記録ID: 273450
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積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
浅間山:途中敗退(浅間山荘から)
2013年03月02日(土) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:06
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,031m
コースタイム
(4:00 自宅を車で出発 - 7:10 浅間山荘駐車場に到着)
[入山準備] - 7:30 登山開始 - 9:20 火山館 - 11:00 立入禁止告示板 - 11:20 撤退を決意 下山開始 - 13:20 下山 [帰宅準備]
(13:40 浅間山荘駐車場を車で出発 - 15:45 自宅に到着)
[入山準備] - 7:30 登山開始 - 9:20 火山館 - 11:00 立入禁止告示板 - 11:20 撤退を決意 下山開始 - 13:20 下山 [帰宅準備]
(13:40 浅間山荘駐車場を車で出発 - 15:45 自宅に到着)
天候 | 天気予報では晴れ。但し、山頂付近では20m/s以上の強風という情報でしたが、晴れならば行く価値あるだろうと思い山行を決意(朝出かける前に迷いました)。登山口である浅間山荘に着くと、数組の登山者が準備をしており、同じく今日の浅間山に挑戦する人がいるので安心しました。天気は朝のうちはチラチラ雪の舞うどんよりした空でしたが、晴れそうな雰囲気がありました。 いざ登り始めると、火山館を過ぎたあたりから標高を上げるごとに風が強くなり、森林限界を越えたあたりからは容赦のない強風が吹き荒れ、都度耐風姿勢で耐えるような状況でした。また、気温もかなり低く、内側の外輪山にある立入禁止告示板のところでは、天気は良いですが前後に進むことも許されず吹き飛ばされそうな強風、まつ毛、肌の湿気、吐く息も瞬間冷凍され目が開かないほどすべてが凍りつく始末でした。 自分はこの場所で撤退を決意しましたが、今日、前掛山に行けた人いたのでしょうか?もう少し時間が遅かったら穏やかになってきた様子だったので、12:00以降だったら到達できた人いたのかな?という感じでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
浅間山荘から浅間山へのコースは4つのセグメントに分かれるかと思います。 まず、1つ目は登山口から火山館までの序盤です。ここまでは厳冬期でも、さして厳しいものはありません。どこの山でも同じ低標高エリアの登山です。2つ目は火山館から森林限界までです。このセグメントもさして厳しいものはありません。雰囲気の良い森林の中を歩きますが、厳冬期だと雪深いためにワカン・スノーシューが欲しいところもあります。(所々踏み抜きますがアイゼンだけでも行けます) 3つ目のセグメントは森林限界から内側の外輪山にある立入禁止告示板のところまでの浅間山本体の単独峰らしい単調な登り。日光白根山の最後の登りにも似ています。風が強いので雪が飛ばされ大量に積もることもなく雪崩の危険もなし、滑落や転落の危険はなく、必要体力や難易度も高くありません。今回この登りでの強風・コンディションの悪さで登り切った立入禁止告示板の場所で撤退を決意しました。 4つめのセグメントは、立入禁止告示板から内側の外輪山を前掛山(2,524m)まで1km歩く山頂エリアです。自分はまだ未体験ゾーンですが、一番天候による影響と危険のある個所だと思います。雪庇も発達しますので、滑落に注意し安全な場所を通るようにしたほうが良いと思います。緊急時のシェルターがあるのも前掛山の途中500mの時点にあります。このシェルターが告示板のところにあったらなぁ、と思いました。 浅間山は地理・山容的にも常に風の強い山ですので、冬季に限らず風に注意が必要(自分も撤退させられた)です。また、火山らしい硫黄の匂いはしましたが、それはそれで浅間山らしいよい演出ですね。行かれる方は天気図を見て天候把握に努めてください。 |
写真
感想
今日は2カ月ぶりの登山。いつも通るたびに遠くにドーンと構えていた、あの綺麗なシマシマですごく雄大でいつも格好良かったあの浅間山をチョイス。5月くらいに残雪期の富士山にチャレンジしようとも思っているので、その前哨戦&経験学習する意味もありました。
天気予報は晴れですが、山頂付近では20m/s以上の強風?、マイナス20℃という情報でしたが、晴れならば行く価値あるだろうと思い山行を決意(朝出かける前に迷いました)。でもやっぱ今日はダメでした。快晴でしたがさすがに厳冬期の悪天候、目的地にしていた前掛山頂(2,524m)には到達できず敗退です。一応、最上火口部、内側の外輪山にある立入禁止告示板のところまで行けたので、考えようによっちゃぁ登頂している?でも気持ちは良くない感じです。
なぜ敗退したか?写真では想像できないでしょうが(その過酷さはカメラに写らない)前後に進むことも許されず吹き飛ばされそうな強風、まつ毛、肌の湿気、吐く息も瞬間冷凍され目が開かないほどすべてが凍りつく始末、どんどん体力も奪われていくのが体感でき、確実にその先は身の危険を感じたし下山できなくなる最悪のケースが頭をよぎりましたので撤退を決断。おそらく風速は20m/s以上、気温も−20℃に迫る勢いで、同時期登ってた全ての登山者がそこで引き返していました。山は逃げない(まったくだ)。残雪期の富士山の前に良い勉強をしました。ちなみに、カメラは立入禁止告示板のところで寒さで使えなくなり、ここぞっていう時に写真撮れませんでした。なので自分の写った写真が今回ありません。ざ〜んねん。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間 [日帰り]
浅間山(浅間山荘スタート、前掛山、Jバンド、黒斑山、草すべり、浅間山荘)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
撤退判断正解ですよ。風が無ければ登れるんですから
登頂より経験の方が大切だと思います。
残雪期富士山に行くんですか!!!スケジュール合えば同行したいくらいです。また予定表に書き込んでくださいね
明後日から唐松岳に行ってきます。アタックの日は風が強そうなので撤退の可能性大ですが・・・とにかく安全登山を心がけてきます。
コメントありがとうございます!
撤退はくやしいですけど、また道具の取り回しなどの勉強になったし、今回もいけるところまで行けて行った価値ありました。
富士山は、天候次第でもあるので、いつでも行ける感じにしてアタックの機会を窺う→日程はなかなか決められないかなぁ、と思ってます。
唐松岳とはまたすごいところに行きますね。安全祈ってレポ楽しみにしています。
土曜日は、やっぱり辛かったんですね。
お疲れ様でした。
雪の富士山は12月に2800mでの撤退経験しかないですが(^^;
浅間山の登りを直登するくらいの急傾斜な部分もあって足が疲れました。。
ソロで目指すのでしょうか。
特に下山時の急傾斜は、コンテが出来ないと怖い場所も出てきますので、
雪質を見極めてください。。。
(コンテは気休めですけど)
土曜日は厳しかったですね。今考えると、もう少し頑張れたかもしれませんが、単独ですし、下山可否の不安を感じた時点でやめるべきという判断でした。
下山途中にベテラン登山者とその奥様らしきお二人に「あの状態じゃ行ったとしても楽しくないしね。」と言われてすっきりしたのは印象に残りました。
富士山は5〜6月くらいの時期に行きたいと思ってます。よく下調べ&コンディションを見極めてをして望む山ですよね。ありがとうございます!
こんばんは、kanosukeと申します。
taichiさんが引き返してすぐぐらいにすれ違ってます。
もしかすると駐車場に車停めた時間も同じぐらいかもしれません。
この日の稜線上の風は本当に凄まじかったですね
taichiさんはじめ先行されてた方々がみな撤退して戻ってくるので、逆に闘志を燃やしましたが私もあえなく撃沈でした
あのあと前掛山山頂まで行けた人はいないんじゃないかと思いますよ。
火山館の管理人さんも今日は無理だね、って言ってましたし、下山後に見上げた浅間山を通過する雲のスピードは相変わらず速かったですから。
お互い次は山頂に立てるといいですね
kanosukeさん。わざわざすいません。
駐車も隣くらいですかね。本当にあの日の浅間山はすごかったですねぇ。本当に良い経験をさせてもらいました。
けっこう人に会いましたが、あの日のレコも少ないですし、やっぱ皆厳しかったんですね。
浅間山はまたリベンジしたいと思います。お互い頑張りましょう!
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