白山 千才谷遡行周回 千仞滝とまさかのマラ岩
天候 | 晴れのちガス |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
入渓からマラ岩まで緊張の連続。 |
その他周辺情報 | 白山温泉永井旅館 |
写真
装備
個人装備 |
沢登り装備一式
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備考 | 50mロープ、重い登攀具を持って行って良かった。 |
感想
市ノ瀬2:34〜湯の谷林道〜室堂谷出合4:13〜千才谷入渓5:12〜千仞滝6:08〜登攀〜滝上7:19〜F2、F3巻き開始7:21〜終了56〜マラ岩8:27〜岩上37〜遡行〜白山山頂10:19〜室堂10:32〜室堂谷下降開始11:08〜出合12:56〜市ノ瀬
13:39
今日は決戦の日。多分記録のない千才谷遡行周回をしてきた。登攀があるので久しぶりに若者とコンビを組もう。最近奥様が強くなって山から遠ざかっているとか…チャリンコには乗っているらしい。
市ノ瀬に集合して2:34にガシガシ漕いで行く。記録がないから登攀道具は多くロープも50m…メチャ荷物が重いっす。暗闇の湯の谷林道に入れば拷問坂が待っている、この坂白山の林道ではダントツ、チャリミネンコよりきつくて辛い激坂なんです。涼しい時間帯でないと無理、もうシャツは汗でびしょ濡れだった。強くなった彼とプチバトル開始、重荷だけど1時間40分で下降する室堂谷に到着、2人ともぶっ倒れました。
まだ暗いので大休憩してボチボチ歩き出す、明るくなってから入渓しよう。千才谷手前で登攀道具を身にまとい谷の状況を確認する。いつも湯の谷に行く時は真っ暗なので谷を見たことが無かった。巨大堰堤が二つ、ずっと上に小さく千仞滝が見えていた。さあ入渓だ、巨大堰堤越えから緊張が始まる。二つ越えるとガラガラの沢歩きとなった。徐々にこう配もきつくなり標高は上がっていく、振り返ると釈迦岳が正面にドン、中々見れないアングルだった。
千仞滝の近くまで来た、さあどこから登攀しようか、観察すると弱点があった。さてビレイしてちょうだい。ボロ壁はまるで火の御子峰のようにガラガラと崩れ落ちていく。ここ登った人はいるんだろうか、ロープを伸ばしてよじ登っていく。ボロすぎて支点が取れない、落ちたら終わりです。際どく登っていくと後10mの合図、マジですか、一旦ルートから外れて側壁のちょっとマシな岩にハーケンを打ち込んで支点とした。ちょうど50mであった。
彼が登り再び行く。ボロ壁を乗り越すと草地が広がっていたので助かった。低木に支点を作ってピッチを切った。そしてここから懸垂で谷に降りる事にした。40m懸垂でした。やっと滝上に着いた後はルンルンですか。さあ行こう…直ぐにF2が現れた。これ登攀無理、高巻きをしよう。笹斜面なので掴みながらトラバース、ついでにF3mも巻こう。40分ほどのトラバースはきつかった。おまけに露で全身ずぶ濡れになった。
際どく下降して再び遡行開始、正面には壁が見えてきた。あれは地図にマークがある滝ですか。近寄らないとルートが分からへん。F4も巻いていよいよ最後の核心、滝横に岩峰がそびえ立っていた。あれはシンボルですか、マラ岩と名付けよう。男の本能か…あのてっぺんに立ちたい…。その前にどこから登ろうか、観察するとクラックがいくつもあるではないか、今日はカム5個にアブミもあるから行けるでしょう。際どくマラ岩の真下に行く、岩盤はしっかりしている感じ、裏に回るとチムニーになっていた。これはラッキー、足と背中で登っていく、下は20m程の絶壁で落ちたらおしまいだが楽しい。
サックっと登り上げマラ岩のてっぺんで記念写真を撮った。絶景だ、この谷は登攀が出来て緊張感も十分楽しめる白山では数少ないルートだろうと思った。さあ残りはルンルン遡行のはず、行きましょう。
期待は裏切らない、花の時期には遅いが両岸にはお花が咲いていた。天国ですね。高度が上がると御宝庫の岩峰が見え出した、この景色も貴重なのだろう。室堂からの登山道が現れた、ここで彼は室堂に行く。疲れたらしい。僕はお参りするので更に谷を進んだ。藪漕ぎ全く無しで草地を踏むこともなく百姓池に登り上げた。とてもマンダム…ここで初めて人と出会った。
山頂には人が多かったので写真を撮って直ぐに下山する、室堂も人が多いから下降する室堂谷の源頭で休憩した。さあ後は下降するだけだが滝が二つあるので懸垂祭りになるだろう。下降開始してすぐに戻る、ハイ松がうるさくて嫌だ。作戦変更で弥陀ヶ原から取付こう。これ正解、全く藪無しで下降できた。谷は徐々に狭くなり滝が現れた、水は流れてないっす。
支点を作って空中懸垂で降りる、二つ目も空中懸垂だった。これで祭りは終わりのはずがもう一つあって終了した。後は気を付けて下降しよう、水が途中から流れるが再び消えた、以前は流れていたのに手…地震の影響かそれとも地すべりで亀裂ができたのか?足を濡らすことなく出合に着いた。
さあ後はチャリリン、登りで拷問を受けたから楽しもう。ぶっ飛ばして下る、僅か40分で市ノ瀬に到着、これだからチャリ山行はやめられない。また一つ白山に記録を作れたので大満足…マラ岩バンザイ。。。
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