赤岳(行者小屋経由)



- GPS
- 27:25
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
1/20行者小屋6:35−8:27地蔵の頭−8:30赤岳展望荘9:18−9:26地蔵の頭-(途中10:05から1時間雪訓)-11:11行者小屋11:54−13:32美濃戸山荘13:45−14:35美濃戸口
天候 | 1/19晴れのち曇り、1/20快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
美濃戸口の駐車場を11:15に総勢12名で青空のもと行者小屋への登山を開始。私はB隊の先頭を仰せつかり、しかも途中からA班より先行したこととなったために、ピッチを保つこと、後続が進みやすいよう踏み跡を作っていくことに腐心。
赤岳山荘までは林道上を進むが、ここへは時折チェーンをつけた四輪駆動車も行き交う。赤岳山荘では罠にでも掛かってしまったのか前足を痛めたカモシカがドッグフードを食べていた。自然に帰れるようになれば良いのだが…。
美濃戸山荘から先は本格的な登山道。時期的に雪は深いほうの部類なのだろうが通行者が多いため、人の通行する部分は踏み固められ道ができており、迷ったり、歩きにくい所はほとんど無い。
いわゆる九十九折りもなく、緩やかな傾斜をアイゼン無しストック1本でユックリと登りつづける。14時すぎ頃からは雲が多くなり日差しが無くなる。
それでも風は無く静かな山中を進む。ただ標高2200mあたりから行者小屋(2354m)までの最後の1時間は傾斜が非常に緩やかになり、かつ長くもどかしい区間。
16:15行者小屋前に到着する。
翌朝4時起床。主稜へ向かう4人が別れ、残る8名で赤岳を目指す。
出発する頃には空は白みはじめ、硫黄、横、大同心、小同心、赤、阿弥陀に囲まれていることがはっきり判る。
テントを残置し、アタックザック、ハーネス・アイゼンを装着し、ビーコンテスト後ピッケル片手に地蔵尾根に取付く。
中程から急に傾斜がきつくなり、単管の手すり階段や鎖が現れる頃には、先の山々に朝日が差しモルゲン化していた。
程なく風が強くなる。覚悟はあったためそれほどには思わなかったが、お地蔵さんの立つ稜線に出たとたん、それでも場所によっては強烈な風が吹いていた。
空は青く澄みいわゆるドピーカンである。八ツでは相当天気が良い部類なのだろう。左手前方に富士山、眼下には清里のスキー場が見渡せる。
赤岳展望荘の風下(東)側で大休憩を採る。目の前には赤岳頂上を目指す人がくっきり見える。休憩後支度を整え、いざ山頂へ向け出発と小屋の建屋と建屋の隙間の風の強いところを通過したときに、メンバーの一人の様子がおかしく2歩3歩よろけた。実は体調が優れない中、無理を押して騙しだましここまでは来たのだが、既に強い風に耐えることは危険な状況になっていた。
リーダーはここで登頂を断念し、すぐさま地蔵尾根を引き返す決定。地蔵尾根といえども稜線直下のしばらくは厳しい傾斜と風が待ち受けているため、滑落に備え、アンザイレンで慎重に下降する。それも急傾斜の終わりに近づいたところでロープを解き終了。
赤岳登頂断念により時間が捻出されたので、ここでスタンディングアックスビレイの講習会を急遽行なう
訓練もそこそこ切り上げ、行者小屋前のテン場に戻り、荷を撤収。太陽のサンサンと差し込むなか、登りの半分の時間で美濃戸口の駐車場まで下山し、無事終了と相成った。残念ながら赤岳は登頂とは成らなかったが、ドピーカンの稜線から見た山や景色は今も脳裏に焼き付いている。
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