竜ヶ岳(本栖湖キャンプ場からピストン)


- GPS
- 06:00
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 637m
- 下り
- 634m
コースタイム
天候 | 曇りのち雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
本栖湖キャンプ場入口手前に広大な無料駐車場(100台以上の規模)があるので竜ヶ岳に登るだけならば、ここに駐車するのが良いだろう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 登り口に登山ポストあり。 ◆道の状況 特に危険箇所はなし。但し、泥濘がひどいのでスパッツはあった方が良い。 |
写真
感想
昨年も11月に本栖湖キャンプ&竜ヶ岳ハイキングを楽しんだが、今年もまた10日遅いものの同じパターンでキャンプと竜ヶ岳ハイキングを計画した。昨年は絶景の富士山が迎えてくれたが、それを期待はしたが、残念ながら天候の回復はそれ程ではなく富士の姿を望むことは今回はできなかった。けれども思いがけずも雪に出逢え、秋の山と思いきや冬はもうそこまで来ていると言うのを実感したハイキングだった。
合計9人となり3台のクルマに分乗してそれぞれのグループで勝手に時間を決めて出掛けたにも関わらず、河口湖のMaxValuで合流し、本栖湖キャンプ場へと向かった。朝のうちの雨も天気予報よりは早くこの頃には止んでいるのは幸い。キャンプ場には13:10に到着した。
僕とK太はテント泊、7人はバンガロー。それぞれに焚き火やBBQの準備やらと取りかかるが僕とK太は先ずはテントを立てることに取りかかった。Sierra Designs製のSuper Flashはもう齢20年を過ぎていてフライの防水層から可塑剤が出てベトベトになっているけど、まあまだ使える。とは言え2人用で6lbs+と今の基準からすると軽くはなく出番も去年の本栖湖キャンプ以来だ。予算が許せば計量なスリーシーズンテントが欲しいものだ。
今夜のメニューはダッチオーブン2つでそれぞれモツ煮込みとパエリャ、そしてBBQと言う具合に豪華。16時を過ぎておじさん連中(当然僕も含みます)の呑みが始まり、宴会に突入。気温は9℃から徐々に7℃まで下がって行ったが、焚き火もあって寒さは当初考えていたほどではなく、ただ星が見えない薄曇りの空模様だけが残念な状況。宴会は更に花火で盛り上がり、21時過ぎまで続いた。
翌日、早朝にテントを叩く雨音に目を覚ますが4:20までは寝続ける。起床の時間にはほぼ雨音も止んだのは幸い。K太もアラームの音ですぐに目を覚まし、お湯を湧かして砂糖をたっぷり入れた紅茶を作った。夕べにバカ食いしたのか空腹を感じず、僕は紅茶にマシュマロ2個のみを食べ、残りの紅茶をテルモスに入れた。バンガローもすでに灯が点っていた。
5:30にみんなの準備が整って出発。気温は4℃。昨年、結構なぬかるみと笹の朝露で濡れたので僕はレインウェアを上下着ていくこととした。夜明けは6:22となっており、まだまだ暗い。ヘッドランプを点けてT隊長を先頭に列を作って歩き出した。キャンプ場を出た所で新しい道路の工事が始まっていて、ルートの感じが解らなくなってしまう。道を横切って続いている方向に行くとゲートのある林道を過ぎるが、これは去年下りに使った別ルートと言うことに気付き、道路工事の所まで戻る。本来のルートはヴィラ本栖のログハウスっぽい瀟洒な建物の脇を通って行ったのだが、それらしい建物も見当たらない。下りで解ったのだが、この建物はブルーシートで覆われていたのだった。薄く稜線が夜空に描かれており、それを見ながら新しい道路を200mほど東に進むと南へ向かう道があり、それを進むと無事に登山口に行き着けた。約10分のロスと言った所だ。でも今日は日の出の時間に間に合うのどうのと言う緊迫感も無いのでノープロブレム。
登山口から尾根に取り付き、急登が始まる。最初の200m位を登りきると尾根に出て富士が望めるのだが、今日は生憎雲の中に隠れている。反対側には本栖湖越しに山並が見え、裾野を広げた八ヶ岳が望めたが権現岳ももう白雪を抱いているし、編笠山もてっぺんに雪がある。権現から赤岳に掛けての東面も真っ白ですでに厳寒期の様相だ。ここから石仏へはほぼ平坦な道を行き、最後に一登りして東屋のある石仏に辿り着く。そのちょっと前あたりから小雪が舞いだした。気温は3℃と1℃低くなった。相変わらずところどころ猛烈にぬかるんでいる。
石仏で5分休憩を取って山頂を目指すが、数分登っただけで笹に雪が付いているようになった。去年は笹の朝露で濡れたのだが今年は凍り付いているお陰で濡れには悩まされずに済んだ。しかし、足元は泥濘が激しい箇所も多々ある。これだけ気温が低いのに霜が立たないのは何故だろうかと不思議だ。石仏からはペースも少し上がり、8:10に山頂に着いた。
頂上にはベンチが3個あるが、いずれも1cm程の雪が凍り付いていた。朝立ちのテントの後が4つ残っていてそこだけに雪が無い。朝方の雨は山頂では雪だったのだろう。気温は0℃。山頂ではt-kai_saraさんがホットココアを作ってくれた。風も吹き通るので山頂では一層寒く感じるので、暖かい飲み物は最高だ。そう言えば朝僕が作った紅茶は?とテルモスを探すが僕が背負って来たザックの中にもK太の背負って来たザックの中にも無い。また忘れ物ボケ伝説に1つ追記してしまった。
寒々とした山頂で50分を過ごしたが最後に南アルプスが少し顔をのぞかせた。鳳凰三山だろうが、こちらも真っ白だ。空には少し雲が切れて青空が見えるところが出て来たが、最後まで山頂で粘っていたSさんは南アが見えたのもあの5分位だよ、と言っていた。
昨年は頂上下の分岐を本栖湖へ降りて行ったが今年はピストンと決め、石仏に向けて降りて行く。往路では他の登山者は数名程度しか会わなかったが、帰路では大勢の登山者に出逢った。徐々に天候も回復してきて気温もどんどんと上がりだしてきた。昼には雪は全部融けてしまうだろう。青空も広がって来たが富士山は5合目までも見えない。登山口に戻り、漸く朝の道迷いの状況を確認することが出来た。昨年は前日に登山口を確認しておいたのだが、今年は時間はあったものの去年行ったからと見ておかなかったがこんな所で足をすくわれかけた訳だ。
キャンプ場に戻ると朝食の準備が出来ていた。トーストにソーセージやキノコや肉やトマト、それに焼きリンゴとコーンスープ付きと言う豪華版。さすがmaunalani隊長。本栖湖から離れる時に一瞬富士山の全景を望むことが出来た。どこかで駐車して写真だけ撮って帰ろうかとK太と話していたが、河口湖まで来たらもう姿を隠していた。
展望は無かったけれど一足早い冬の訪れを体感できた山行だった。
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