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Yamareco

記録ID: 258963
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積雪期ピークハント/縦走
道東・知床

冬登山初体験!釧路湾が眺められる雌阿寒岳

2013年01月03日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:13
距離
6.3km
登り
853m
下り
853m
天候 晴/時々雪
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道241号線から道道664号線に入り、ずっと走っていくと、左側に雌阿寒温泉に到着。
その先は通行止めになっていた。
その看板の左側が登山口。
2013年01月02日 12:46撮影 by  iPhone 5, Apple
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国道241号線から道道664号線に入り、ずっと走っていくと、左側に雌阿寒温泉に到着。
その先は通行止めになっていた。
その看板の左側が登山口。
雌阿寒温泉駐車場付近。
この辺りはほぼ雪一面でした。
2013年01月02日 07:59撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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雌阿寒温泉駐車場付近。
この辺りはほぼ雪一面でした。
登山口付近。
これぞ、針葉樹林。
微妙に残っているトレースを頼りに歩いていきます。
2013年01月02日 08:02撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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登山口付近。
これぞ、針葉樹林。
微妙に残っているトレースを頼りに歩いていきます。
誰もいない。もちろん動物もいない銀世界。
トレースがはっきりしてて木の枝に赤いリボンがつけられているのを目にする。
2013年01月02日 08:05撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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誰もいない。もちろん動物もいない銀世界。
トレースがはっきりしてて木の枝に赤いリボンがつけられているのを目にする。
ようやく針葉樹林を脱出し、ハイマツ帯へ。
2013年01月02日 08:37撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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ようやく針葉樹林を脱出し、ハイマツ帯へ。
このような珍しい木も見られ、感慨に耽る。
2013年01月02日 08:39撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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このような珍しい木も見られ、感慨に耽る。
釧路平野、釧路湾が一望できて素敵でした。
2013年01月02日 08:55撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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釧路平野、釧路湾が一望できて素敵でした。
こんなスタイルでチャレンジ。
2013年01月02日 08:57撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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こんなスタイルでチャレンジ。
これが噂の雌阿寒岳。
2013年01月02日 09:05撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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これが噂の雌阿寒岳。
ようやく四合目の立て看板を目にする。
ここまで大体1時間強。
2013年01月02日 09:14撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1/2 9:14
ようやく四合目の立て看板を目にする。
ここまで大体1時間強。
六合目。
この辺りでスノーシューからアイゼンに乗り換え。
2013年01月02日 09:44撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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六合目。
この辺りでスノーシューからアイゼンに乗り換え。
六合目付近の路面から頂上に向けた一枚。
路面状況は硬めでデコボコでした。
2013年01月02日 09:53撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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六合目付近の路面から頂上に向けた一枚。
路面状況は硬めでデコボコでした。
六合目付近の岩。
どのくらい寒いか想像できる一枚。
2013年01月02日 09:56撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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六合目付近の岩。
どのくらい寒いか想像できる一枚。
黒い物体は噴火の警報器と思われる。
その近くにはソーラーパネルがありそれをエネルギーにしているようだ。
2013年01月02日 09:56撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1/2 9:56
黒い物体は噴火の警報器と思われる。
その近くにはソーラーパネルがありそれをエネルギーにしているようだ。
八合目付近で噴気口があるようで未だに火山であることが伝わる。
2013年01月02日 09:59撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1/2 9:59
八合目付近で噴気口があるようで未だに火山であることが伝わる。
八合目付近にある噴気口のくぼみ。
2013年01月02日 10:08撮影 by  iPhone 5, Apple
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八合目付近にある噴気口のくぼみ。
岩と雪のコラボ。
自然が創る芸術品に目を奪われながらも頂上へ。
2013年01月02日 10:12撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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岩と雪のコラボ。
自然が創る芸術品に目を奪われながらも頂上へ。
頂上へ向かう途中の巨大な岩。
微妙にうちを見ている猫?笑
2013年01月02日 10:22撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
1/2 10:22
頂上へ向かう途中の巨大な岩。
微妙にうちを見ている猫?笑
頂上について真っ先に温度をチェックしたらマイナス8.9℃だった。
2013年01月02日 10:38撮影 by  iPhone 5, Apple
1/2 10:38
頂上について真っ先に温度をチェックしたらマイナス8.9℃だった。
念願のカップラーメン準備風景。
そこらへんの雪をすくって沸かして食べるのが夢でした。
しかし寒くってなかなか沸かすのに時間を費やした笑
2013年01月02日 10:43撮影 by  iPhone 5, Apple
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念願のカップラーメン準備風景。
そこらへんの雪をすくって沸かして食べるのが夢でした。
しかし寒くってなかなか沸かすのに時間を費やした笑
お決まりのポーズ。
Canon kiss x2 ではセルフタイマーが2秒しかなく苦労したのは内緒笑
2013年01月02日 10:48撮影 by  Canon EOS Kiss X3, Canon
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1/2 10:48
お決まりのポーズ。
Canon kiss x2 ではセルフタイマーが2秒しかなく苦労したのは内緒笑
帰り道で八合目の看板を目にする。
行きでは見かけなかった汗
2013年01月02日 11:26撮影 by  iPhone 5, Apple
1/2 11:26
帰り道で八合目の看板を目にする。
行きでは見かけなかった汗
ハイマツ帯から見られる針葉樹林帯。
下山時では天気も悪くなり、釧路平野が見えなくなっていた。
2013年01月02日 12:05撮影 by  iPhone 5, Apple
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ハイマツ帯から見られる針葉樹林帯。
下山時では天気も悪くなり、釧路平野が見えなくなっていた。
そこで初めて太陽がうちを照らしてくれて暖かくなる。
2013年01月02日 12:20撮影 by  iPhone 5, Apple
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そこで初めて太陽がうちを照らしてくれて暖かくなる。
無事に登山口に戻りました!
2013年01月02日 12:46撮影 by  iPhone 5, Apple
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無事に登山口に戻りました!
今回の仲間たち。
2013年01月02日 12:48撮影 by  iPhone 5, Apple
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1/2 12:48
今回の仲間たち。

感想

今迄経験がない、冬登山。
最初の冬登山に挑戦する山は何かすごく悩んだ。
予定が合わず、チャレンジするタイミングが2013年になったんだけれど、年末年始の休みの合間で登れそうな山になると、帰省先の北海道になる。
北海道と言えば大雪山という広大な山がある。
そこへ登るにはテン泊または小屋泊じゃないと厳しいルートになってしまう。
初めての冬山でしかも夏山未経験で今の私のスキルだとリスクがあるので候補から外す。

2013年最初の登頂はどこにするかリサーチした結果、北海道の道東にある阿寒湖を囲む山々のうち、「雌阿寒岳」に決定。
登山口は標高710mで、頂上は1499m。標高差789mで、山と高原の地図の参考タイムでは、往復3時間40分なので日帰りで登りやすいという感触が決定の理由。
しかし、ネット上では厳冬期の雌阿寒岳登頂に関する記事が少なめで、持っている装備が充分なのか、寒さに耐えられるのかちょっと不安だった。

持って行った装備はこちら。
・75Lリュック(ミレー)
・ハイドレーションシステム
・アイゼン(グリベル)
・スノーシュー(MSR)
・ピッケル(ブラックダイヤモンド)
・ガスバナー(プリムス153、IP-250T)
・風除けカバー
・マッチ
・ライター
・コッヘル
・カップヌードル(2個、割り箸付き)、コンビニのおにぎり2個
・ドライフルーツ(ピーチ、パイン)
・ペットボトル(水500ml)
・箸、スプーン、フォーク
・ヘッドライト(ブラックダイヤモンド)
・マウンテンジャケット(パタゴニア)
・アルパインパンツ(マウンテンインクリップメント)
・アルパインブーツ(AKU)
・スマホ用毛糸手袋
・スノボ用手袋(インナークローブ付き)
・キャップ
・着替え下着類(靴下、パンツ)
・電子温度計
・充電器(2個:9000mAh、5000mAh)
・充電ケーブル
・iPhone5
・カイロ(2個)

結局使わなかったのはこちら。
・ハイドレーションシステム
1時間後に水分補給しようと思った途端、凍ってて飲めなかった。。
氷点下の登山はケースやチューブカバーの用意をすべき。

・風除けカバー
雪を少し掘ってガスバナーを置く場所を深めにしたのと、リュックを風除けにしたので、未使用。

・マッチ
プリムス153についている点火装置は使えず、ライターでついたので未使用。

・カップヌードル(1個)、コンビニのおにぎり1個
頂上でおにぎり食べたら凍ってた。。止む得ず、1個のみ無理してお腹に入れる。
常温で食べたいなら保温ケースに入れるなど対策が必要。
カップヌードルは1個で充分だった。遭難とか考えると予備は必要だと思う。

・ドライフルーツ(パイン)
ピーチのみで充分だったかな。

・箸、スプーン、フォーク
コンビニで貰った割り箸を利用したため、未使用。

・ヘッドライト(ブラックダイヤモンド)
出発が7時45分だったので明るめで未使用。

・スノボ用手袋(インナークローブ付き)
スマホ付属のGPSアプリ、「山と高原地図」を利用しながらの登山なのでスマホ用手袋をはめていた。
しかし、氷点下のスマホ用手袋は保温効果は見られず、ヘタすれば凍傷にかかってしまいそうだった。
今後の対策としても要検討。

・着替え下着類(靴下、パンツ)
万が一服が濡れた時、低温状態を防ぐ為に用意した。
出番なし。

・充電器(9000mAh)
日帰りであれば、充電器は使わなくても充分だった。
しかし、氷点下での利用のため、残量50%のはずが、スマホの電源が切れる。
その時点で5000mAhのバッテリを利用して充電し電源を入れてみると、スマホの電源が付いた。
何故だろう。

・カイロ(2個)
スマホの裏に貼り付けるとか、暖めておくといい部分のために用意したがそこまで頭が回らず、未使用。


1月2日7時45分、雌阿寒岳温泉登山口を出発。
マイナス2℃で路面が硬めだったのでアイゼンを装備し、トレースを頼りに針葉樹林帯を延々と歩く。
雌阿寒岳は火山で硫黄の独特な臭いも麓まで漂う。
ようやく森林を抜け、広がる白銀世界に感動。ここで初めて雌阿寒岳のてっぺんを目にする。
しかし、人の気配を感じない。動物も残念ながら見当らない。硫黄が充満する山の宿命だからだろうか。
百名山の一つなので誰かがいるかと思ったが想定外だった。

針葉樹林帯を抜けると阿寒岳の山々が見渡せる広葉樹林帯に辿りつく。
後ろを振り向くとそこは釧路平野、釧路湾が見渡せるほど雲一つもなかった。
スノーシューに履き替えて、次の目的地の五合目まで白銀世界を堪能しながら歩く。
しかし地図を読み取るスキルが乏しく、頂上までのトレースが度なる強風で消しされ、ルート判断に時間がかかった。
地図を見ながら、慎重に登っていくと、八合目付近で登頂を果たした登山者に遭遇した。
装備がなかなか本格的で、GPSロガーも持っておられた。
頂上の場所を身振りで確認することができ、感謝。会釈して登頂へ向かう。
アイゼンに履き替え、八合目から歩くこと数分、ようやく1499mの雌阿寒岳に登頂。



雄阿寒岳や阿寒富士を見渡せるかと思いきや、全然みられないくらい天候が悪くなっていった。
本来は雌阿寒岳経由で阿寒富士、オンネトーコース経由で登山口へ戻ろうと計画していたが、午後から天候が悪化するという予報だったので来た道を戻って帰ることにした。
折角なので、そこにある雪を沸かしてカップラーメンを食べてから帰ろうと準備するが、電子温度計ではマイナス8.9℃だったので中々お湯が沸かない笑
コーヒーまで味わえなかったことは心残りだが、ちょっと硬めな麺を堪能?して頂上を後にする。
完全なホワイトアウトになってしまい、トレースも完全に消えていて、スマホのGPSを頼りに行きの半分くらいの時間で登山口に無事に帰還。

初めての冬山だったが、1メートル以上積ることで少年期を過した経験から冬山の厳しさを少々ながらも知っていたことが大きい。
スノーシュー、アイゼン、ピッケルをそれぞれ思う存分、使えたことは良い経験だった。

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