記録ID: 247170
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無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂
クライアン登山@富士山 〜またの名をデス山〜
2012年09月01日(土) 〜
2012年09月02日(日)


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 1,016m
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
<六合目:標高2420m 21:20>
「gaien_pinkさん、山登りって、いつもこんな感じなんですか…?」
私よりペースは速いものの、けっこうお疲れのNさん。
そう、まあ、こんな感じだと思う。
ただ、…暗い。
さすが観光地のなかの観光地、目印はしっかりあるし、
私がいままで行った山よりも、道は三倍くらい広い。
これが日中なら、自然に心癒されるだろうけれど、
ヘッドランプ頼りに樹林帯を進む徹夜登山は、肝試しさながらである。
「gaien_pinkさん、山登りって、いつもこんな感じなんですか…?」
私よりペースは速いものの、けっこうお疲れのNさん。
そう、まあ、こんな感じだと思う。
ただ、…暗い。
さすが観光地のなかの観光地、目印はしっかりあるし、
私がいままで行った山よりも、道は三倍くらい広い。
これが日中なら、自然に心癒されるだろうけれど、
ヘッドランプ頼りに樹林帯を進む徹夜登山は、肝試しさながらである。
「あ!」
立ち止まったNさんが、茂みを指差して声をあげる。
「どうしました…?」
「ハムスター…ですかね」
富士山にハムスターいねぇよ! …そんな乱暴なつっこみが、取引先相手だというのに思わず出そうになった一瞬。
そんなNさんは、富士山に来たら「金剛杖」を絶対買うと決めていたそうだ。
おでんの押し売りを受けながら(笑)、六合目の焼き印を押してもらう。
立ち止まったNさんが、茂みを指差して声をあげる。
「どうしました…?」
「ハムスター…ですかね」
富士山にハムスターいねぇよ! …そんな乱暴なつっこみが、取引先相手だというのに思わず出そうになった一瞬。
そんなNさんは、富士山に来たら「金剛杖」を絶対買うと決めていたそうだ。
おでんの押し売りを受けながら(笑)、六合目の焼き印を押してもらう。
<本六合目:標高2620m 22:20>
さらにここ富士山にはトラップが仕掛けられている。
「六合目」まで来たと思ったら、まだ「本六合目」があるという、心理的に高ダメージのトラップ!!
さらにここ富士山にはトラップが仕掛けられている。
「六合目」まで来たと思ったら、まだ「本六合目」があるという、心理的に高ダメージのトラップ!!
<七合目:標高2920m 23:30>
かなり寒い。ここで私は雨具上下を装着した。
この先から風雨が激しくなり、細かい雹まで吹きつけてくる。
本七合目(標高3140m)に到着すると、Nさんの様子がおかしい。
猛烈な震え!
これはまずい、低体温症だ!と思って、エマージェンシーシート(まさかここで使うことになるとは!)、防水風呂敷、ありったけの装備を巻きつけ、保温。
震えがおきるのは熱産生でがんばっている証拠だから、カロリーメイトをガッツガッツくわえさせて、エネルギー補給。
これ以上進めたとしても、ご来光は望めない。一も二もなく下山にかかる。
山小屋でココアや豚汁も補給。
歩いている途中もアメをずっとなめてもらって、燃料切れにならないようにしていた。
<このへんは必死で写真がありません>
かなり寒い。ここで私は雨具上下を装着した。
この先から風雨が激しくなり、細かい雹まで吹きつけてくる。
本七合目(標高3140m)に到着すると、Nさんの様子がおかしい。
猛烈な震え!
これはまずい、低体温症だ!と思って、エマージェンシーシート(まさかここで使うことになるとは!)、防水風呂敷、ありったけの装備を巻きつけ、保温。
震えがおきるのは熱産生でがんばっている証拠だから、カロリーメイトをガッツガッツくわえさせて、エネルギー補給。
これ以上進めたとしても、ご来光は望めない。一も二もなく下山にかかる。
山小屋でココアや豚汁も補給。
歩いている途中もアメをずっとなめてもらって、燃料切れにならないようにしていた。
<このへんは必死で写真がありません>
五合目近く、雨をしのげる売店まで到達。バーナーを使ってラーメンを作って食べる。
激しい雨が続くなか、夜明けを待つ。
頂上まで行った人は少なかったようで、たくさんの人が下山してきていた。
喧嘩しているカップルもいたくらいで、皆、平常心でない。
とにかく寒いし、セーターと薄手ダウンを着ているにもかかわらず、自分にも初めてちょっと震えがきた。
すると声が聞こえるのだ。
「Yo! Yo!」
「おじいちゃんと Yo! いっしょに住んで!」
「人形! 作ってもらたYo!」
「Yo! Yo!」
(な…こんな奇妙なラップが聞こえるとは…!)
私もついに意識がおかしくなったかと耳を疑ったが、
隣のワルそうな団体が、みんなを元気づけようと、即興で作ったラップだった(笑)。
非常時にしょうもないラップを聞かされて逆に心が和み、
私も、金剛杖を木刀に見立てて、「DQNごっこ」をしてNさんを元気づけようと頑張った。(効果は不明(笑))
激しい雨が続くなか、夜明けを待つ。
頂上まで行った人は少なかったようで、たくさんの人が下山してきていた。
喧嘩しているカップルもいたくらいで、皆、平常心でない。
とにかく寒いし、セーターと薄手ダウンを着ているにもかかわらず、自分にも初めてちょっと震えがきた。
すると声が聞こえるのだ。
「Yo! Yo!」
「おじいちゃんと Yo! いっしょに住んで!」
「人形! 作ってもらたYo!」
「Yo! Yo!」
(な…こんな奇妙なラップが聞こえるとは…!)
私もついに意識がおかしくなったかと耳を疑ったが、
隣のワルそうな団体が、みんなを元気づけようと、即興で作ったラップだった(笑)。
非常時にしょうもないラップを聞かされて逆に心が和み、
私も、金剛杖を木刀に見立てて、「DQNごっこ」をしてNさんを元気づけようと頑張った。(効果は不明(笑))
太陽が出て、明るくなったら安心してきた。
ウェアも靴も泥だらけのまま、温泉に直行して、あったまって、お疲れビールとお蕎麦!
生きていることを実感!!!
無事に戻れてよかったぁああ。
ウェアも靴も泥だらけのまま、温泉に直行して、あったまって、お疲れビールとお蕎麦!
生きていることを実感!!!
無事に戻れてよかったぁああ。
感想
取引先の人と登る「クライアン登山」。
仕事の電話で「富士山行くんですよ」と漏らしたら、
先方、「実は興味あったんです」と、あれよあれよと一緒に登ることに。
たのしくご来光を眺めるはずが、一転「デス山」となったのであった…
☆周囲に好評だったので、ヤマレコに載せてみることにしました。。
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