おんたけウルトラトレイル

2010年07月18日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 61.0km
• 登り: 2,112m
• 下り: 1,560m

写真

午前0時、スタート！！

暗闇の中、ヘッドライトの灯りの隊列が続く。

暗い森の中をひたすら走る。前方にも後方にもヘッドライトの列が連なっていて、ふと上を見上げると満天の星空。

夜中の3時、エイドステーションに到着。栄養ドリンクや水の補給を受ける。

朝4時を過ぎると少しずつ空が明るくなってきた。夜は眠くなるかな、と思ってたけど、全く眠くならなかった。登りになると歩き、平坦、下りでは走る、という作業を黙々と繰り替えす。

雲海を眺めながら下る。

5kmごとにコースの脇にこのような標識があるので、ペースをつかみやすい。

崩壊した崖の横を通り過ぎる。

全部で6箇所あるエイドステーションとは別に、天然エイドステーション（要は水分補給できる小川など）があちこちにある。

いい天気！

フラットで、路面が荒れていない区間もある。

40km地点の第一関門に到着！！ここで水分補給をして、パワーバーやきゅうり、バナナをいただく。

朝から日差しがキツイ。でも空気がカラっとしていてまだそれほど暑くない。

このあたりから、脚の付け根の筋が張っているような感覚が出てきた。

景色はすばらしく、気分もいい。天気もいい。遅くてもいいから完走したいと思うけど、脚の付け根の張った感じがとれず、途中で何度も止まってストレッチを繰り返しながら進む。

また崖が崩壊しとる。

55km地点のエイドステーションに到着。ここでトイレ待ちで15分ほどロス。でも第二関門は間に合いそう。

三浦貯水池のそばを走る。脚の付け根の張りが痛みにかわってきた。このあたりから、リタイアという言葉が頭をよぎる。

きれいな小川。いやされる〜。
無理して脚の痛みを悪化させないよう、平地でも下りでも走らずに歩く。

体力も気力もゴールまでいけそうな気はするけど、脚の痛みを考えると、第二関門でリタイアすべきだろうか、と考える。

三浦貯水池の南側にくると、御嶽の姿が見られるように。

立派な崖、左側は落ちたら即死の深い谷。

もう全く走らず、ひたすら歩き。そして、無理して故障してもしょうがない、ということで第二関門でのリタイアを決意。ハイキングを楽しむことに気持ちを切り替える。

周りのランナーも、平坦でももう走れずに歩いている人が多い。

65km地点。痛みが少しずつ強くなってきて、歩くスピードも遅くなって、5km進むのに1時間以上かかるようになってしまった。
最悪の場合は歩くことすら止めてもよいのだけど、その場合は回収車が来るのをまたなければいけない。最終ランナーが通過した後と考えると、あと数時間は待たなければいけない。
それなら、少しずつでも先へ進んで第二関門でリタイアしたほうが楽。

一つの尾根をぐるりと越えると、さらにその先に尾根が見え、そこにはこれから行く林道が延びていて、、、というのを何度も繰り返す。

第二関門めざしてぐんぐん標高を上げていく。

自分と同じようにトボトボと歩いている人たちにも、どんどん抜かされる。

三浦貯水池と御嶽。

まだまだ先は長い、、。

小川で足を冷やしながら進む。

絶景の林道。走ったら気分いいだろうな。でも走れない。

早く第二関門に着いて楽になりたい。けど、走れないのでなかなかとどりつけない。

70km地点。第二関門はすぐそこ！

ついに、ようやく、第二関門に到着！通過のチェックを受けて、リタイアの申告をする。リタイアの人は車で下に送るので、呼ぶまで適当に休んでいてください、とのこと。

デポしておいた荷物を受け取る。ここで休んでいる間にも、次々と選手がやってきて、そして次々に出発していく。
もう走ることもできず、痛みを抱えているのか歩く姿もぎこちないような人も、ゴール目指して第二関門を後にしていく。
その姿には感動させられた。でも自分は体を必要以上に傷めてダメージを残したくないので、ここでやめ。

リタイア選手輸送車の中からみる選手たちは、光り輝いて見える。

松原スポーツ公園へ戻る。表彰式を見て、バスと電車を乗り継いで帰宅。