見晴山


- GPS
- 04:03
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 236m
- 下り
- 239m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
故郷の名寄に住む弟から、祖父が亡くなったと連絡が入った。
その電話で弟が「スノーシューあるけど、やる?」と。「え?いいの?」2つ返事で決定。礼服と共に冬用装備をバッグに突っ込み帰省する。
手ごろなコースという事で、子供のころ1回だけ登ったことのある見晴山まで往復することにした。先週裏磐梯で初めてスノーシューをして、次はXCスキーかなと思ってたけど、思いがけない形で2回目がやってきた。
翌朝。快晴。こんな日は放射冷却で冷え込む。朝7時過ぎに弟の車で出発。ものすごく寒い。気温は-25℃くらいだったようだ。スタート地点で車から下りると、鼻毛が凍る。でも出発時ほどは寒くない。弟が「こういう時は山の方が暖かいよ」と言ってたがその通りだ。放射冷却とはそういうものらしい。
動かないと冷えるので、スノーシューを履いて、弟の見送りで一人出発。ルートにはたまたまスノーモービルの跡があり、見晴山の方まで続いているようなので、利用させてもらうことにした。足元は少し沈む程度で歩きやすい。しばらく歩くと見晴山が正面に見えてくる。大きな岩の塊。ここら辺ではあまりこういう光景はない。あるとすればピヤシリ山山頂近くの岩くらいか。
ふとストックの感触がおかしいことに気が付いた。先を見ると、片方のストックの先の輪っかが無くなっていた。どこかで落とした。慌ててすこし引き返したが、どこで落としたかわからないのに探してもなぁと考え直した。ちょっと踏ん張りが利かなくなるけどもう1本あるからなんとかなるだろうと判断。そのまま山を目指すことにした。
山は正面から徐々に右手に見えてくるが、林が深くなって山頂が見えなくなってきた。スノーモービルの跡をたどっていくと、ちょっと開けたところに出たところで、スノーモービルは引き返したようで跡がなくなった。ここからは目の前の斜面をラッセルして登って行く。薄暗い林の中を進む。トドマツかな?よくわからない。林の中は雪が締まってて歩きやすい。
500m位歩いたところで巨大な岩の下に出た。ロッククライミング(最近はボルダリングって言うのかも)で有名なスポットらしい。難易度は屈指とか。見晴山の岩壁、いつか下から眺めたいと思ってたけど、大きさに圧倒される。壁沿いにグルーッと歩いてみたかったけど、足元が傾斜になっており、片方のストックの先がなくて踏ん張りがきかないので、無理せず、写真だけ撮って、ここから山頂を目指すことにした。
岩の壁を右手に回りこんで、高低差50mくらい登るとすぐに山頂到着。スタートから約3km。所要時間約1.5時間。眺望は素晴らしく、遠く下川方面の山々から、製紙工場の煙か川霧で霞んだ名寄市街が見える。ここは音ひとつない世界...ではなく、山の向こうのピヤシリスキー場で流している音楽や業務放送がモヤモヤと聞こえてくる。
小学生の頃、相撲を見ていた祖父に頼み込んで車で見晴山に連れてきてもらった事があった。その祖父の通夜の日にこうして再び山頂に立っているというのは感慨深かった。
山頂から弟に、1時間後スタート地点に戻ると連絡。来た道を引き返す。冷え込んだ日は天気が良い。気温は徐々に上がってきて汗ばむほど。落としたストックの先の輪っかは帰路に回収することができた。
スタート地点には弟が待機していた。ここで、スノーモービルの跡を歩いたおかげで余裕があることから、さらに別の地点を目指したいと伝えた。大体のコースは夏に自転車で走ったから頭に入っている。弟は「だったらここをまっすぐ歩くと目の前に家が見えるからそこを目指すといい」と雪原を指さす。キツネの足跡くらいしかない真っ白な雪原。
弟と別れてラッセルする。沈み込みは先週の裏磐梯ほどではないが、誰も歩いてないので、疲れても他人のトレースを利用できなく辛い。ようやく雪原を越えると遠くに...「家、無いじゃん!」まぁしかし方角は正しいと思うので、そのまままっすぐ進む。林を抜け、また雪原を歩くと、道路っぽいところに出た。道に沿って歩くと分岐が。相変わらず家は無いけど、夏に走ったのを思い出してコースをとると、ようやく遠くに目指す家が見えた。
振り返ると、スキー場のある九度山からピヤシリ山を含む山塊を一望できた。
いつかはピヤシリ山まで歩いて行ってみたいと思う。
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