峠の茶屋から三本槍岳
- GPS
- 05:34
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,094m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 5:23
天候 | 曇り 微風・無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道標等しっかりしており分かり易い。 |
写真
感想
秋の紅葉シーズンに混雑を覚悟の上那須を訪れた。早朝4時発としたためか、行き交う登山者も少なく、10時前に山行を終えられたため、危惧した混雑は、登山中も帰りの道路でも避けることができた。
峠の茶屋の駐車場には3:49に到着。途中異常にペースの遅いクルマにつかまってしまい到着が遅れた。まだ真っ暗だが、駐車スペースは相応に埋まっている。さすがに最盛期の那須である。朝食は既に途中の道の駅で済ませて来たので、パッキング等を済ませて3:58にヘッドライトを点け、トイレに寄ってから出発。まだ真っ暗。始めはしばらく樹林帯歩きが続く。先行者がこちらをライトで照らしているのか?と思ったら、満月の月だった。それくらいに今日の月は明るかった。樹林帯を抜けると広大な斜面が見えるはずだが、今日は暗くて何も見えない。見えるのはとにかく明るい月と星と那須の市街地のと思われる夜景だけだった。30分ほどで峰の茶屋の避難小屋に到着。明るければ中に寄っていくが、暗いのでパス。日によってここは大人でも吹き飛ばされそうな強風が吹くときもあるが、今日はそよ風。朝日岳方向に向かう。登山者はここまで1人に追い抜かれただけで、さすがに夜にも行列ができるほど混雑はしないようだった。少し安心しつつ先へ進む。朝日岳に向けては混んでいるとすれ違い待ちなど生じて時間がかかるが、今日のこの時間に限ってはそれもなし。早起きは三文の得か。というより夜間行動に近い。行動開始時は煌々と照っていた月だったが、徐々に雲に隠れ始める。明るい満月だっただけにちょっと残念。5:01に朝日岳到着。日の出どころではなく真っ暗。風も少しあり、シャツだけでは寒い。ジャケットを着て待つ気にもなれず、写真だけで通過。熊見曽根など聞き覚えのある地名を通り過ぎると、東の空が徐々に明るく赤く染まり始めた。10月にもなると日の出も遅くなる。清水平の手前あたりでヘッドライトは不要になり裸眼で歩けるようになったが、思った以上に周囲の紅葉が進んでいることが分かる。今年は暑さがずっと続き、紅葉はイマイチかと思って来たので、この風景は嬉しく感じた。5:40頃、清水平にて日の出を迎える。遮る物のないところであったら日の出ショーとなったかもしれないが、帰りの混雑を少しでも避けるため、行程を優先とした。日が昇り周囲を見渡すと、やはり紅葉している。空は曇っていて色は今ひとつ映えないが、それでも赤や黄色の葉はきれいだった。三本槍岳への登りの登山道も周囲が染まっていてきれいだった。期待していなかったので、望外とでも言うべきか。6:04に三本槍岳に到着。この日の一番のりか?山頂からは甲子山方面も見えるし、歩いて来た朝日岳方向も見える。青空ではなかったが、雲が付いて何も見えないよりはよほど良かった。ただ風が冷たくて、ジャケットを着ていないと寒いくらいだった。山頂に到着した報告をしたくてスマホをいじるも、冷えて電圧が下がってしまい使い物にならず。冷たい風に晒してしまっていたようだ。もっと体に近いところで保温に努めれば良かった、と思っても後の祭り。スマホの使用は諦める。
三本槍岳まで2時間強かけて歩いて来たが、あまり空腹を覚えないので、持参した麦茶を少し飲んで来た道を戻ることに。山頂だけ風が吹いていて、少し下がれば風は避けられた。北温泉の分岐を過ぎ、赤面山に向かわぬように注意して下るが、立派な道標があって、間違えようがなかった。右手には朝日岳や茶臼岳が見え、これぞ那須、といった景色だった。左手には積雪期にスキーで何度も来た赤面山が見え、眼下には中の大倉尾根が見える。この尾根は、積雪期は何度か行き来しているものの、無雪期の往来が自分はなかったので、一度歩いてみたかったのだ。登山道は完璧に整備されていて歩き易いのだが、岩を針金で固定していて、それに時折躓きそうになった。注意して歩く。尾根を下るとお待ちかねのぶなの森に入る。ここもスキーで何度か来ていて、雰囲気が良かったのを覚えている。登山者の姿は全くなく貸し切り。夜のうちに行動開始したのがやはり良かったのだろう。スキー場に入り展望台などに上がりつつ先に進む。スキー場内にはドッグランだろうか、そのような施設も見られた。ベンチがあったので、そこで今日初めての食料補給。天気は相変わらず曇りだが、見通しは良い。休憩後に北温泉へ向けて下り始めると、続々と登りの登山者とすれ違うようになる。8時前になり多くの登山者が行動を開始したようだった。こちらはもう終盤戦。8:20頃に北温泉に至り、林道を上がって駐車場に到着。ここの駐車場は空きが多かった。混雑する時なら狙い目かもしれない。しばし車道を歩き、県道にぶつかったら遊歩道を歩く。車道を歩いて峠の茶屋駐車場まで帰っても良いのだが、味気ないので登山道を歩く。途中にあった弁天吊り橋は立派だった。北温泉までは下りだったが、その後は登りになるため、一度引いた汗が再び出始める。時間も9時前で、カンカン照りではないものの、10月初旬なので、歩けばやはり暑い。登りをこなしていると、下の方にクルマをとめたハイカーが続々と登って来る。が、それもロープウェイ乗り場までで、その上まで歩く人の姿は見なかった。最上部の駐車場に近付くに連れ、路駐も見え始めカオスになり始める。やはり混んでいるようだった。9:26に登りで汗をかきつつ駐車場に到着。当然空きはない。行動終了して後片付けをしていると、これから出発するハイカーが多数。9:30を回ったこれくらいからの出発が一般的なのかもしれないが、どこも混むだろう。
那須は今まで何度か来ていても、毎回往復ピストンのルートが多かったが、このルートなら周回コースが取れた。中の大倉尾根は歩き易いが、後半は車道との高差が多く、特に紅葉の時期は飛ばしてくるクルマに要注意と思った。後片付けを終えて10時に駐車場を出発。下り始めると、続々と登って来るクルマ多数。やはり混雑しそうだったが、混雑も渋滞も特になく帰宅できた。
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