どこまで行くのだろうか。我々は前白根のコマクサにはもうほとんど目もくれず、五色山方面へ向かう。風が冷たく、グローブをした指先が冷たい。五色山に到達し右に折れて元来た道をたどる。意外だったのは、こんな雨の中でもレインウェアとザックカバーをかけた完全装備で上がってくる登山者が多いことだった。これだけの雨だったら、自分なら途中で引き返すと思う。雨は強弱を繰り返すも止まず。湯元との分岐を過ぎ、金精山で座って休憩。ここで休んでいると大パーティに遭遇。皆完全装備だった。自分はもう後は下るだけなので、レインのジャケットは着たが下はそのまま。稜線の雨と風でだいぶ濡れたが、その後雨が弱まり体温でだいぶ乾いた。しかしスパッツから中の靴下に雨が染みたようで、靴の中は徐々に濡れ始めた。透湿防水素材を使用しているスパッツとは言え、雨が強いとこうなるのは致し方ない。金精峠まで無事に下り切り、ここを過ぎればあとは下るだけ。しかしここの下りはやはり難儀だった。丸太が滑る。ここで転びたくないので慎重に下るしかない。自分は無事に下り切れたが、Zさんは駐車場まであと2分くらいのところで一度尻餅をついていた。車道やクルマが見えて、最後の最後で気が抜けたのかも知れない。
出発から約7時間後の11:21に駐車場到着。駐車場のアスファルトは湿っているものの、空は晴れていた。山はやはり雲が湧きやすいし、雨も降りやすいのだろう。歩き出しから雨装備だったZさんは、体はほぼ濡れていなかったが、自分は下半身はびしょ濡れ。レインパンツを履くのが面倒で端折ったのが主な原因だろう。シューズの中もかなり湿った。今日は足下を軽くしたくてローカットのトレッキングシューズだったが、もう少しちゃんとしたブーツでくれば良かったかも知れない。しかし雨の山行はやはりくたびれる。自分は天気の良い日を狙って出掛けることが多いが、今年は自粛の影響で登山できた日が少なく、多少でも可能性があればつい出掛けてしまう。今日だって、ふつうの見立ててでは山に入るような予報ではなかったが、少しでも歩きたくて出掛けてきた。コマクサをはじめとした、高山植物を多く見られたし、何より後半は雨の中無事に歩き切れたので今日は良しとしたい。
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