吾妻連峰 前川大滝沢「開放感抜群、圧巻の120m大滝」


- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 778m
- 下り
- 759m
コースタイム
天候 | くもり時々雨や晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車台数は5~6台がギリ |
コース状況/ 危険箇所等 |
困難な滝、ゴルジュは無く、殆どの滝は登れる 一部、登るのが困難な滝はあるが、人気の沢なので巻き道は明瞭。 ■F1二段15m 1段目は右岸をヘツる、途中数歩が嫌らしい。 この日は気温が高かったので足場が良い場所まで水面をヘツった。 ■滑川大滝120m 滑川大滝の高巻はトラバース部の通過が嫌らしく、ここでは過去に死亡事故 も起きている。 ロープを使って通過するパーティも多い箇所なので、初心者だけでの通過は オススメ出来ない。 入渓者が増えたのか、高巻きのトラバースの状態はそれほど悪さは感じなかったが、落ちたら100mは滑落するので絶対に落ちてはならない。 滑川大滝は登山道を使って巻く事も可能なので、安全性を重視するならば、 そちらのルートを選んだ方が良い。 ■幅広8m滝 水流を直登可能 左岸を小さく巻ける、灌木を掴んで登れます、土が脆いので少し注意。 ■ヒョングリ滝12m 右岸に明瞭な巻道あり mooreeさんが登ろうと取り付いたが数歩が嫌らしく、ロープを出し通過。 ■Y字状8m 泳いで取り付く 右岸をヘツって突破もできるがスタンスが悪く、若干高い位置をヘツることになるので泳いだ方が無難。 ■下山路となる登山道(滑川温泉〜明月荘のコース) 所々で藪漕ぎを強いられる。 道を覆っているのは疎らな笹なので負荷は軽いが、足場が藪で覆われているので、 道を踏み外し滑落してしまいそうな箇所が所々で見受けられる。 油断すると落ちるので、たかが登山道と侮ってはいけない。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉 滑川温泉 福島屋 日帰り入浴は16時まで 入浴料:600円 |
写真
途中、数歩嫌らしい箇所があるらしい
他3人は水面をヘツって取り付いた。
moo)馬鹿な私はいきなり水中をヘツリに入る。誰も隊長の話し聞いてないじゃん!
入渓者が増えたおかげなのか足元は安定しており、意外とすんなり通過でした。
しかし、滑落すれば100mは落ちる、まず助からない。
L)今回、最も心配していたのがここの通過だけど、道が安定しており、問題なく通過出来ました。
ヒョングリってどんな意味があるのだろう?
L)どこかの方言で、「跳ねる」て意味だったかな。
滝右側の反った部分で水流が跳ね上がるので、そう呼んでいるんだと思う。水量が少ないのでそう見えないかもだけど。
装備
個人装備 |
グローブ
雨具
日よけ帽子
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
カメラ
ロープ30m
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
クイックドロー
渓流シューズ
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感想
chicken_manさん、 manimaniさん、mooreeさんとは、これまで何度か雪山や夏山登山で御一緒したことがあったが、沢登りで同行するのは今回が初。
前々より一緒に沢へ行きたい、という話はあったのだが、中々都合が付かず、今回、ようやく実現の運びとなった。
このメンバーの中では、私が最も沢登りのキャリアが長い。
その為、当初は「沢の何たるかを教えてやるか。」等と教官の如き意気込みで臨んでみたのだが、蓋を開けてみれば意外や意外。
皆のレベルの高い事。
manimaniさんとmooreeさんは沢を始めてから、まだ数年で、chicken_manさんに至っては今年に入って沢を始めたというのに、そのような素振りは全く感じさせない安定を見せる。
本人達は「まだまだ初心者だ。」と、言い張るであろうが、私から見れば、「お前らのような初心者がいるか!」と言うもので、登攀技術に関しては私よりも上かもしれない。
全く、短期間でどうやったらそこまで上手くなれるんだ?
と驚かされるが、一緒に沢を登り、その姿勢を見ていれば、理由はすぐに判明する。
滝の通過において、楽な巻きを敢えて選ばず、困難な直登を選ぶ。
水流の中でも物怖じせずに、自分が行きたいルートを自由に進む。
今回、一緒に沢登りをしてみて、強く感じさせられたのは、彼らは極めて高いチャレンジ精神と冒険心を持っている、という事だ。
そりゃ、上手くなる訳である。
沢登りはあらゆる山行ジャンルの中でも最も自由であるが、それを体現するかのような彼らの姿勢には強く感銘を受けるものであり、
それは私の沢登りへの姿勢とは対極と言えるものでもあった。
私の場合、沢は単独が多いという事もあって、常に安全策を取る。
基本的に滝は巻きで、10回試みて10回成功しそうな滝しか登攀はしないし、自分のレベルを超えるようなグレードの沢へは決して行かない。
全てのリスク管理を自力でしなければならない単独行においては、それは正解であると思う。
だが、それ故に、私の沢登りには進歩が無い。
即ち、チャレンジ精神や冒険心、と言った、沢登りにおける大きな要素が欠けているのである。
その事に、今回の遡行を通じて教えられた。
教えるつもりで臨んだのだが、逆に教えられる、とは・・・
なんとも、皮肉なものだ。
思わず、苦笑いしながら、今、こうして、今回同行してくれたメンバーに、感謝の言葉を考えているところである。
まぁ、素直に「ありがとう。」と言うのも照れくさいので、
「ど、どうしても、って言うんだったら、また一緒に沢に行ってあげても良いんだからねっ!」
と、ツンデレ風に感謝の言葉を述べて、結びの言葉とさせて頂こう。
そういう訳で、皆さん、また宜しく!
ずっと行きたかった前川大滝沢、急なお誘いにも集まってくれたみんなに感謝。
chicken_manさんとLuskeさんとご一緒には初めての沢登りで前日から楽しみでしょうがなかった。
今回はLuskeさんという強力なメンバーがいるので心強い(もちろんmooreeさんも)
広く開放的なナメが広がる沢、歩いていてとても気持ちが良く癒されました。
滑川大滝の迫力には驚かされました、今まで見た中で一番の滝かもしれません。
その高さもさることながら、高さも幅もあり、まさに圧巻の大滝です。
後半は予報に反して晴れ間が覗き、日差しが入った沢はやはり格別ですね。
今回は夏を楽しもうと積極的に泳いだりして、沢を満喫しました。
前川大滝沢、一回とは言わず、何度も訪れたい沢ですね。
Luskeさんの的確なルート指示や、手早くロープを出してくれたりする判断力は大変参考になりました。
ついにPTでの沢登デビュー。一人じゃない沢も良いもんです。心配してた天気も車に戻るまでほぼ晴れてくれて、きれいな滝と滑を堪能することが出来ました。今回誘っていただいた皆様に感謝します。
ようやく行けた前川大滝沢。
しかもこのメンツで行けるなんて素敵過ぎる。日帰りだが酒は持たなくていいのか?とか考えながら前日から気持ちが高鳴っていた。
もう入渓前からテンションマックスで気持ちを抑えるのが大変だったが、F1からいきなり水中ヘツリで突破してしまいさらに楽しくなってしまった。
ロープなんて使わない初級の沢なのだが、もう止まらなくなってしまった私の暴走ぶりは馬鹿丸出しで、敢えて高いヘツリに突っ込みセミになったり、本来巻く滝を直登したりしてホントに馬鹿である。(もちろん大滝は巻いたが)
そんな時、いち早く危険を察知してスピーディーに支点を作りロープを投げてくれたリーダーのLuskeさんにはホントに感謝である。
普段は私がトップで登り後続を確保する事が多いので、今日はLuskeさんがいるからちょっとくらい無茶しても大丈夫かな、なんて最低の考えが頭をよぎり、結果いらぬ手間をかけさせてしまってホント申し訳なかったです。
この沢でこんなロープを出すことになるとは思ってなかったと思います(笑)
今回初めてLuskeさんと一緒に沢登りをさせてもらって、その後ろ姿を見ながら様々な事を感じさせて頂いた。何より、沢登りをする上で一番大事な事はなんなのかを改めて強く考えさせられた。Luskeさんが仰るチャレンジ精神や登攀能力も必要ではあるが、一番大事なのは死なない事、怪我をしない事である。こんなのは当たり前なのだが、いつも死と隣り合わせの危険な沢登りをする中で、いかに安全の割合を増やすかが大事である。これは滝は直登しないで巻くのが安全と言うことではなく、直登するにしても巻くにしても、いかに安全にそこを通過する方法を備えているかだと思う。ここがやはり初心者だけだとその方法は乏しくなってしまうし、危機管理が段々マヒしてきて、大丈夫でしょ、行けるでしょ、になってしまう。私はまだまだ調子に乗りたい初心者なので、この辺りの危機管理の意識は、もっと高く持っていきたいと思わされた。
前川大滝沢は噂通り素晴らしい沢で、大滝を含め終始感動しっぱなしであった。何回でも訪れたいと思うまさに東北が誇る美渓である。
今回参加できなかった仲間達とも、また必ず一緒に行きたいと思う。
そして、今回一緒に遡行出来たメンバーのおかげで最高の夏の締めくくりが出来た事に感謝であり、この1日でたくさんの事を学ばせて頂き、その行動を色々盗ませて頂いたリーダーのLuskeさんには心から感謝致します。
コメント
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Y字滝のトラバースですが、mooreeさんのちょっと右のラインにホールドありませんか?
自分は、2回遡行しましたが、2回とも普通にへつれました。体感でII級ぐらいだと思うのですが(;・∀・)
NYAAさんこんばんは
そうなんですよね(笑)ロープで確保されると落ち着いてホールドを掴めるあたりが、まだまだ初心者ゆえの行動です。
なんて言って実は後から笑い話しにする為のネタなんだにゃーε-(´∀`; )
…と言う事にしときます
レコ、じっくり追体験させて戴きました😊
潜滝まで行って滑川温泉間に合うとは、なかなかの速さですね!!8月中旬、F1落ち口に懸垂するために捨てスリングしたのですが、まだありました?興味本位ですが…💦
takajanさん、こんにちは!
前川大滝沢はtakajanさん達も何回か行かれてましたね。レコを拝見させて頂いてて、いーなーと思っておりました😁
今回初めて訪れてみて、何回も行くのがわかりました。素晴らしい沢ですね。
F1落ち口にスリングあったかなぁ。所々残置は結構見かけましたが…、ごめんなさい、ちょっと覚えてないです😅
takajanさんも杉田川お疲れ様でした!行く時はまた参考にさせて頂きますね👍
F1の落ち口にピトンが打ってありますが、懸垂の際にスリングを付けたのはそこでしょうか?
ピトンは残ってましたが、スリングは無かったですね。
その他、落ち口周囲にもスリングらしきものは残ってなかったと思います。
入渓者が多い沢ですから、誰かが回収したんでしょうね。
私もたまに、御土産として残置スリングをもらっていく事があります
スリングで思い出しましたが、mooreeさん!
申し訳ない、当日借りたスリングを返すの忘れてました 。
次回、お会いした時に返します
Luskeさん、こんばんは。
そうです、その古いピトン(ハーケン)に直接スリングをつけて懸垂しました。もうちょっと上流側では同行した沢友が一年前に残置したスリングがそのまま残っていたりもして、色々ですね
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